Rakuten infoseek

辞書

中脳【ちゅうのう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

中脳
ちゅうのう
mesencephalon
の一部。管状で,間脳および延髄とともに脳幹を形成する。中腔は狭く中脳水道という。上は視床および視床下部に,下は網様体に連絡する神経細胞群がある。背面天井に視蓋と呼ぶ1対の隆起 (上丘) が,背面尾部にも1対の隆起 (下丘) がある。上丘は視覚に,下丘は聴覚に関係がある。腹面には大脳脚がある。中脳は視聴覚のほか,運動に関連した役割をになっている。また中脳から延髄にかけての網様体は,意識を支える部位として重要な機能をもっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ちゅう‐のう〔‐ナウ〕【中脳】
脊椎動物の脳の一部。間脳後方小脳橋(きょう)上方にある。中脳蓋(がい)と大脳脚とに分かれ、を中脳水道が通る。中脳蓋は上下二対の隆起をなすので四丘体(しきゅうたい)ともよばれ、上丘は視覚に、下丘は聴覚に関係。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ちゅうのう【中脳 midbrain】
中脳は脳幹の一部で,上は間脳に,下は橋に続く。脊椎動物一般にみられ,下等な動物では種々の中枢としての機能をもつが,動物が高等になるにつれて,それらの機能が間脳や大脳に移るために,脳全体に対する中脳の大きさは,高等になるほど小さくなる傾向がある。中脳は,ヒトでは著しく発達した大脳半球におおわれているので,自然のままでは,背面からも側面からもまったく認めることができず,腹面で大脳脚の一部をみうるにすぎない(以下,ヒトの中脳について述べる)。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ちゅうのう【中脳】
脊椎動物の脳の一部。間脳の後方、小脳や橋の前方に位置する。哺乳類では背面の上下左右に丸みのある高まりがあり、上は視覚に、下は聴覚に関係する。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

中脳
ちゅうのう
中枢神経系(脳脊髄(のうせきずい))の脳幹の一部で、上方は間脳、下方は後脳(橋(きょう)と小脳)につながる。脳幹のうちでは、あまり発育していない部分であるが、重要な部位である。脳幹の中心部よりやや背側(はいそく)には、中脳水道(シルビウス水道ともよぶ細い中腔(ちゅうくう)の管)が貫通している。この上方は第三脳室、下方は第四脳室に通じている。中脳水道より背側を中脳蓋(がい)とよび、前後左右4個の隆起が、ちょうど椀(わん)を伏せた状態で突出している。このうち、前方の2個を上丘(じょうきゅう)、後方の2個を下丘とよび、全体を四丘体(しきゅうたい)ともいう。上丘には視神経の一部がきており、視覚の複雑な反射機能に関与していると考えられる。下丘には聴覚の神経路がきており、聴覚反射に関係するほか、音源の位置を判断するときに重要な役割をしていると考えられる。下等脊椎(せきつい)動物では、上丘が視覚の中枢にあたり、視蓋とよばれる。中脳水道より腹側は広義の大脳脚で、そのうち、背側部分を中脳被蓋、中脳被蓋から両側腹側に突出した部分を狭義の大脳脚とよぶ。中脳被蓋には滑車神経や動眼神経の起始核があり、不随意運動に関係する赤核(せきかく)、意識の機序(メカニズム)に関係する網様体、また、脊髄から大脳半球に上行する神経路などがある。中脳被蓋と狭義の大脳脚との境の部分には、不随意運動に関係する黒質(こくしつ)がある。黒質の傷害はパーキンソン症候群に関係があると考えられている。なお、大脳脚(狭義)には、大脳皮質から下行する運動に関係する神経路(錐体路(すいたいろ)、錐体外路)がある。[嶋井和世]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ちゅう‐のう ‥ナウ【中脳】
〘名〙 脊椎動物の中枢神経系の一部で、間脳の後方、小脳・橋(きょう)の前方に位置する脳。個体発生において神経管の一部中脳胞に起因する。視覚・聴覚などに関係している他、中脳網様体に意識の調節に重要な機能のあることが明らかになった。〔医語類聚(1872)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

中脳」の用語解説はコトバンクが提供しています。

中脳の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.