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ヨーロッパ中央銀行【ヨーロッパちゅうおうぎんこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヨーロッパ中央銀行
ヨーロッパちゅうおうぎんこう
European Central Bank; ECB
1999年1月,単一通貨ユーロを導入したヨーロッパ連合 EUにおける新しい中央銀行。 98年6月,ヨーロッパ通貨機構を継承するものとしてフランクフルトに設立された。 EU加盟各国中央銀行の上部組織としてヨーロッパ中央銀行制度を構成する。最高意思決定機関である政策委員会は,参加各国の中央銀行総裁と ECB総裁・副総裁,および4名の理事から構成され,加盟各国政府からいかなる指示も受けない高度な独立性をもつ。さらに,各国中央銀行の業務は,ECBの指令に基づいて行われる。「物価の安定」を金融政策の最優先課題としており,初代総裁はドイセンベルク前 EMI総裁。

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デジタル大辞泉

ヨーロッパ‐ちゅうおうぎんこう〔‐チユウアウギンカウ〕【ヨーロッパ中央銀行】

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

よーろっぱちゅうおうぎんこう【ヨーロッパ中央銀行】

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大辞林 第三版

ヨーロッパちゅうおうぎんこう【ヨーロッパ中央銀行】
欧州通貨統合で導入された新通貨ユーロを管理する EU の中央銀行。1998年、欧州通貨機構に代わって、ドイツのフランクフルトに本部を設置。欧州中央銀行。 ECB 。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヨーロッパ中央銀行
よーろっぱちゅうおうぎんこう
European Central Bank
EU(ヨーロッパ連合)加盟国の中央銀行の出資によって設立された連合レベルの中央銀行であって、その役割は単一通貨ユーロを発行し、ユーロ圏参加国の物価安定の確保を目的に共通の金融政策を運営する点にある。略称ECB。マーストリヒト条約(1992年2月調印、1993年11月発効)と付属議定書であるヨーロッパ中央銀行法に基づいて、EU加盟国の中央銀行の出資によって1998年6月、ドイツの金融中心地フランクフルト・アム・マインに設立された。ついで1999年1月1日にヨーロッパ単一通貨ユーロがEU加盟国15か国のうち4か国(イギリス、ギリシア、スウェーデン、デンマーク)を除く11か国(フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、アイルランド、スペイン、ポルトガル、オーストリア、フィンランド)において導入された。2001年ギリシア、2007年スロベニア、2008年1月マルタとキプロス共和国、2009年1月スロバキアがユーロ圏に加わり、参加国は2009年現在で16か国となっている。ユーロ貨発行高は2007年末で541億ユーロ、ECBの資本金は同41億ユーロである。これらユーロ圏参加国には各国固有の中央銀行national central banks(NCBs)が存在しており、EU全加盟国中央銀行と連合レベルのECBをあわせてESCB(European System of Central Banks=ヨーロッパ中央銀行制度)と称し、そのうちユーロ圏NCBsとECBをあわせたものをユーロシステムEurosystemとよぶ。
 ユーロシステムではECBがユーロ圏共通の金融政策を決定し、参加国NCBsが政策・業務を実施する。ECBと参加国NCBsは連邦型の構成となり、一見してアメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会と12地区連邦準備銀行の関係に類似しているが、これはかならずしも正確なたとえではない。連邦準備制度理事会は本部機構であるが、ECBは独立の法人格をもち、本部機構と銀行業務も行っている。ユーロ参加国にとって、単一通貨ユーロの導入、金融政策決定の主権のECBへの移管はまさに未経験の大実験であったが、参加国はそれぞれ伝統のある固有のNCBsを存続させたうえで、ECBに金融政策決定の強い権限を与え、ECBとNCBsの業務分担の調整を図り、ユーロシステムの全中央銀行の機能発揮を求めたのである。
 ECBのもっとも重要な任務は、各国政府からの完全な独立性のもとで物価安定を目的にユーロ圏共通の金融政策を決定し運営する点にある。ECBの業務面で取引先はもちろんNCBsであり、ユーロ圏参加国政府とは取引を行っていない。ECBのバランスシートにおいて、NCBsとの間で銀行券(ユーロ券)発行高と外貨債権の移管についての見合い債権・債務残高が主要計数であり、政府預金の記録はない。ユーロ圏参加国サイドからみれば、NCBsはそれぞれそれの国内金融政策の決定権をECBに移管したが、国政の基本にかかわる財政政策の決定・実施については、各国政府自身が掌握しており、財政資金の調達・運用も従来どおりNCBsとの間で行っている。金融政策の独立性を確保したECBは、発足以来インフレ警戒の政策姿勢をとり、参加国政府は財政節度を守っている。こうしたECBの金融政策と各国財政政策の動きは十分に評価しうるが、今後参加国の財政の要求が拡大したとき、ECBがこれをいかに受け止めるか、財政政策と金融政策の調整の問題が予想される。
 最後に、ECBの機関には次のものがある。
(1)政策理事会Governing Council ECBの最高意思決定機関でECBの役員6人(後述)とユーロ圏参加中央銀行総裁16人からなり、ECB総裁が議長となる。隔週木曜日に開催され、決定は多数決による。
(2)役員会Executive Board ECBの総裁、副総裁、理事4人の6人からなり、任期は8年(初代総裁は前オランダ銀行総裁のウィム・ドイセンベルクWillem Frederik Duisenberg、1935―2005)。役員会は決定された政策の実施とNCBsの監督を行う。
(3)一般理事会General Council ECB総裁、副総裁とEU全加盟国(ユーロ圏未参加国も含む)中央銀行総裁からなり、未参加国のユーロ圏参加や金融・外国為替(かわせ)相場政策に関して協議する。ユーロ金融政策の決定には関与しない。[石田定夫]
『田中素香・藤田誠一編著『ユーロと国際通貨システム』(2003・蒼天社出版) ▽田中素香・春井久志・藤田誠一編『欧州中央銀行の金融政策とユーロ』(2004・有斐閣) ▽European Central Bank Annual Report 2007(2008, European Central Bank, Frankfurt am Main)』

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