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三角縁神獣鏡

朝日新聞掲載「キーワード」

三角縁神獣鏡
古墳に副葬されたで、近畿を中心に500枚以上が出土している。女王卑弥呼が中国皇帝から贈られた銅鏡にあたるとするがある一方国産の鏡とみる説もあり、論争が続いている。
(2015-11-06 朝日新聞 朝刊 奈良全県・2地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

さんかくぶち‐しんじゅうきょう〔‐シンジウキヤウ〕【三角縁神獣鏡】
縁の断面三角形をなす神獣鏡。4世紀の古墳から出土。魏(ぎ)の皇帝が卑弥呼(ひみこ)に授けた鏡とする説、中国の技術者が日本で作ったとする説がある。

出典:小学館
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防府市歴史用語集

三角縁神獣鏡
 青銅[せいどう]で作られた鏡の中で、ふちの断面が三角形のようになっているものを言います。日本で作られたものと中国で作られたものの2通りがあるのですが、中国ではこの鏡は見つかっていません。邪馬台国[やまたいこく]の女王・卑弥呼[ひみこ]が魏[]の国に使いを送って、そのときにもらった鏡という説もあります。

出典:ほうふWeb歴史館
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世界大百科事典 第2版

さんかくぶちしんじゅうきょう【三角縁神獣鏡】
神像と獣形とを組み合わせて内区の図文を構成する神獣鏡のうちで,鏡縁を厚く作ったために,縁の断面が三角形になっている鏡。ほとんどは直径23cm前後の大型鏡であって,同笵(どうはん)鏡が多いことも他の神獣鏡とは異なる。神像形の数によって,四神四獣鏡,三神三獣鏡二神二獣鏡などとよびわけるが,数は同じであっても配列に変化を示すものがある。その神像・獣形の表現に,方格規矩四神鏡のような線表出でもなく,また画像鏡のような平浮彫でもなく,まるみをもって盛りあがる丸浮彫を用いていることは,後の神獣鏡と同様である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

さんかくぶちしんじゅうきょう【三角縁神獣鏡】
神獣鏡のうち、縁の部分の断面が三角形をしているもの。日本の前期古墳から出土し、魏の製品と考えられているが、国産説もある。

出典:三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

三角縁神獣鏡
さんかくぶちしんじゅうきょう
古代中国の神話に登場する神仙や霊獣を浮彫風に表現したのうち,周縁部断面が三角形状に突出するものをいう。直径 20cmをこえる大型品が多く,後漢(→)代の神獣鏡画像鏡の流れを受けて 3世紀に製作されたもので,景初3(239)年,正始元(240)年など,三国時代の年号をもつ紀年銘鏡を含む。舶載鏡とされるものだけで 330面以上が出土し,日本の古墳出土鏡中,最も多いが,中国や朝鮮半島では出土例がない。京都府木津川市の椿井大塚山古墳からは 30面以上が出土,奈良県天理市にある黒塚古墳からも 33面が出土,各地に同じ鋳型からつくられた同笵鏡が分布しており,古墳の被葬者を含めた近畿地方の複数の大親元を通じ,全国の首長に配布されたと考えられている。「魏志倭人伝」には,景初3年,魏に朝貢したの女王卑弥呼に銅鏡 100面を下賜した記事が見えるが,三角縁神獣鏡は倭への下賜品として魏が特別製作した鏡であるとする説が有力である。倭と魏の間には以後も外交関係が続き,泰始2(266)年には壹与が西晋(→)に朝貢している。三角縁神獣鏡は型式変化の点からも,これら一連の交渉に伴い複数の種類が継続的に輸入されたと考えられる。近年,三角縁神獣鏡の国産説や渡来人製作説なども出されているが,定説を覆すにはいたっていない。

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三角縁神獣鏡
さんかくえんしんじゅうきょう
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日本大百科全書(ニッポニカ)

三角縁神獣鏡
さんかくぶちしんじゅうきょう
縁の断面形が突出して三角形をなすのを特徴とし、神像や獣形などを半肉彫りで表現した鏡。「さんかくえん~」ともいう。面径が20センチメートルを超える大形鏡である。主文様は銘文とともに中国の神仙思想を表したものとされる。図文は放射状ないし重層的に配される。前者はさらに神像と獣形の数によって数種に分類される。銘文に「景初三年」(239)、「正始元年」(240)など魏(ぎ)の年号をもつ例があり、また、その他の理由からも本鏡は魏の鏡といわれる。『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』の記事と対比して、卑弥呼(ひみこ)が魏から輸入した鏡と考えられ、その後、大和(やまと)朝廷が各地の首長と政治的関係を結ぶために配布したとする説が有力である。実際、日本の初期古墳から多く出土しているが、中国や日本の弥生(やよい)時代遺跡からの発見例がなく、不自然な点も指摘されている。中国鏡とそれをまねた倭鏡((ぼうせい)鏡)とがあるとされ、同じ鋳型からつくったといわれる同笵(どうはん)鏡の多いことも注目される。化学分析の結果から、原料の鉛鉱石産地の追求が進みつつある。[橋本博文]

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精選版 日本国語大辞典

さんかくぶち‐しんじゅうきょう ‥シンジウキャウ【三角縁神獣鏡】
〘名〙 背面に神獣を半肉彫し、銘帯をめぐらし、縁の断面が三角形をなす鏡。主文様は多様であるが、基本形は中国後漢の神人龍虎文画像で、年代は魏代と推定される。中国、朝鮮からの出土はなく、日本の前期古墳出土鏡のうち数も多く、同笵鏡がみられることから魏が日本に輸出用に製作したという説もある。

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旺文社日本史事典 三訂版

三角縁神獣鏡
さんかくぶちしんじゅうきょう
縁の断面が三角形で,神や獣の文様を刻んだ古墳時代の銅鏡
前期古墳の副葬品として出土する。大阪府和泉市黄金塚古墳出土の銅鏡など,景初三年(239年,『魏志倭人伝に邪馬台国が朝貢したと伝える年)を鏡の銘文に記すものもある。しかし中国では三角縁神獣鏡は出土せず,中国製か日本製か学説が対立している。多数の同笵 (どうはん) 鏡が各地の前期古墳から出土しており,大和政権が服属した各地の首長に配布したものと考えられている。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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