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ラ・フォンテーヌ【らふぉんてーぬ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ラ・フォンテーヌ(Jean de La Fontaine)
らふぉんてーぬ
Jean de La Fontaine
(1621―1695)
フランスの詩人。シャンパーニュ地方の都市シャトー・チエリーに生まれる。父親から河川森林管理人の職を受け継いだが、パリに出て文人たちとの交遊を楽しみ、その職を放棄した。35歳ごろ、財務長官フーケの知遇を得て宮廷詩人となったが、フーケ失脚後はオルレアン大公夫人やラ・サブリエール夫人Mme de La Sablire(1636―93)らの屋敷に寄食して、その夢想家的性格や天真爛漫(らんまん)さで、数多くのおもしろい逸話を残して生涯を終えた。作品には、ボッカチオらの風流譚(たん)をフランスの詩に書き換えた陽気な小話集『コント』(1665~82)、小説『プシケとキュピドンの恋』(1669)などがあるが、代表作は寓話(ぐうわ)集『ファーブル』(1668、78、94)である。これはイソップ(アイソポス)などの動物寓話をフランス語の詩に書き改めたもので、人間の悪癖の指摘や、良識に基づく人生の教訓のほかに、ルイ14世の宮廷生活の風刺があるが、詩人はこれらの詩のなかで哲学を論じたり、自由なおしゃべりまでした。彼の詩には17世紀古典主義文学には珍しい清新な自然感情もあり、その自然で清澄なフランス語の詩は実はまったく完璧(かんぺき)な詩の技巧のもたらすものであり、古典主義文学の珠玉といわれるものである。[河合 亨]
『川田靖子訳『ラ・フォンテーヌ寓話』三冊(1979・玉川大学出版部) ▽窪田般彌他訳、G・ドレ画『ラ・フォンテーヌ寓話』(1969・社会思想社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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