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モホロビチッチ不連続面【モホロビチッチふれんぞくめん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

モホロビチッチ不連続面
モホロビチッチふれんぞくめん
Mohorovičić discontinuity; Moho
モホ面ともいう。大陸の下では平均約 35km,海洋底では5~10kmの深さで地震波速度が不連続的に変化する面。この不連続面を地殻マントルとする。 1909年 A.モホロビチッチがこの不連続面の存在を示唆したことによって命名された。モホ面を境にして,地震波のP波速度は 6~7km/s から約 8km/s に,S波は約 3.5km/s から約 4.5km/s に,密度は 2.7~3.0g/cm3 から 3.3g/cm3 にそれぞれかなり急に変化することが世界的に認められる。このようにモホ面を境にした地殻とマントルの物性の差異を,地殻は玄武岩,マントルは橄欖 (かんらん) 岩でできているためと説明するモデルが提示されている。この説では地殻は塩基性岩,マントルは超塩基性岩という化学組成の急に異なる境がモホ面となる。このほか,マントルは玄武岩組織の物質が高圧下で相転移を起してエクロジャイトなどに変っているという説などもある。モホ面の深さが大陸地殻の山岳地域では 50~60kmに及び,他地域よりも深いことはアイソスタシーで説明される。

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デジタル大辞泉

モホロビチッチ‐ふれんぞくめん【モホロビチッチ不連続面】
地殻マントルとの境界面。深さは大陸で平均35キロメートル、海洋で10キロメートル程度。1909年、クロアチア地震学者アンドリア=モホロビチッチ(Andrija Mohorovičić)が、地震波の速度が急に変わって不連続になることから発見。モホ不連続面。モホ面。

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世界大百科事典 第2版

モホロビチッチふれんぞくめん【モホロビチッチ不連続面 Mohorovičić discontinuity】
地下10~数十kmの深さにある地震波速度や密度の急増する境界。M不連続面あるいはモホ面と略称されることが多い。1909年,ユーゴスラビアの地球物理学者モホロビチッチAndrija Mohorovičić(1857‐1936)は,ザグレブ付近で起こった地震の走時曲線が震央距離200km付近で折れ曲がることに気づき,深さ50km付近に地震波速度の急増する面があると考えた。その後,こうした不連続面がほぼ全世界に存在することがわかり,この面より上が地殻,下がマントルと定義されるようになった。

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大辞林 第三版

モホロビチッチふれんぞくめん【モホロビチッチ不連続面】
地殻とマントルとの境界面。地表下十~数十キロメートルにある。この面を境にして地震波速度が不連続に増大することから、ユーゴスラビアの地球物理学者モホロビチッチ(Andrija Mohorovičić1857~1936)が1909年発見。モホ面。 → 地殻

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日本大百科全書(ニッポニカ)

モホロビチッチ不連続面
もほろびちっちふれんぞくめん
地殻とマントルの間の境界面のこと。M不連続面、あるいはモホMoho、モホ面と略称されることも多い。1909年クロアチア出身の地球物理学者A・モホロビチッチにより発見された。この年の10月8日にクロアチアでおこった地震の走時曲線を調べたモホロビチッチは、震央距離が約200キロメートルのところで走時曲線が折れ曲がっていることに気づき、地下約50キロメートルの深さに地震波速度の不連続面があると結論した。その後の研究によりこのような不連続面が世界中で認められることがわかり、この面より上の層を地殻と定義することが一般的になった。モホロビチッチ不連続面の深さには地域差があるが、P波の速度はこの面を境に毎秒7キロメートル前後から8キロメートル前後に急増する。地域によっては、この速度の増加が比較的緩やかであるという研究もある。この不連続面の実体についていろいろな議論があったが、現在では、いわゆる塩基性岩と超塩基性岩の間の物質的な境界とする考えが一般的である。[吉井敏尅]

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精選版 日本国語大辞典

モホロビチッチ‐ふれんぞくめん【モホロビチッチ不連続面】
〘名〙 (モホロビチッチは Mohorovičić 発見者のクロアチアの地震学者の名から) 地球の地殻とマントルとの境界面。深さは平均約三三キロメートル。地震波の速度はこれを境にしてマントルでは急増する。一九〇九年に発見された。モホ面。M不連続面。

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