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伊勢暦【いせごよみ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

伊勢暦
いせごよみ
伊勢で刊行された戦国時代の頃から伊勢御師 (おし) が,伊勢詣のみやげとして大麻 (神符) とともに諸国の人々に配ったもので,江戸時代には伊勢神宮祭主藤波家が朝廷に奏達して土御門家の暦の写本を申受け,それを伊勢の暦師に刊行させた。

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デジタル大辞泉

いせ‐ごよみ【×勢暦】
近世、土御門家の暦の写本をもとに、伊勢国宇治などの暦師が版行した暦。伊勢神宮御師(おし)がお札(ふだ)に添えて全国に配った。

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世界大百科事典 第2版

いせごよみ【伊勢暦】
伊勢の宇治および山田から頒行されていた暦。伊勢神宮の御師が神宮のお札とともに持参するみやげ物としては暦がもっとも喜ばれ,初めは京暦(経師暦)や丹生(にう)暦が用いられていた。伊勢の御師たちが全国に配る暦は膨大で,やがて自然のなりゆきとして伊勢暦が生まれ(1632年(寛永9)より),ついには江戸時代の代表的暦に成長した。伊勢暦の起源丹生暦で,その内容も特徴である折本という形式も丹生(三重県松阪市の西)に借りている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

いせごよみ【伊勢暦】
土御門つちみかど家の暦の写本によって、伊勢神宮で板行した暦。江戸時代、神宮の御師おしが、御祓箱おはらいばこに添えて全国に配布した。本暦。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

伊勢暦
いせごよみ
伊勢国(三重県)宇治および山田の暦師により版行され、伊勢神宮の御師(おし)(祈祷師(きとうし))によって、神宮の大麻(たいま)とともに全国各地へ土産(みやげ)として配られた暦。いわゆる賦暦(ふれき)であって売暦ではない。その起源は戦国乱世の時代、京都の経師(きょうし)暦を全国の利用者から依頼されて伊勢神宮の御師が届けていたことによる。経師暦の需要が増加するにつれて、御師の地元の山田に暦師が生まれ、伊勢暦が生まれるに至った。1632年(寛永9)の暦を森若太夫(たゆう)が出したのがその最初で、以後、暦師も増え、貞享(じょうきょう)改暦(1684)ごろにはその総数13人、18世紀初めには20人にも及んだ。暦の発行数も200万部に達したといわれる。なお、伊勢暦は1年を通して版が2枚からなる折(おり)暦である。[渡辺敏夫]
『渡辺敏夫著『日本の暦』(1976・雄山閣)』

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精選版 日本国語大辞典

いせ‐ごよみ【伊勢暦】
〘名〙 近世、伊勢の暦師が作製し、伊勢神宮の御師(おし)が土産として全国に配った暦。頒暦の代表とされた。細長い折本で、明治一六年(一八八三)以後は神宮で刊行するようになった。神宮暦(じんぐうれき)。《季・新年》
※俳諧・小町踊(1665)春「年徳の神秘やひらく伊勢暦〈方女〉」

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