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中間【ちゅうげん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

中間
ちゅうげん
「仲間」とも書く。武士最下級で,の下,小者 (こもの) の上に位した。鎌倉時代から現れ,戦国時代には一般化して主人の身のまわりの雑務従事江戸幕府では,若年寄支配下に,中間頭3人が組頭3~4人を従え,1組 150~250人の中間を統率した。諸藩幕府類似職制をもっていた。

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デジタル大辞泉

ちゅう‐かん【中間】
物と物との間の空間や位置。「駅と駅の中間に川がある」「中間地点」
思想や性質・程度などが両極端のどちらでもないこと。「双方の意見の中間をとる」「中間派」
物事が進行中であること。物事がまだ終わらずに途中であること。「得票数の中間発表」

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ちゅう‐げん【中間】
[名](「仲間」とも書く)

㋐昔、公家・寺院などに召し使われた男。身分は小者との間に位する。中間男。
㋑江戸時代、武士に仕えて雑務に従った者の称。
江戸幕府の職名。江戸城内の部署の警備やその他の雑事に従事した。
[名・形動ナリ]
時間的、空間的に、ものとものとの間。なかほど。ちゅうかん。
「彼の両国の―に舎衛国(しゃゑこく)有り」〈今昔・五・二二〉
どっちつかずなこと。中途半端なこと。また、そのさま。
「夕潮ただ満ちに満ちてこよひ宿らむも―に潮満ち来なばここをも過ぎじと」〈更級
二つのものの間にあるものや状態。仏教で、有と無の間、前仏後仏の間などをいう。
「二仏の―闇ふかく」〈発心集・五〉

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ちゅう‐ま【中間】

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なか‐あい〔‐あひ〕【中間】
なかほど。あいだ。ちゅうかん。
「愛宕と比叡の山との―にもあれ」〈堤・由無し事
間柄。なからい。
「日頃懇意な―ゆゑ」〈・有松染相撲浴衣〉

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なかま【中間】
福岡県北部の市。明治末期から筑豊炭田炭鉱町として発展。現在は住宅地化が著しい。人口4.4万(2010)。

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世界大百科事典 第2版

ちゅうげん【中間】
仲間,中間男とも書く。公家,武家,寺家などに仕える僕従の呼称の一つ。平安時代に現れ(《古今著聞集》),武家社会を通じてひろくみられた。従者のうちの下で雑色(ぞうしき)(小者)の上,つまり両者の中間に位置するところから,このがあるともいわれるが(《四季草》《貞丈雑記》),侍,雑色,中間の順に記す例もみられる(《北条重時家訓》)。鎌倉・室町期の武家の中間は〈主人の弓・・剣等を持ちて御供に候し,また警護等のことをつとむ〉(《相京職鈔》)とか,〈折烏帽子に小結して,直衣に大帷をかさね,袴に大口をかさねて著るが中間〉とされ(《玉勝間》ほか),御中間といわれて領主の強制執行などの使者もつとめた。

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大辞林 第三版

ちゅうかん【中間】
二つの物のほぼまんなか。また、二つの物の間。 A 駅と B 駅の-に新駅を設ける 生産者と消費者の-にある流通機構
物事の程度・性質などが極端でないこと。どちらにも片寄らないこと。 -をとる -派
物事が進行している途中。 -発表

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ちゅうま【中間】
「中京間ちゆうきようま」の略。

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なかあい【中間】
なかほど。ちゅうかん。 愛宕と比叡の山との-にもあれ/堤中納言 よしなしごと
あいだがら。なからい。 法華に阿弥陀も隔てぬ-/歌舞伎・連獅子

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なかま【中間】
福岡県北部、遠賀おんが川下流域の市。筑豊炭田とともに発展、現在は宅地化が進む。垣生はぶ公園は桜の名所で、園内に羅漢百穴と呼ばれる古墳群がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

中間
ちゅうげん
古くからおもに武家方にみられた軽格の奉公人の一つ。戦国時代に広範に成立し、江戸時代には足軽と小者との中間の身分とされた。足軽、中間、小者は一括して軽輩と称されたが、このうち足軽のみが士分と称される侍(さむらい)・徒士(かち)と同様に戦闘員であったのに対し、中間は小者とともに非戦闘員に属した。戦時には小荷駄(こにだ)隊を形成し、平時には雑務に従った。苗字(みょうじ)帯刀はいっさい許されなかった。江戸幕府には550人前後の中間(役高十五俵一人扶持(ぶち)、御目見(おめみえ)以下、羽織袴(はかま)役、譜代(ふだい)席)があり、大・中・小の三組に編成され、各組に頭(かしら)は1人(若年寄(わかどしより)支配、役高八十俵持(もち)扶持、御目見以下、上下(かみしも)役、焼火間詰(たきびのまづめ)、譜代席)、組頭は大組に4人、中・小組に各3人(役料十俵一口)が置かれていた。城中諸門の勤番、将軍遠行の供奉(ぐぶ)などを役目とした。[北原章男]

