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レオロジー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

レオロジー
rheology
物質の変形流動を研究する物理学の分野。研究対象とする物質は,通常の弾性学や流体力学で扱う固体,液体,気体のように単純な力学的性質をもつ物質ではなく,油,ゴム,プラスチック,ガラス,粘土,アスファルト,デンプン,蛋白質のように固体と液体の中間の性質をもつ複雑な物質である。レオロジーはこれらの物質における粘弾性塑性チキソトロピーなどの現象を物質の構造と関連して論じるもので,コロイド学,高分子学,物性論などの境界にある総合科学である。研究対象の実例としては,生体内での細胞液や血液の流動,粉体の輸送,洪水の際の土石流,地震の際の砂質土壌の流動化など,日常的に興味あるものが多い。レオロジーという名称は 1922年 G.ビンガムが提唱したものであるが,発展したのは 1940年代以降である。

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デジタル大辞泉

レオロジー(rheology)
《流れの意のギリシャ語から》物質の流動と変形に関する学問。プラスチック・ゴム・粘土・たんぱく質などの化学的に複雑な物質について、粘性弾性可塑性接着・摩擦現象などを研究する。流動学

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岩石学辞典

レオロジー

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栄養・生化学辞典

レオロジー
 流動学ともいう.物質の物理的,力学的挙動を解析し,物質を構成する要素との関連を明らかにする学問分野.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

レオロジー【rheology】
物質の変形および流動を取り扱う科学の一分科。レオロジーということばとその定義は1929年にアメリカでこの分野の学会が創立された際,アメリカの化学者ビンガムEugene Cook Bingham(1878‐1945)が初めて与えたもので,流れを意味するギリシア語のrheosに由来している。物質に力を加えたときに起こる変形および流動を取り扱う科学の分科としては,他に弾性論,塑性学,流体力学などがあるが,レオロジーで取り扱う変形は,上記の各分科で取り扱う比較的単純な変形が組み合わされた形の,より複雑な変形が主体となっている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

レオロジー【rheology】
物質の変形と流動とに関する科学。コロイド性物質・高分子物質・生体物質など複雑な化学組成をもつ物質が力を加えられた際に示す弾性・変形・流動などの現象を研究する。工学上、また生物学上にも重要な分野。流動学。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

レオロジー
れおろじー
rheology
物質の流動と変形に関する科学。フックの法則に従う理想弾性、あるいはニュートンの粘性法則に従う純粘性を示さない物質の変形・流動を扱う。
 レオロジーの語源は、ギリシア語のρεω (rheo-)すなわち流れである。命名者はアメリカのビンガムEugene Cook Bingham(1878―1945)である。彼は、粘土と水などの懸濁液の流動を研究していた。この種の物質は、圧力がある降伏点に至るまでは流動が認められないが、降伏値以上では圧力に比例して流速の増加がおこる(このような性質をもつ流体は塑性流体、あるいはビンガム流体という)。これらの性質は古典物理学では扱いがたいので、それまでの物理や化学を総合した新しい学問分野として「レオロジー」を提案した(1922)のである。世界的に広がったのは1940年以後のことである。これは、一つには重要な研究対象である合成繊維や合成ゴム、プラスチックなどの高分子物質などの生産が始まり、それまでのコロイド溶液などの研究の盛んであったドイツやオランダなどのヨーロッパ諸国の研究を基礎として大きく発展したことでもある。[山崎 昶]

レオロジーの研究対象

研究対象はゴム、繊維、紙、プラスチック、ペイント、印刷インキ、写真フィルム、その他工業製品はもとより、豆腐、寒天、バター、プリンなどの食品、糊(のり)などの接着剤やワニス、化粧クリームなどの日常品などが古くからのものであるけれども、血液や生体組織、粘土、砂、岩石、さては地殻やマントルなどにまで近年はレオロジーの対象は広くなり、したがって関連する分野も増加した。そのために研究方法も多種多様であり、物理学、化学、生物学、地質学、土木工学、医学、金属工学などの関連した分野からの研究法をすべて包含しているといっても過言ではない。衣服の風合いとかチーズの風味などの研究においてはさらに心理学的手法も導入され、そのためにサイコレオロジーという方法論まで存在する。
 物質のレオロジー的挙動を測定する計器をレオメーターと総称するが、回転粘度計や回転振動粘弾性計などがこの名称でよばれることが多く市販もされている。[山崎 昶]
『岡小天著『レオロジー入門』(1977・工業調査会) ▽中川鶴太郎著『レオロジー』第二版(1978・岩波全書)』

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