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仕奉【つかえまつる】

精選版 日本国語大辞典

つかえ‐まつ・る つかへ‥【仕奉】
(動詞「つかえる()」に動詞「まつる(奉)」のついてできたもの。「仕える」の謙譲語で、仕える対象を敬う気持を明確化して表現する)
[1] 〘自ラ四〙
① 目上の人のそばにいて、その人に奉仕申し上げる、お仕え申し上げる。御用を務める。また、目上の人のために、ある事柄に奉仕する。
※書紀(720)雄略一二年一〇月・歌謡「其(し)が尽くるまでに 大君に 堅く 都柯陪麻都羅(ツカヘマツラ)むと」
※万葉(8C後)二〇・四三六〇「海人(あま)小舟 はららに浮きて 大御食(みけ)に 都加倍麻都流(ツカヘマツル)と 遠近(をちこち)に 漁り釣りけり」
② 官に奉仕する。任務を果たす。
※万葉(8C後)二〇・四三五九「筑紫辺に舳(へ)向かる船のいつしかも都加敝麻都里(ツカヘマツリ)て本郷(くに)に舳向かも」
[2] 〘他ラ四〙 (目上の人のために、何かを作ることに奉仕するというところから、他動性を帯びるようになったものか) お作り申し上げる。造営し申し上げる。補助動詞的にも用いる。
※万葉(8C後)一三・三三二六「つれも無き 城(き)の上(へ)の宮に 大殿を 都可倍奉(ツカへまつ)りて 殿隠り 隠り在せば」
※延喜式(927)祝詞「皇御孫(すめみま)の命(みこと)の天の御翳(みかげ)・日の御翳と、造り奉礼流(つかへまつレ)る瑞(みづ)の御殿(みあらか)

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つかむ‐まつ・る【仕奉】

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つかん‐まつ・る【仕奉】
〘自ラ四〙 (「つかむまつる」と表記) 「つかえまつる(仕奉)」の変化した語。
※書紀(720)景行四年二月一一日(北野本訓)「久しく掖庭(うちつみや)に陪(ツカムマツル)に堪えず」

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つこう‐まつ・る つかう‥【仕奉】
(「つかえまつる(仕奉)」の変化したもの)
[1] 〘自ラ四〙 「つかえる(仕)」の謙譲語で、仕える対象を敬う。目上の人に奉仕申し上げる。お仕え申し上げる。また、目上の人のために、ある事柄に奉仕する。つかまつる。
※竹取(9C末‐10C初)「五人の中にゆかしき物を見せ給へらんに御心ざしまさりたりとてつかうまつらん」
※徒然草(1331頃)一七「山寺にかきこもりて、仏につかうまつるこそ、つれづれもなく、心の濁りも清まる心地すれ」
[2] 〘他ラ四〙
[一]
① 何かを「する」「作る」「行なう」などの謙譲語で、その動作を奉仕する対象を敬う。目上の人のために、またはその言いつけにより何かをしたり作ったりする。つかまつる。
※古今(905‐914)秋下・二六九・左注「この歌は、まだ殿上許されざりける時に、召し上げられてつかうまつれるとなん」
※源氏(1001‐14頃)若菜上「かくおほやけの御うしろみをつかうまつりさして、しづかなる思ひをかなへむと」
② (①の、奉仕する対象を敬う用法から転じて) 「する」「行なう」を、聞き手に対しへりくだる気持で丁重にいう。つかまつる。いたします。
※源氏(1001‐14頃)手習「狐のつかうまつるなり。この木のもとになん時々あやしきわざなむし侍るを」
[二] 補助動詞として用いる。他の動詞の連用形について、その動作をしてさし上げる、その動作を尊者に対してするの意を表わす。
※源氏(1001‐14頃)澪標「『御乳母(めのと)たちだに、心にまかせたる事、ひきいだしつかうまつるな』など親がり申給へば」

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