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ラッキョウ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ラッキョウ
Allium chinense
ユリ科ネギ属の多年草。中国の原産。日本でも栽培される。鱗茎は卵状披針形,外皮は汚白色の鱗片葉に包まれる。線形で扁平なは秋から冬にだけあり,夏には枯れる。9~11月に,40cm内外のを出し先端に紫色の花を散形につける。花柄は長く,花はやや下向きにつく。おしべ6本とめしべ1本は長く花の外に突き出している。鱗茎は塩漬,酢漬にして食用とする。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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栄養・生化学辞典

ラッキョウ
 [Allium chinense].ユリ目ユリ科ネギ属の多年草.鱗茎を食用にする.

出典:朝倉書店
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食の医学館

ラッキョウ

《栄養と働き&調理のポイント》


 中国原産の多年草で、ニンニク、ネギ、ニラと同じユリ科の植物です。ラッキョウを軟白栽培(なんぱくさいばい)したものがエシャロットです。
○栄養成分としての働き
 栄養的にはカリウムを多く含む以外には、目立った栄養はありませんが、硫黄化合物(いおうかごうぶつ)の硫化(りゅうか)アリルが豊富に含まれています。
 硫化アリルは独特のにおいのモトでもあり、ビタミンB1の効果を高める作用と抗菌作用があります。
 B1は糖質の分解に必要不可欠なビタミンで、これが活発に働くと糖質の分解がすすみ、ブドウ糖化も促進されます。したがって脳機能の活性化にもつながります。
 また、疲労物質の分解を助けるので、肉体疲労、倦怠感(けんたいかん)を除去する働きもあります。
 さらに、硫化アリルは代表的な発がん抑制物質の1つでもあります。毎日数粒ずつ食べれば、肉体疲労を解消し、がん予防に役立ちます。
 カリウムも含み、ナトリウムの排泄をうながし、高血圧症予防に役立ちます。エシャロットは、より多く含みます。
 ラッキョウは甘酢漬けが一般的ですが、しょうゆ漬けやはちみつ漬け、ピクルスなどにしてもおいしく食べられます。
 苦手な人は、細くスライスしてチャーハンの具として用いるといいでしょう。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ラッキョウ
らっきょう / 辣韮
[学] Allium bakeri Regel

ユリ科(APG分類:ヒガンバナ科)の多年草。中国原産で、中国で紀元前3世紀以前から栽培され、日本へは9世紀までには中国から伝来し、ナメミラ、オホミラなどとよばれ、古くは薬用に、江戸時代ころには野菜として全国的に普及した。

 鱗茎(りんけい)は狭卵形で、葉を束生する。葉は細長く約20センチメートル、断面が五角である。秋に葉の枯れた鱗茎から50センチメートル余りの花茎を出し、先端に美しい紫色の小花を球状につける。しかし種子はできない。古い鱗茎には数個の新しい鱗茎ができて繁殖する。冬を越して初夏に鱗茎が成熟して休眠に入るので、このころに掘り上げて収穫する。8月ころに休眠から覚めるので、種球を畑に植え付ける。排水のよい土地を好み、主産地は鳥取県の砂丘地帯、鹿児島県、宮崎県である。主品種にはラクダ、八ツ房(やつぶさ)などがある。また、ハナラッキョウという小形のものがある。なお、日本で広くエシャロット(エシャレット)の名前で香辛つま野菜とされているものはエシャロットA. cepa L.ではなく、ラッキョウを軟白したものである。

[星川清親 2019年3月20日]

利用

ラッキョウは水分86%、タンパク質0.6%、糖質13%で、そのほか栄養的には価値が低い。しかし特有の香りと辛味、それに歯ざわりが好まれる。おもに漬物とし、酢に砂糖あるいは蜜(みつ)、しょうゆなどをあわせて漬ける。また塩漬け、粕(かす)漬け、みそ漬けなどのほか、焼酎(しょうちゅう)に氷砂糖を加えて漬ける。小粒のものを酢と蜜に漬けたものを花らっきょうとよんでいる。そのほか甘煮にすることもある。ラッキョウは中国でも多く用いられるが、欧米ではまったく食用とされていない。

[星川清親 2019年3月20日]

文化史

『爾雅(じが)』「釈草」のかいを4世紀の郭璞(かくはく)は「菜」と注し、6世紀の『斉民要術(せいみんようじゅつ)』は薤(かい)(ラッキョウ)とみなした。『斉民要術』は栽培法をあげ、種薤(しゅかい)は青い葉を出したのを取り出し植えると、無性繁殖を述べる。ラッキョウは四倍体(染色体数32)か三倍体(同24)で、種子はできない。ラッキョウの名は中国名の一つ辣韮(らっきゅう)に由来するが、平安時代はニラ(美良(みら))に対応して於保美良(おほみら)(大ニラ)とよばれた。ニンニク、ニラ、ネギ、ショウガとともに五葷(くん)の一つとされ、禅寺では「不許葷酒(くんしゅ)入山門」と、持ち込みを嫌った。

[湯浅浩史 2019年3月20日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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