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メセタ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

メセタ
Meseta
スペインの主要部分約 3分の2を構成する台地状の地塊スペイン語でテーブルを意味するメサに由来。面積約 21万km2。平均標高約 660m。複雑な地質構成で,花崗岩,片麻岩,結晶性の岩石,石英などが多い。西部に向かってゆるやかに高度を減じる。主要河川はタホ川グアディアナ川ドーロ川グアダルキビル川など,いずれも西流し,各地に盆地を形成。北端はカンタブリカ山脈,東端はイベリア山系へと高度を増す。南縁はモレナ山脈である。中央山系のブロック状山塊(グアダラマ山脈グレドス山脈,ガタ山脈)によってやや高度の高いカスティリアラビエハと低いカスティリアラヌエバの 2地方に分かれる。植生,農業生産の面では,西部結晶岩のやせ地の地域と東部の古第三紀石灰岩,泥灰土の肥沃な農業地帯に分かれる。

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デジタル大辞泉

メセタ(〈スペイン〉meseta)
《台地の意》スペイン中央部を占める乾燥した広大な台地。大部分古生層からなり、地表面の風化が激しく植生は貧弱。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

メセタ【Meseta】
イベリア半島中央部,北はカンタブリア山脈,南はシエラ・モレナ山脈,西はイベリア山系に限られる高原。スペイン語の机mesaから派生した語。平均標高500~800m,面積は約21万km2で半島の約半分を占める。古生代後期のイベリア山塊を基盤にアルプス造山運動によって形成された堆積盆地で,浸食が進み平原状を呈する。中央に連なるグアダラマ,グレドス両山脈によって北部の旧カスティリャやレオン地方と南部の新カスティリャとエストレマドゥラに二分される。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

メセタ
めせた
Meseta
ヨーロッパ大陸西部、イベリア半島中央部の広大な高原。ヘルシニア造山運動により生じたイベリア中央山塊がその基盤をなし、アルプス造山運動などにより形成された堆積(たいせき)盆地。全体としてやや西と南に傾斜する。東北東から西南西に走る中央山系(2000~2500メートル)により南北に二分される。北部は平均標高700~800メートルの高位メセタすなわちカスティーリャ・イ・レオン、南部は600メートルの低位メセタでカスティーリャ・ラ・マンチャである。マドリードなど少数の大都市域を除き人口密度は低い。山地に囲まれた内陸のため気温較差が大きく、乾燥する。農業は粗放的であるが、ドゥエロ川、バダホス川流域には集約的な灌漑(かんがい)畑がみられる。[田辺 裕・滝沢由美子]

歴史

古代にはイベリア人ないしケルト・イベリア人の主要な居住地であった。ローマと西ゴート人の支配を受けたのち、8世紀にイスラム教徒が侵入し、中世を通じてレコンキスタ(国土回復戦争)の主要な舞台となった。この地に形成されたのがカスティーリャ型封建社会で、王室は功績をたてた騎士に土地を信託し、領主・家臣関係は緩やかなものであった。この時期に乾燥した草原の特性を利用した移動牧羊が発達、ヒツジの群れは秋に南下して越冬し、翌年春に北上して旧カスティーリャ(カスティーリャ・イ・レオン)で剪毛(せんもう)され、羊毛は北部諸港から輸出された。その組合であるメスタは大きな権限をもった。近代に入り、カスティーリャを中心にスペインが統一されると、バリャドリード、マドリードなど行政中心地が置かれた。また南部を中心とする土地貴族の支配が20世紀まで強力で、カタルーニャなどの工業地域を抑えてきた。[深澤安博]

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