Rakuten infoseek

辞書

ポーリング【ぽーりんぐ】

デジタル大辞泉

ポーリング(Linus Carl Pauling)
[1901~1994]米国の物理化学者。量子力学を化学に応用し、化学結合について量子力学的共鳴概念による説明に成功。たんぱく質の螺旋(らせん)構造、抗原抗体反応ビタミンCの効用なども研究。第二次大戦後は原水爆禁止署名運動に献身した。1954年ノーベル化学賞、1962年ノーベル平和賞を受賞。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ポーリング(polling)
コンピューターネットワークにおける、要求確認技術の一。接続された複数の端末や通信機器に、何らかの通信要求や処理要求の有無を一つ一つ順番に確認する方式のこと。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ポーリング【Linus Carl Pauling】
1901‐94
アメリカの物理化学者。オレゴン州ポートランドの生れ。1922年オレゴン農業大学卒業後,カリフォルニア工科大学に学び,25年X線結晶構造解析の研究で学位を取得。さらに26年より約1年間,グッゲンハイム奨学金によりヨーロッパで量子力学を学んだ。帰国後,カリフォルニア工科大学の教壇に立ち,31年同大学教授となる。以後64年まで同大学で研究,教育に従事した。のち,ライナス・ポーリング科学医学研究所長。彼の初期の研究は構造化学関係が中心で,結晶中のイオン半径の決定(1927)や共有結合半径の決定(1934),また混成概念(1928‐31)や共鳴概念(1931‐32)の導入といった現代化学結合論の基礎をなす研究を行った。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ポーリング【Linus Carl Pauling】
1901~1994) アメリカの物理化学者。量子力学を化学に応用し、量子力学的共鳴の概念を提唱。イオン半径や共有結合半径の概念を作る。タンパク質の構造のほか、ランドシュタイナーと協力して抗体の生成および抗原と抗体の結合力について研究。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ポーリング
Pauling, Linus Carl
[生]1901.2.28. オレゴン,ポートランド
[没]1994.8.19. カリフォルニア
アメリカの物理化学者。オレゴン州立大学卒業後,1925年カリフォルニア工科大学で学位を取得,ミュンヘン,コペンハーゲン,チューリヒの各大学に留学。カリフォルニア工科大学助教授 (1927) ,教授 (31) 。量子力学理論を多原子分子に応用し,配向原子価,結合軌道関数の混成といった概念を提示して,分子の共鳴理論を確立するとともに,結晶内のイオン半径,共有結合半径の決定を行なった。またその理論を生物系に適用し,免疫理論,蛋白質の螺旋構造説などを発表した。『化学結合の本性』 (39) などすぐれた教科書を著わし,化学教育にも貢献。 54年ノーベル化学賞を,また原水爆禁止運動を中心とする平和運動により 62年ノーベル平和賞を受賞した。 55年と 59年に来日。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ポーリング
polling
データ伝送で,端末が複数で,通信回線を共有する場合に使用される手法。回線を順次走査して,入力データが存在する回線の位置を知り,伝送可能な空回線を捜し出して,所定の端末に回線を選択割当てをする方式。また中央局の指令により,遠隔端末からの伝送を要求する場合にも用いられる。競合を避けるための方式で,回線の秩序立った効率使用ができる。電話回線の漏話量を減らすため,ケーブル心線を接続点で交差替えすることもポーリングという。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ポーリング
ぽーりんぐ
Linus Carl Pauling
(1901―1994)
アメリカの物理化学者。理論、実験両面において、とくに量子力学を化学に取り入れ、構造化学の方法を確立した業績で知られる。オレゴン州ポートランドに生まれる。オレゴン州立農業大学、カリフォルニア工科大学で学び、ミュンヘン、コペンハーゲン、チューリヒの諸大学に留学、ゾンマーフェルト、ボーア、シュレーディンガーについて量子力学を学ぶ。1931年カリフォルニア工科大学教授、以後カリフォルニア大学を経て、スタンフォード大学教授となった。1910年代の初めにラウエ、ブラッグ父子らによりみいだされ提起された結晶のX線回折が、方法として1910年代に確立され、1920年代を通じて物理化学の手段として化学のなかに普及していった。ポーリングの最初の重要な業績は、1920年代後半、イオン結晶の構造をX線回折により研究してイオン半径を決定(1927)し、複雑なイオン結晶の構造を決める半経験的な原理などを与えたことである(1929)。その後、ハギンズと共同して共有結合半径を決定した(1934)。1930年代には、マルクらにより始められた気体電子線回折の方法を、ブロックウェイLawrence O. Brockway(1907―1979)と共同で発展させ、分子構造決定法として確立した。
 ポーリングの業績の最大のものは、以上の実験的研究と並行しつつ行った理論的研究による化学結合論の体系的構成である。1927年ハイトラー‐ロンドンの理論で水素分子の共有結合の本質が量子力学的に解明されると、ポーリングは、ただちに翌1928年、その電子の交換力の概念を力学的モデルとの対比から「電子の共鳴」とよび、いわゆる量子力学的共鳴概念で化学結合を説明する試みを開始した。同時期、炭素原子価の正四面体方向性に関する混成軌道の概念を提起(1931)、1933年にはベンゼンなどの芳香族化合物の特性を共鳴概念で説明するのに成功、これらの成果が、なお今日に残る名著『化学結合論』(1939)にまとめられた。量子力学を大胆に化学に導入し、今日の化学結合論、構造化学に仕上げた彼の功績は大きい。
 1940年代に入ってからの研究は、免疫抗原と抗体の反応に関する研究(1940)から、1951年にはタンパク質分子の螺旋(らせん)構造の提起と、生物物理化学の領域に広がった。1954年、構造化学への貢献でノーベル化学賞を受賞。
 彼は、戦後、原爆禁止、核実験反対署名運動などで平和運動に積極的に取り組み、1962年ノーベル平和賞を受賞した。[荒川 泓]
『ポーリング著、丹羽小弥太訳『ノーモアウォー』(1959・講談社) ▽小泉正夫訳『化学結合論』改訂版(1962・共立出版) ▽ポーリング、ウィルソン著、桂井富之助他訳『量子力学序論』(1965・白水社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

