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一面【イチメン】

デジタル大辞泉

いち‐めん【一面】
物体の一つの面。
物事のある一つの側面。ある観点。副詞的にも用いる。「一面の真理」「勤勉である一面、多趣味の持ち主」「こわそうにみえて、一面とてもやさしい」
辺り一帯。ある場所全体。「一面の花畑」「火花があたり一面に飛び散る」
初めて会うこと。一度の面会。
「我に対して―の識なく一語の交りなき」〈一葉・別れ霜〉
新聞の第1ページ。フロント。「夕刊の一面を飾る記事」
鏡・硯(すずり)・碁盤・太鼓・琴など、面をもつものの一つ。→面(めん)

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

いちめん【一面】
物体の一つの面。
物事のある側面。事態の一方の面。 「物事の-だけを見る」 「 -の真理」
ある場所全体。そのあたりいったい。 「 -に霧が立ちこめる」 「 -の銀世界」
新聞の第一ページ。 「 -のトップを飾る」
鏡・硯すずり・碁盤・将棋盤など平たいものひとつ。 「琵琶-」 →
[0] (副詞的に用いる)一方では。他方からみると。半面。 「ふだんはやさしいが、-厳格なところもある」
初めて会うこと。一度だけの面会。 「 -金蘭の席むしろ、三秋風月の時/懐風藻」
そこにいる全員。 「太刀を抜いて-に打てかかる/平家 11

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

いち‐めん【一面】
〘名〙
① (形動) 一つの物事の全部、総体。
(イ) ある場所全体。そのあたり一帯。
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「基盛三百余騎を一面(イチメン)にたてて、すこしすすみ」
(ロ) そこにいる全員。また、それがそろっていっせいであるさま。
※平家(13C前)一一「主従三人〈略〉太刀をぬいて一面にうてかかる」
② 一方の側。片方の面。
(イ) 物や場所などの一つの側。
※今昔(1120頃か)三「上の牙を取て別に一面に置て阿闍世王に与ふ」 〔法華経‐序品〕
(ロ) 物事のある側面や観点。半面。副詞的にも用いる。また、中国の近世語の影響から「一面…一面…」の形で、「…しながら…する」の意で用いられることもある。
※四河入海(17C前)一四「故事は一面かり用るまでぞ」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上「お銀は始終顔を下げて、一面(メン)は聞き、一面(メン)は分別」
※灰燼(1911‐12)〈森鴎外〉一四「あの議論は一面の真理を持ってゐるには相違ないが」 〔史記‐留侯世家〕
③ はじめて会うこと。また、一度だけ会うこと。
※懐風藻(751)初秋於長屋王宅宴新羅客〈調古麻呂〉「一面金蘭席、三秋風月時」
※別れ霜(1892)〈樋口一葉〉一〇「我に対して一面(イチメン)の識なく一語の交りなき若(し)かも婦人が所用とは何事」 〔世説新語‐賢媛〕
④ 鏡、硯、琴、琵琶、また、碁、将棋の盤や駒一組など、主に平らなものや面を持ったものの一つ。
※吾妻鏡‐貞応三年(1224)四月二八日「御硯一面〈蒔鶴〉」
※浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)上「木仏の大黒と布袋屋歌留多一めんじゃが」
⑤ 新聞の第一ページ。主に政治に関する重要な事件や問題を掲載する。
※青年(1910‐11)〈森鴎外〉二「東京新聞を拡げて、一面の小説を読む」

出典:精選版 日本国語大辞典
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