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仮説【かせつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

仮説
かせつ
hypothesis
ある自然現象または社会現象観察実験事例から,現象を説明し,あるいは法則を見出すために,設けられる基本的な仮定。仮説に基づいて推論された結果は他の事例の観察や十分に選択された条件下での実験により検証される。その仮説は検証結果が可であれば法則として認められ,否であれば修正ないし廃棄され新しい仮説に取替えられる。仮説の有効性はこのような一連の作業により対象の認識が深められる点にあり,その意味で作業仮説ともいう。

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デジタル大辞泉

か‐せつ【仮説】
ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説。実験・観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる。

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世界大百科事典 第2版

かせつ【仮説 hypothesis】
事象や法則について説明するために仮に設定された説のこと。しかし仮説は,それまで知られていなかった事象や法則をも説明できるとわかれば,一般には,それは確かなものとみなされるようになり,〈法則〉とか〈理論〉と言われるようになる。したがって仮説とは,十分に確かめられる前の法則ないしは理論の姿である,とも言える。しかし,いかに十分に確かめられた法則や理論も,いつかはそれらでは説明しきれない事象や法則に遭遇して反証されてしまい,新しい理論にとって代わられる可能性がある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かせつ【仮説】
ある現象を理論的に統一して説明するために立てられた経験科学上の仮定。その真偽の検証は、仮説から必然的に演繹えんえきされた諸命題を実験や観察によるテストで確かめることによってなされる。検証された仮説は法則や理論として公認される。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

仮説
かせつ
hypothesis英語
hypothseフランス語
Hypotheseドイツ語
科学的研究において、ある学説を論理的に構成する命題の一つ(またはその一部)であって、その命題(または命題群)が客観的真理であることを積極的に仮定して学説の帰結を導こうとする場合に、この命題を仮説という。仮説の真偽は、この仮説を含む学説の(一つまたは多くの)帰結を、実験や観察などの経験と比べることによって検証されねばならない。検証がまったく、またはほとんど不可能ならば、その命題は仮説ではなく単なる憶説にとどまる。ニュートンが「われは仮説をつくらず」といったと伝えられるのも、このような憶説をさすのであろう。
 論文や著作として発表される学説の個々の形式のなかでの仮説的命題の役割には多くの異なる場合がみられる。仮説の簡潔な提起にとどまる場合、仮説があたかも論文全体の考察からの帰結のように示される場合などである。また、物理的科学の範囲に限っても、仮説の性格にはさまざまのものがある。たとえば、特定の物質の存在に関するもの(ドルトンの「原子」、パウリの「ニュートリノ」、湯川秀樹の「中間子」など)、物質の性質や機能に関するもの(アインシュタインの「光量子」、ド・ブローイの「物質波」など)、運動の法則性に関するもの(ボーアの「原子内電子の定常状態」、ディラックの「電子の相対論的運動方程式」など)はいずれもよく知られた仮説であり、実験的検証によって真理として確立したものである。
 しかし、既知の真理や法則も、未知の領域に対する妥当性に関してはすべて仮説であって、この意味では「あらゆる科学は仮説である」とさえいいうる。仮説は、既知の経験的真理や概念によりつつ、新しい命題や新しい概念を積極的に生み出すものであるから、仮説の提起は科学的研究のなかで、もっとも創造的な営みの一つであるといえよう。なお類似語「仮設」(postulate)が推論の前提として設定された命題について用いられる場合がある。[牧 二郎]
『梶川輝明著『仮説と物理』(2000・文芸社) ▽N・R・ハンソン著、村上陽一郎訳『科学的発見のパターン』(講談社学術文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

か‐せつ【仮説】
〘名〙
① いろいろな事柄の間の関係が実際には確かめられていない場合、それを統一的に説明するための理論的な仮定。また、一般に、ある事柄を理由づけるための仮の見解。仮設
※翁問答(1650)下「世間に論語よみの論語よまずがたくさんなる故に、それをいましめんための仮説(カセツ)也と心得べし」
※科学者と芸術家(1916)〈寺田寅彦〉「広い意味に於ける仮説なしには科学は成立し得ないと同様に」 〔蘇軾‐葉濤致遠見和二詩復次其韻詩〕

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