ポーリング
ポーリング
Pauling, Linus Carl

アメリカの物理化学者.1922年オレゴン農科大学(現州立大学)を卒業後,1925年カリフォルニア工科大学で学位を取得.ヨーロッパ留学後,1927年カリフォルニア工科大学助教授,1931年に教授(~1964年)となり.1963年民主協会研究センター研究教授(1963~1967年)を経て,1967年カリフォルニア大学,1969年スタンフォード大学で教授(~1975年)となる.構造化学,化学結合論など多くの開拓的研究を行った.結晶のイオン半径を見積もり(1927年),複雑なイオン結晶の構造を決定する原理を提唱(1929年)し,共有結合半径を決定した(1934年).共鳴理論を核にして量子化学(原子価結合法)の建設を進めるなかで,混成軌道(1931年),化学結合のイオン性(1932年),電気陰性度(1932年)などの諸概念を提唱した.1930年代ごろから生化学・医学に関心を広げ,抗原抗体反応の鋳型説の提唱(1940年),鎌型赤血球貧血症におけるヘモグロビン分子の異常の発見(1949年),ペプチド鎖のα-らせん構造の提唱(1951年)などの業績をあげた.1967年に分子矯正医学を提唱し,1970年ごろからビタミンC大量摂取療法を主張し,1973年に分子矯正医学研究所(現オレゴン州立大学ライナス・ポーリング研究所)を創設.主著はThe Nature of the Chemical Bond, and the Structure of Molecules and Crystals(第3版,1960年).化学結合の本性の研究とそれにもとづく複雑な化合物の構造の解明で,1954年ノーベル化学賞を受賞.核実験反対など平和運動にも尽力し,1962年のノーベル平和賞も受賞した.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ポーリング」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ポーリングの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.