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両生類【りょうせいるい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

両生類
りょうせいるい
Amphibia
脊椎動物門両生綱に属する動物の総称。体表は,毛などでおおわれず,乾燥を防ぐため一般に多くの粘液腺をもつ。幼生時代は水生で鰓呼吸をするが,成熟すると変態し,例外的なもの以外は四肢を生じ,陸上生活者として肺呼吸をするようになる。しかし,一般に水辺を離れての生活は困難である。心臓は2心房1心室。をもたず,発生の途中羊膜尿膜を生じない。すべて淡水産で,海生のものはない。デボン紀の終り頃に出現し,石炭紀,ペルム紀にかけて繁栄したと考えられている。現生のものはカエル類サンショウウオ類アシナシイモリ類の3目 (もく) に分けられ,2800種ほどが知られている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

りょうせい‐るい〔リヤウセイ‐〕【両生類】
両生綱の脊椎動物の総称。魚類爬虫(はちゅう)類との間に位置し、幼時水中えら呼吸をし、変態後は肺呼吸をする。心臓は二心房一心室。体表にうろこ・毛・羽がなく、変温動物で、卵生または卵胎生。海および極地を除き世界に広く分布し、無尾類カエル有尾類イモリサンショウウオ無足類アシナシイモリなどのほか、イクチオステガなどの化石種がある。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

りょうせいるい【両生類 Amphibia】
脊椎動物門両生綱Amphibiaに含まれる,魚類と爬虫類との中間に位置する変温動物の総称。現生の両生類はアシナシイモリ(無足)類,サンショウウオ(有尾)類,サイレン類およびカエル(無尾)類の4目約4555種類が知られ,南極および海洋を除く世界各地に広く分布し,あらゆる場所に適応放散してすみつき,一部は地中洞穴,乾燥した砂漠にもいる。大半が体長5~20cmほどの小型で,最大はオオサンショウウオ属の約1.6m,最小はキューバチビガエル属などの約1cm。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

両生類
りょうせいるい
amphibian

脊椎(せきつい)動物門両生綱に属する動物。カエル、サンショウウオ(イモリを含む)、アシナシイモリ類が含まれる。

[倉本 満]

系統・形態

脊椎動物で最初に陸上生活を始め、爬虫(はちゅう)類さらに鳥類、哺乳(ほにゅう)類へと発展する基礎となった動物群として、進化史で重要な位置を占める。両生類は硬骨魚類の総鰭(そうき)類に由来し、最古の両生類イクチオステガIchthyostegaは古生代デボン紀の地層に発見されている。総鰭類は筋肉質のじょうぶな対鰭をもち、これが両生類の四肢となった。また、うきぶくろが肺となり、えらにかわって陸上で空気呼吸を行うようになった。石炭紀には多様なグループを生じ、なかには全長3メートルを超す大形種もいたが、中生代になると爬虫類が発展して両生類は衰退した。現生の両生類は3目約3400種を含み、脊椎動物で最小の綱である。

 現生の両生類は比較的小形で、体表は分泌腺(せん)に富む皮膚に覆われ、鱗(うろこ)や毛はない。頭は平たく、魚類より少ない骨で構成される。椎骨とは2個の後頭突起で接合する。脳に新皮質はなく、大脳は小さい。脳神経は10対で爬虫類の12対より少ない。耳骨は1個。二次口蓋(こうがい)はない。胴部に四肢があるが、有尾類の一部では退化し、無足類では欠如している。横隔膜はない。心臓は2心房1心室で、体循環と肺循環の分離は不完全。赤血球は楕円(だえん)形で有核である。肺の構造は簡単で、肺を欠く種もある。変温性。

[倉本 満]

分布・生態

南極大陸と北極圏の大部分を除く全世界に分布する。移入種を除き、洋島にはいない。体表が水を透過しやすいため、主として湿った場所で生活し、地上性、地中性、樹上性、水中性など、さまざまな生活様式がある。海水にすむ種はいない。原則として小形動物を食べる。卵は小形でゼリー層に包まれ、卵殻はない。胚膜(はいまく)も形成されない。一般に水中に産卵し、孵化(ふか)した胚はえらを備えた幼生となって水中生活を送り、変態して成体となる。幼生の形態は多くの点で成体と異なる。この典型的な生活史のほか、湿った地上や樹上に産卵するものがあり、体内受精をする種では胚が母体内で発育して幼生または変態を終了した幼体となって産まれるものもある。

[倉本 満]

『フレーザー著、山極隆訳『両生類の生活』(1976・共立出版)』『千石正一編『原色両生・爬虫類』(1979・家の光協会)』『中村健児・上野俊一著『原色日本両生爬虫類図鑑』(1963・保育社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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