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精選版 日本国語大辞典

ちゅう‐かん【中間】
〘名〙
① 二つの物事のあいだ。物と物との間の空間や距離や時間。また、ある物事と他の物事が両方から互いにかかわり合っている真中の地点や時点。ちゅうげん。
※童子問(1707)下「大凡自四五尺六七尺以内、皆是中間、凡把杖、執中間近𣠽柄便」
※読史余論(1712)三「延徳元年 長享元年より中間一年を隔つ 三月二十六日」 〔礼記‐曲礼上〕
② 程度や性質などが両極端の間であること。どちらにもはいらず、特徴がはっきりしないこと。なかほど。「中間派」
③ 物事がまだ終わらない中途であること。ある期間の途中。
※将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉五「第十八世紀の中間に於て」
④ なかだち。紹介。〔孔子家語‐致思〕

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ちゅう‐げん【中間】
〘名〙
① 時間的・空間的に二つの物事のあいだ。両者のあいだに位置すること。なかほど。ちゅうかん。
※菅家文草(900頃)五・夏日餞渤海大使帰「送迎毎度長青眼、離会中間共白鬚」 〔色葉字類抄(1177‐81)〕
② 事の最中、途中。行事や会議などの進行中。
※性霊集‐四(835頃)奉為国家請修法表「望於其中間、不住処余妨
※枕(10C終)八「ちゅうげんなるをりに」
③ (形動) どっちつかずであること。また、そのさま。
源氏(1001‐14頃)真木柱「いと事の外なることどもの、もし聞えあらば、ちうけんになりぬべき身なめり」
④ 仏語。二つのものの間にあるもの、間に考えられるもの。有と無の間(非有非無)、内空と外空の間(内外空)、前仏と後仏の間(無仏の時)などといったことに用いる。
※発心集(1216頃か)五「二仏の中間(チウゲン)やみふかく、闘諍堅固のおそれはなはだし」 〔観経疏‐散善義〕
⑤ (「仲間」とも) 昔、公家・寺院などに召使われた男。身分は侍と小者の間に位する。中間男。
※古今著聞集(1254)一二「『おのれめしつかふべきなり』とて、〈略〉御中間になされにけり」
⑥ (「仲間」とも) 江戸時代、武士に仕えて雑務に従った者の称。→小者④。
※仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下「女の仕事したむ無さうに見えければ、中間なりける男の詠みて遣りける」
⑦ 江戸幕府の職名。三組合わせて五百数十人おり、中間頭の下に長屋門番などを命ぜられた。
※吏徴(1845)下「御中間五百五十人 十五俵一人扶持」

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ちゅう‐ま【中間】
〘名〙 「ちゅうきょうま(中京間)」の略。

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なか‐の‐ま【中間】
〘名〙
① 家の中央にあるへや。中間のへや。玄関・土間・店などと奥の間とのあいだのへや。
※源氏(1001‐14頃)若菜下「中のまは、院のおはしますべき御座(おまし)よそひたり」
② 中央の部分。
謡曲・頼(1430頃)「平等院にして、らく御座を構へつつ宇治橋の中の間、引き離し」
③ 江戸時代の劇場で、向桟敷(むこうさじき)の階下の観客席。平土間の後ろ。
※劇場新話(1804‐09頃)上「中の間は、花道より東へ行きあゆみの側也。等も今は土間あり」
④ 江戸幕府勘定奉行所の一部局。勘定組頭の支配下にあって領内よりの小物成・高懸物をはじめ、代官所役人の任免・給与・相続、および宗門改鉄砲改などの事務を管掌した。

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なか‐ま【中間】
[1] 囲まれたまんなかの部分。また、二つの地域のあいだ。
名所方角鈔(1502頃)紀伊国高野とかふろとの中間に紀関有といふ」
[2] 福岡県北部の地名遠賀川流域にある。明治中期以後、筑豊炭鉱町として急速に発展したが、昭和四一年(一九六六)すべての炭鉱が閉山、北九州市の衛星都市としての性格を強めた。垣生(はぶ)古墳(羅漢百穴)がある。昭和三三年(一九五八)市制。

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旺文社日本史事典 三訂版

中間
ちゅうげん
武士に従う雑卒
「仲間」とも書く。侍と小者との中間に位するところからきた呼び名。鎌倉時代から現れ,戦国大名のもとで家臣団を構成。等・小者などとともに下級武士として組に組織され常備軍編成,江戸時代に及んだ。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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