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亜炭【あたん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

亜炭
あたん
lignite
石炭のうち,炭化度の低いものをいう。鉱業法では石炭と区別して扱うが,学術的には褐炭に含められる。木質亜炭木理を有し灰分が少ないが,採掘後放置して乾燥すると板状に湾曲して剥離したり,小片に破砕しやすい。炭質亜炭は乾燥すると粘土が乾燥したときのように亀裂を生じる。石炭よりも水分酸素含有量が多く,炭素含有量は少ないので,発熱量は低い(約 4000kcal/kg)。日本ではおもに東北地方で産出され,工業燃料や一部原料として利用されている。主要な多産国はドイツ,東ヨーロッパ諸国などである。

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朝日新聞掲載「キーワード」

亜炭
地中に堆積(たいせき)した樹木が長い年月をかけて炭化した石炭の一種だが、炭化の程度が低い。燃やしても火力が弱い一方、臭いが強く、すすも多く出る。各地で採掘され、県内では旧三本木町(現大崎市)が主産地だった。仙台市では江戸時代から採掘され、青葉山にも鉱山があった。
(2012-10-03 朝日新聞 朝刊 宮城全県 2地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

岩石学辞典

亜炭
褐炭(brown coal)と同義炭は行政上名付けられた日本独自の名称地学団体研究会 : 1996].

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

あたん【亜炭 lignite】
広い意味の石炭のなかで,生成が地質年代的に最も若く,したがって石炭化度が最も低いものを,日本で亜炭と称している。その地層は,新生代新第三紀に属する。淡褐色~褐色で木材の組織が明らかに残っている木質亜炭と,光沢のない褐色~暗褐色で固い土くれのような感じの炭質亜炭の別がある。掘り出した状態では50~70%の水分を含み,乾燥すると板状にはがれたりひび割れたりして粉化する。乾燥しても発熱量は低い。日本各地に分散していて数億tの亜炭が埋蔵されているが,個々の炭田の規模は小さい。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

あたん【亜炭】
広義には褐炭の一種であるが、日本では炭化の度合が低く発熱量の低いものを指し、石炭と区別する。乾留用・燃料用。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

亜炭
あたん
lignite
太古の樹木が石炭化の過程で変化したものとして、もっとも石炭化が進んでいない石炭であり、石炭分類上、褐炭に含まれる。木材組織の形を残しているものを木質亜炭、それをほとんど消失しているものを泥質亜炭という。炭素含有量は66~70%程度で、水分、灰分を多く含み、発熱量は1キログラム当り3000~4000キロカロリー程度で、燃料価値は低い。地質年代では石炭紀からペルム紀に属するものもあるが、概して新しい年代に多い。生成機構に関しては定説がないが、埋没深度が浅く、地熱の作用をあまり受けなかったものと考えられる。生産地としてはアメリカのノース・ダコタ亜炭が有名である。日本では宮城、山形、岐阜などの諸県に産するが、いずれも小規模、地域的なものとなっている。[大内公耳・荒牧寿弘]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

あ‐たん【亜炭】
〘名〙 (石炭に亜(つ)ぐ意) 炭化度の低い石炭の一つ。褐色または黒褐色で木質組織を残しているものもある。主として第三紀地層中に存在。亜褐炭。磐木(いわき)

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

亜炭
アタン
lignite

[同義異語]褐炭

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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デジタル大辞泉

あ‐たん【亜炭】
褐炭の一種で、炭化の程度が低く、発熱量の小さいもの。

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