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付属語【ふぞくご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

付属語
ふぞくご
単語の二大分類の一つ。自立語の対語。 (1) 橋本進吉の術語。それ自身単独では文節を構成しえず,常に他の自立語を伴って文節をつくるもの。ともいう。これはさらに活用の有無により,助動詞助詞に分けられる。 (2) 服部四郎は,単語である付属語を,単語以下の接辞である接合形式と区別するための一般言語学的基準として次の3つをあげている。 (a) 職能や語形替変の異なる種々の自立形式につく場合。たとえば「行くだろう」「行かないだろう」「行っただろう」の「だろう」。 (b) 2つの形式の間に別の単語が自由に現れうる場合。たとえば「赤くない」は「赤くはない」「赤くもない」ともいいうる。このときの「ない」。 (c) 結びついた2つの形式が互いに位置を取替えて現れうる場合。たとえば「私にだけ」は「私だけに」と入替えられる。この場合の「に」「だけ」。これらの基準によると,橋本の付属語の一部が単語とは認められない接辞となる。

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デジタル大辞泉

ふぞく‐ご【付属語】
日本文法で、単語を文節構成上の性質から二大別したものの一。自立語に対する。単独では文節を構成することができず、常に自立語のあとに付いて、いろいろの意味を添えたり、自立語相互の関係を表したりする働きをする語。助動詞助詞がこれに属する。辞。⇔自立語

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世界大百科事典 第2版

ふぞくご【付属語】

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大辞林 第三版

ふぞくご【付属語】
文法で、単語の二大別の一。単独では文節を構成することができず、つねに自立語の下に付いて文節の一部として用いられるもの。助詞・助動詞の類。辞。 ⇔ 自立語

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日本大百科全書(ニッポニカ)

付属語
ふぞくご
日本語の文法で、単語を文節構成上の働きによって二大別した場合の一つ。これに対する他の一類を自立語という。付属語はそれ自身実質的観念をもたず、したがって単独で文節を構成することはなく、つねに自立語に付属して文節をなす。これに属するのは助詞と助動詞である。文節中に自立語のないことはないが、付属語はないこともあり、一つあるいは二つ以上のこともある。この考えは橋本文法によっているが、付属語という用語は文部省の教科書『中等文法』によるもので、学校教育の面によく普及した。橋本自身は附属する語附属辞あるいはと称した。単語の二大別という点から他学説をみるならば、山田文法の関係語(観念語に対立する)、時枝文法の辞(詞に対立する)がこれに近いが、根本的立場を異にするので、属する品詞にも違いがある。すなわち山田文法では、いわゆる助動詞を単語として扱わないので、関係語に属するのは助詞のみである。また、時枝文法の辞とは、話し手の立場の直接的表現であり、客体的な事柄を表現しえぬ語であるから、助詞、助動詞のほか感動詞、接続詞および陳述副詞も含まれ、一方いわゆる助動詞のなかから除外されるものもある。さらに、服部(はっとり)四郎のいう附属語とは、自由形式と付属形式とに言語形式を二分した場合の、自由形式の下位にある概念である。[青木伶子]
『橋本進吉著『新文典 別記口語篇』(1948・冨山房) ▽橋本進吉著『国語法研究』(1948・岩波書店) ▽服部四郎著『言語学の方法』(1960・岩波書店)』

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精選版 日本国語大辞典

ふぞく‐ご【付属語】
〘名〙 日本文法で、語を文節構成上の地位から二大別したときの一つ。自立語に対して、単独では文節を構成せず、常に自立語に付属して、話し手の立場からの関係づけ、意味づけや話し手の判断、態度、意図などを表わすもの。助詞・助動詞がこれに属す。〔口語法精説(1953)〕

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