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ラジウム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ラジウム
radium
元素記号 Ra原子番号 88。周期表2族,アルカリ土類金属の1つ。ウラン鉱の副成分として産出する。地殻存在量未定,海水中の含有量 2×10-10μg/l 。放射性元素の1つで,1898年キュリー夫妻によりウラン鉱石からポロニウムとともに発見された。天然には質量数 226のウラン系核種,223のアクチニウム系核種,228と 224のトリウム系核種が存在する。単体銀白色金属で空気に触れると黒変する。融点 700℃,比重約6。γ線源として医療や,硫化亜鉛に混ぜて夜光塗料に利用されたが,現在これに代る人工放射線源が用いられている。

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朝日新聞掲載「キーワード」

ラジウム
岩盤などに含まれる元素で、原子番号88、元素記号はRa。キュリー夫妻が発見したことで知られる。4種類あり、半減期が最も長いのは226で約1600年。ラジウムやラジウムから変化したラドン放射線一種であるアルファ線を出し、これを含む温泉は健康に効能があると言われているが、科学的な根拠ははっきりしていない。
(2011-11-07 朝日新聞 夕刊 2社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

ラジウム(radium)
アルカリ土類金属の一。放射性元素の代表的なもの。天然には質量数223、224、226、228の4種の同位体があり、半減期の最も長いのは226で約1600年。単体は銀白色の重い金属。空気中では黒変する。1898年、キュリー夫妻がポロニウムとともにウラン鉱石から発見。元素記号Ra 原子番号88。

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栄養・生化学辞典

ラジウム
 原子番号88,原子量226.0254,元素記号Ra,2族(旧IIa族)の元素.放射性の元素.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

ラジウム【radium】
周期表元素記号=Ra 原子番号=88融点=700℃ 沸点=1140℃比重=5電子配置=[Rn]7s2 おもな酸化数=II周期表の第IIA族に属するアルカリ土類金属の一つで,放射性元素。キュリー夫妻は1898年ウランの鉱石ピッチブレンドの中にバリウムとよく似た性質もち,著しい放射能を示す元素が微量に存在することを発見し,これをラテン語のradius(放射光線)からラジウムと名づけた。その後ピッチブレンドのほかカルノー石などウラン鉱石中に,つねに微量に含まれることがわかった。

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大辞林 第三版

ラジウム【radium】
2 族元素(アルカリ土類金属)の一。元素記号 Ra  原子番号88。同位体はすべて放射性で質量数二二三、二二四、二二六、二二八の4種類が天然に存在する。最も半減期の長い核種は二二六のもの。1898年、フランスのキュリー夫妻がウラン鉱石から発見した最初の放射性元素。銀白色の金属。放射線源として用いられた。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ラジウム
らじうむ
radium
周期表第2族に属し、アルカリ土類金属元素の一つ。代表的な放射性元素である。[鳥居泰男]

歴史

1898年にフランスのキュリー夫妻によってポロニウムとともにウラン鉱石から発見された。放射性元素として最初のものであり、そのときの分離確認の方法は、放射化学分析の最初の古典的実例でもある。ラジウムの名称は、放射線を意味するラテン語radiusにちなんだものである。放射能の発見はウランについて初めてなされたものであるが、ウランよりはるかに強い放射能をもつラジウムの発見は放射能に関する本格的研究の端緒となった。[鳥居泰男]

存在

天然には、アクチニウム系列のラジウム223(アクチニウムX、AcX)、トリウム系列のラジウム224(トリウムX、ThX)、ウラン・ラジウム系列のラジウム226、トリウム系列のラジウム228(メソトリウム1、MsTh1)の4種の同位体が存在する。キュリー夫妻によって発見されたものはラジウム226で、単にラジウムというときはこれをさすことが多い。これは同位体中もっとも重要なもので、すべてのウラン鉱石中に含まれており、たとえばピッチブレンド1トン中には約200ミリグラム存在する。[鳥居泰男]

製法

ウラン鉱石にだけ含まれるもので、バリウムとともに分離し、さらに塩化物に変えたのち、分別結晶法またはイオン交換樹脂によってバリウムから分離する。[鳥居泰男]

性質

白色の光沢をもつ金属。バリウムに似ているがバリウムより揮発性が大きい。空気中に置くと表面は黒化する。水と反応して水酸化ラジウムとなり水素を発生する。酸素に触れれば、酸化物となる。一般的にほかのアルカリ土類金属元素と類似の性質を示すといえるが、それらより激しい。炎色反応は紅色。[鳥居泰男]

用途

ラジウム226は半減期1590年で、放射能の理想的な標準として用いられる。なおγ(ガンマ)線源として医療や工業的ラジオグラフィーなどに用いられてきたが、最近ではほかの安価な人工放射性同位体が用いられるようになっている。[鳥居泰男]
lass="description_linklist">[参照項目] | ラジウム療法

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ラジウム
〘名〙 (radium) 第八八番元素。記号 Ra 天然には質量数二二三、二二四、二二六、二二八の同位体がある。白色の光沢ある金属。ポロニウムとともにキュリー夫妻によって最初に発見された放射性元素で、「放射線」にちなんで名づけられた。ガンマ線源として医療用、工業用、蛍光塗料などに用いられる。
※万朝報‐明治三九年(1906)四月二三日「ラヂウム発見は科学界に一大革新を与へ」

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化学辞典 第2版

ラジウム
ラジウム
radium

Ra.原子番号88の元素.電子配置[Rn]7s2の周期表2族アルカリ土類金属元素に属する天然放射性元素.安定同位体のない元素のため,原子量が与えられていない.質量数201~234の同位体が知られている.1898年P. and M. Curie(キュリー)夫妻により発見された.元素名はラテン語のradius(光線)からキュリー夫妻によって命名された.
天然には4種の核種が存在するが,ウラン崩壊系列に属する 226Ra の半減期がもっとも長く1.600×103 y で,4.871 MeV のα粒子を放出して 222Rn となる.14C を放出して 212Pb となる崩壊形式(分岐率3×10-9 %)も報告されている.銀白色の金属.空気中で酸化されて表面は黒化する.密度5.0 g cm-3(25 ℃).融点700 ℃,沸点1140 ℃.第一イオン化エネルギー5.279 eV.通常の化合物中の酸化数2.水,酸に溶けて水素を発生する.アルカリ土類金属中もっとも化学的に活性である.硫酸ラジウムはきわめて水に難溶.ウラン精製の副産物として製造されるが,通常,塩化物または臭化物として取り扱われている.人工放射性同位元素がつくられるようになるまでは,γ線源,α線源として用いられた.夜光時計の塗料として,硫化亜鉛との混合物が用いられていたが,放射線障害のため現在は使用されていない.かつての放射能の単位1キュリーはRa 1 g の放射能をもとに崩壊数3.70×1010/s と定められていたが,現在は毎秒崩壊数そのものが単位(ベクレル,Bq)となっている.放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行令「同位元素の数量等を定める件」(平成12年)によれば,226Ra 化合物の排気中の濃度限度4×10-8 Bq cm-3,排水中の濃度限度2×10-3 Bq cm-3 で,60Co,137Cs よりはるかに厳しい.[CAS 7440-14-4]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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