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令集解【りょうのしゅうげ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

令集解
りょうのしゅうげ
養老令』の注釈書。 30巻,のちに改編されて 50巻 (現存 35巻) 。平安時代前期の法律学者惟宗直本著。9世紀中頃の成立。まずの条文を掲げ,次に清原夏野らが天皇の命を奉じて編んだ官撰の注釈書『令義解』の注を引き,その下に奈良時代から平安時代初期にかけての法律学者の説や政府文書,和漢の典籍を引用して解釈を施す。令条の趣旨と現実の事情が異なっている場合に言及している点もあり重要。引用文献のなかには,散逸した『大宝令』の注釈書もあるため,『大宝令』の復元にも役立つ。直本には『養老律』の注釈書『律集解』もあるが,ともに直本個人の学問的注釈であり,法的拘束力がない点,『令義解』とは異なる。 (→養老律令 )  

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デジタル大辞泉

りょうのしゅうげ〔リヤウのシフゲ〕【令集解】
養老令の私撰の注釈書。50巻(現存35巻)。惟宗直本(これむねのなおもと)撰。貞観年間(859~877)ごろ成立。先行の諸注釈を集成し、撰者の説を加えたもの。→養老律令

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世界大百科事典 第2版

りょうのしゅうげ【令集解】
養老令の私的注釈書。もと50巻と伝えるが,現存は35巻。しかしそのなかには,《令集解》ではない〈令私記〉(個人の著した令の注釈書)が3巻含まれている。編者は,9世紀末から10世紀はじめにかけて明法博士(みようぼうはかせ)に任じ,明法道(律令学)の重鎮と目されていた惟宗直本(これむねのなおもと)。編纂の時期は明らかではないが,860年代ころとみられる。直本は別に,養老律の注釈書として《律集解(りつのしゆうげ)》30巻を著したが,これは今日残されていない。

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大辞林 第三版

りょうのしゅうげ【令集解】
養老令の私撰注釈書。五〇巻(現存は三五巻)。明法家の惟宗直本これむねなおもとの撰。貞観(859~877)頃の成立。それまでに令を注釈した諸家の私説・古事を集大成した書。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

令集解
りょうのしゅうげ
養老(ようろう)令の注釈を集大成したもの。現存残欠35巻。明法博士(みょうぼうはかせ)惟宗直本(これむねのなおもと)の編。9世紀なかばごろの成立という。ここに集められた令の注釈は、『令義解(りょうのぎげ)』をはじめとして「古記」(大宝(たいほう)令の注釈)、「令釈(りょうしゃく)」「跡記」「穴記」「朱記」などで、これらはみな丹念に字句に訓詁(くんこ)を施して法意を説明しており、異説をあげたり、慣行を記しているところも多い。「古記」には大宝令が引用されているため、現存しない大宝令の本文を知ることができ、また格(きゃく)、式(しき)、律付釈(りつふしゃく)、律集解(りつのしゅうげ)、弾例、八十一例などの古い法律書や、唐令などの中国の法律書も引かれているので、日本、中国の律令制の研究に重要な史料を提供している。現在、軍防令、倉庫令、医疾令、関市令、捕亡令、獄令、雑令の7編が伝わらない。刊本は『国市大系』所収のものがもっとも優れ、欠けた7編の逸文を集め、所収法令の編年索引を付収している。[皆川完一]

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精選版 日本国語大辞典

りょうのしゅうげ リャウのシフゲ【令集解】
平安前期の法制書。五〇巻(現存三六巻)。惟宗直本著。貞観(八五九‐八七七)頃の成立。養老令に関する私撰の注釈書で、先行の諸注釈書を集成し、さらに直本の説を加えたもの。大宝令の注釈書である「古記」を引用しているために、失われた大宝令を復元する最も有力な手がかりとなっている。

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