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中央集権【ちゅうおうしゅうけん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

中央集権
ちゅうおうしゅうけん
centralization
一般に組織された社会集団において,その統制力が組織の中央部に集中している原理をいうが,通常は近代統一国家における中央政府と地方団体の関係について用いられ,中央政府が地方団体の政治,行政,財政面の自治に干渉するほど強力な統制権を保有する状態をさす。ナチス政権下の 1935年の地方制,ベルリン都制や,日本の 43年の市制,町村制の改正にみられるように,極端な中央集権のもとでは,地方公共団体は実質的に中央政府の出先機関に転化される。現代国家では,国民生活を一定水準に保つため社会保障,教育,開発など全国的な行政事務の増大によって,中央集権が進行しつつある (新しい中央集権) という議論があるが,仕事量の増加と中央集権化とは必ずしも同義ではない。 (→地方分権 )

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デジタル大辞泉

ちゅうおう‐しゅうけん〔チユウアウシフケン〕【中央集権】
統治権力が中央政府に統一集中していること。⇔地方分権

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世界大百科事典 第2版

ちゅうおうしゅうけん【中央集権】
地方分権に対立する語で,一般に中央政府に責任と権限が集中している状況をいう。連邦制国家はもとより単一国家においても,政府構造は国民・国家全体に責任を負う中央(連邦)政府を頂点として階層的構造をとっている。こうした政府間に責任と権限をいかに配分するかは,いかなる国家においても統治構造の根幹にかかわる問題である。現代国家はいずれも20世紀初頭より中央集権的傾向を強めてきた。今世紀における都市化と工業化進展は,階級対立を高めつつ社会的富を拡大した。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ちゅうおうしゅうけん【中央集権】
政治権力が一元的に国家などの中央の機関に統合・集中していること。 ⇔ 地方分権

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日本大百科全書(ニッポニカ)

中央集権
ちゅうおうしゅうけん
ある政治共同体において、一つの権力、一つの政府、一つの法律に基づいて政治が統一的に行われること。この意味では、現代の国家はすべて中央集権的統治形態をとり、封建社会におけるような領邦国家の群立する分権的支配とは異なる。このような政治思想は、統一的な政治共同体の形成が、その領域内における政治的安定性を保持し、外敵の侵略を防止するうえで必要である、という認識と結び付いて生じてきたものであり、具体的には、15、16世紀ヨーロッパにおける絶対主義国家の時代になって登場した。しかしこの時代には、政治権力は国王や少数の貴族の手中にあり、国民の自由や権利は十分に保障されなかったから、市民革命後、近代国家が登場すると、権力分立制や地方自治制を確立することによって権力の過度の集中による専制化を防ぎ、人権を保障しようとする政治制度上のくふうがなされたのである。こうした関連の下で地方分権という語が生まれた。第二次世界大戦後、日本国憲法において、とくに「地方自治」という1章が設けられたのは、この憲法が国民主権主義をとっていることを表明したものといえる。もっとも、現代の福祉国家や社会主義国家においては、福祉・労働行政や軍事問題などを処理するために政府の比重が著しく肥大化し、権力の集中化が進行してきているので、中央集権と国民の権利・自由との間の矛盾をどのように解決するかが政治の重要な課題となっている。かつてブライスは「地方自治は民主主義の学校である」と述べたが、それとの関連で日本においても1990年代末ごろから、これまで「中央分権」と揶揄(やゆ)されてきた「地方分権」の改革が進められることになった。そして、2009年(平成21)9月に成立した鳩山由紀夫(はとやまゆきお)民主党内閣では、「地方分権」改革を一歩進めて地方自治体と地域住民の主体の下に地方政治を実現する「地域主権」主義を宣明した。[田中 浩]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ちゅうおう‐しゅうけん チュウアウシフケン【中央集権】
〘名〙 政治上の実権が中央政府に統一集中されること。近代国家成立期に著しい統治形態。地方分権に対していう。
※日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉二「中央集権の甚しき郡県ならんよりは、封建は利ある事なり」

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