Rakuten infoseek

辞書

ラディゲ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ラディゲ
Radiguet, Raymond
[生]1903.6.18. サンモール
[没]1923.12.12. パリ
フランスの小説家,詩人。パリのリセ (高等中学校) に在学中,15歳で詩才を認められ,新鮮な感覚に満ちた詩を発表。そのまま学業を放棄し,ジャーナリズムで身を立てながら自由奔放な生活をおくった。コクトーの熱心な庇護を受け,オペラ・コミック『ポールとビルジニー』 Paul et Virginie (1920,コクトーらと共作) ,戯曲『ペリカン家』 Les Pélicans (21) などを発表。夫を戦地へ送った妻と年下の青年との恋を格調高い文体で綴った小説『肉体の悪魔』 Le Diable au corps (23) で一躍文名を高めた。死後出版の小説『ドルジェル伯の舞踏会』 Le Bal du comte d'Orgel (24) は,愛と貞節との間で揺れ動く人妻の微妙な心理のひだをすでに円熟に達した古典的スタイルで分析した作品で,フランス心理小説の傑作の一つ。ほかに詩集『燃ゆる頬』 Les Joues en feu (20) 。チフスにかかって夭折した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ラディゲ(Raymond Radiguet)
[1903~1923]フランスの小説家。フランス心理主義小説の伝統現代に生かし、簡潔な文体で恋愛心理を描いた。作「肉体の悪魔」「ドルジェル伯の舞踏会」など。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ラディゲ【Raymond Radiguet】
1903‐23
フランスの小説家,詩人。14歳の頃から詩を書き始め,若年にしてブルトンやツァラと文通し,サルモン,ジャコブ,コクトーらと親交を結んだ。とくに,コクトーの影響は大きい。第1次大戦下の銃後の人妻と少年との不倫の恋を描いた小説《肉体の悪魔Le diable au corps》(1923)の発表によってにわかに文名は高まるのであるが,その数ヵ月後に腸チフスのために,彗星のように忽然と他界してしまった。しかし,遺稿として出版された小説《ドルジェル伯の舞踏会Le bal du comte d’Orgel》(1924)は,ラ・ファイエット夫人の《クレーブの奥方》の奇跡のような現代的再現として絶賛された。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ラディゲ【Raymond Radiguet】
1903~1923) フランスの作家。古典主義的文体による心理小説「肉体の悪魔」「ドルジェル伯の舞踏会」などを残し、二〇歳で夭逝ようせいした。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ラディゲ
らでぃげ
Raymond Radiguet
(1903―1923)
フランスの小説家、詩人。6月18日、パリ近郊にユーモア画家の子として生まれる。中学(リセ)入学のころから詩作を始め、まず作家のアンドレ・サルモンに詩才を認められる。14歳で最初の詩を発表、放縦な文学者の暮らしに入る。やがてジャン・コクトーと出会い、前衛的な文学、音楽、美術に触れ、社交界を知る。この出会いは、コクトーの身近に暮らし、その助言のもとで書くという以後の生涯を決定した。小柄で近眼の、むしろ醜い少年は、簡潔で確かな洞察力と批評眼でコクトーを魅了し、その「守護天使」となる。早熟を示す作品『肉体の悪魔』は16歳で書き始められ、19歳(1923)で発表された。しかし、一躍その名を馳(は)せるや、死を予感したかのように乱脈な生活を改め、詩や覚え書きを整理し「秩序」を取り戻してのち、腸チフスが原因で20歳の若さで死んだ。1923年12月12日のことであった。
 ラディゲの二大小説『肉体の悪魔』と『ドルジェル伯の舞踏会』(1924、死後刊行)は、前者が個人的な体験をもとに自然に成った作品とみえ、後者が計算された老獪(ろうかい)な作品とみえるが、トリオ(一人の女と二人の男)をめぐる恋愛心理の分析を小説とした点で共通し、醒(さ)めた語り口にコクトーのいう「剛(つよ)い心」が一貫して感じられる。トリスタン・ツァラ、アンドレ・ブルトンらと親交をもちながら、ダダ、シュルレアリスムの運動に加わらず、あえて伝統的フランス心理小説の手法を選んだところに、通俗こそ新しいとするラディゲの主張が読み取れる。詩集に『燃える頬(ほお)』(1925)がある。[大崎明子]
『江口清訳『完本ラディゲ全集』全一巻(1970・雪華社) ▽生島遼一訳『ドルジェル伯の舞踏会』(新潮文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ラディゲ
(Raymond Radiguet レイモン━) フランスの小説家、詩人。恋愛心理を簡潔な古典的文体で描いた。小説「肉体の悪魔」「ドルジェル伯の舞踏会」など。(一九〇三‐二三

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ラディゲ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ラディゲの関連情報

関連キーワード

日露戦争史(年表)ドビュッシーマッキム・ミード&ホワイトオブレノビチ家ロシア映画プラット修正ボストン・レッドソックスフォト・セセッションキュリー映画館

他サービスで検索

「ラディゲ」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.