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伝馬役【てんまやく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

伝馬役
てんまやく
伝馬供給とそれに伴う働に従事する課役戦国時代発達し,江戸時代に制度として整備をみた。幕府は各街道宿駅の居住者からその屋敷間口の広さに応じて人馬を徴発したが,それでも不足の場合は,助郷 (すけごう) を課した。

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デジタル大辞泉

てんま‐やく【伝馬役】
戦国時代から江戸時代、街道の宿駅で公的な貨客輸送を行うための課。江戸時代には五街道の宿駅ごとに常備人馬数が定められていた。

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世界大百科事典 第2版

てんまやく【伝馬役】

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大辞林 第三版

てんまやく【伝馬役】
伝馬の提供、またそれに伴う労を提供する課役。戦国時代より行われたが、江戸時代に最も発達。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

伝馬役
てんまやく
伝馬に従事する課役である。荘園(しょうえん)では馬を所有する名主(みょうしゅ)らが負担した。戦国大名の下では伝馬を負担するのは、道路沿いの宿駅と付近の村々である。領主の夫役(ぶやく)である伝馬役は一般夫役とともに銭納化され、一方で営業伝馬の経営が認められていた。
 近世には宿駅制度が設置された。それに伴い宿駅在町が設定されたが、これには伝馬役負担の代償として六斎市(ろくさいいち)の設定が必要であった。近世宿駅の任務は公用通行の貨客に対する人馬提供だが、原則として一宿ごとの継送(つぎおく)りを負担する。これが御伝馬役で、馬役と歩行(かち)役(人足役)とがある。東海道伝馬の制は1601年(慶長6)で、多くの宿駅が36疋(ぴき)の伝馬を常備し、1638年(寛永15)以降は100人100疋の定置人馬が定められた。中山道(なかせんどう)では50人50疋で、1661年(寛文1)に25人25疋となり、65年に旧に復した。他の街道は25人25疋が原則である。
 伝馬役負担は軒別(のきべつ)基準が、城下町では大小間割(おおこまわり)・間口(まぐち)割に、山間部で間口割に移行し、平野部では馬役は持高(もちだか)割、歩行役は軒別割のままか、小間割に移行した(表間口5~6間から16~17間が一人役として大間割と称したが、便宜上地形の広狭を平均し20坪を一公役(くやく)小間として徴収するのが小間割の方法である)。この負担の代償として町屋敷地の地子免除、商業上の特権賦与がある。伝馬役負担が宿駅常備人馬で困難になると近隣農村にも課せられるようになるのが助郷(すけごう)である。それが増大する(増助郷(ましすけごう))と、1764年(明和1)の武蔵(むさし)、上野(こうずけ)、信濃(しなの)を中心とした中山道の伝馬大騒動のように問題化した。[藤村潤一郎]
『豊田武・児玉幸多編『交通史』(『体系日本史叢書24』1970・山川出版社) ▽児玉幸多著『近世宿駅制度の研究』(1960・吉川弘文館) ▽丸山雍成著『近世宿駅の基礎的研究 一、二』(1975・吉川弘文館)』

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精選版 日本国語大辞典

てんま‐やく【伝馬役】
〘名〙 戦国時代から江戸時代にかけて、諸街道の宿駅で公用貨客の逓送に従事することを義務づけられた課役。戦国時代、軍役にならぶ重要な役として主に名主層が負担したが、江戸時代に最も発達し、慶長六年(一六〇一)幕府は東海道の宿駅に三六匹ずつの伝馬を常備させ、宿場居住者から馬と人夫とを徴発した。これがのち五街道にひろまり、東海道各宿一〇〇人一〇〇匹、中山道五〇人五〇匹、その他の街道二五人二五匹の常備人馬を原則とした。これは馬役と歩行役に分かれたが、交通量の増大にともない常備人馬では需要に応じきれず、助馬・助郷の制を生むにいたった。伝馬。〔信濃国諏訪社家文書(古事類苑・政治八五)〕

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