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ポルトガル語【ポルトガルご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ポルトガル語
ポルトガルご
Portuguese language
ポルトガルならびにブラジルの国語。アフリカの旧ポルトガル領の公用語としても用いられる。話し手約1億 5000万人。ロマンス語派に属する言語の一つで,ガリシアの地のラテン語が変化し,11世紀にポルトガル伯領が成立,12世紀に独立して以来確立したもの。文献が現れるのは 12世紀末。特徴は,鼻母音が多いことと,動詞不定詞に人称形があること (例:irmos私たちが行くこと,irdes君たちが行くこと,irem彼らが行くこと) である。ブラジルのポルトガル語は 16世紀ポルトガル人によりもたらされたもので,独自の特徴を発達させてはいるが,会話に支障をきたすほどの差異は生じていない。日本語の日常語には,パン,テンプラ,タバコ,カルタ,ボタンなどポルトガル語からの借用語が多くみられる。

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デジタル大辞泉

ポルトガル‐ご【ポルトガル語】
ロマンス諸語の一。ポルトガルおよびブラジルの公用語。カステラカルタカッパなど日本語にも古い借用語が多い。

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世界大百科事典 第2版

ポルトガルご【ポルトガル語 Portuguese】
ロマンス諸語(ロマンス語)の一つ。ポルトガル(人口約1000万)およびブラジル(人口約1億2700万)の国語として両国(ポルトガルの領有するアゾレス諸島,マデイラ諸島を含む)で行われているほか,近年ポルトガルから独立したアフリカのアンゴラ,モザンビーク,カボベルデ,ギニア・ビサウ,サントーメ・プリンシペにおいても,ポルトガル語は公用語としての地位を保っている。また,15世紀以降のポルトガルの海外発展を背景に,アジアやアフリカの各地で現地語との接触を通じて形成されたポルトガル語系のクレオール語が,一部の地域(スリランカ,澳門(マカオ),カボベルデ,ギニア・ビサウなど)で今日もなお使用されている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ポルトガルご【ポルトガル語】
インドヨーロッパ語族に属するイタリック語派の一。ポルトガル・ブラジルの公用語。他にアンゴラ・カーボベルデ・ギニアビサウなどでも用いられる。

出典:三省堂
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世界の主要言語がわかる事典

ポルトガルご【ポルトガル語】
インドヨーロッパ語族イタリック語派に属する、ロマンス諸語の一つ。ポルトガルやブラジルのほか、かつてポルトガルの植民地だったアンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウなどの公用語。話者数は2億1000万人。紀元前3世紀末からイベリア半島に侵入したローマ人のラテン語が方言化し、半島北西部で9世紀ごろに成立したガリシア・ポルトガル語が、国土回復戦争(レコンキスタ)の過程で南西部にも広がり、12世紀のポルトガル王国の建国を経て、やがてガリシア語とポルトガル語とに分化。後者は大航海時代にブラジルやアフリカにも定着した。語彙(ごい)や文法などはロマンス諸語のなかでスペイン語に最も近い。不定詞に人称語尾をつける人称不定詞は、他のロマンス諸語にない特徴である。音韻では母音の種類が豊富で、フランス語と同じく鼻母音をもち、フランス語にはない二重鼻母音もある。◇英語でPortuguese。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ポルトガル語
ぽるとがるご
ロマンス諸語の一つ。ポルトガル、ブラジルのほか、アフリカのアンゴラ、モザンビーク、ギニア・ビサウ、サントメ・プリンシペ、カーボベルデの公用語。歴史的にいえば、イベリア半島の北西部、つまり現在のスペインのガリシア地方とポルトガル北部において、俗ラテン語を母として9世紀中葉までには誕生していたと考えられるガリシア語―ポルトガル語(galego-portugus)が、「国土回復運動」の進展に伴って南下し、ポルトガル中央部・南部のことば――いうまでもなく俗ラテン語を母とすることばであるが、その実体はほとんど不明――を吸収しながら、12、3世紀ごろ共通ポルトガル語として成立して現代に至ったことばである。ポルトガル王国の成立に伴い、ガリシア地方とポルトガル北部が政治的に分離したこともあって、14世紀中葉以降、それまでのガリシア語―ポルトガル語はガリシア語とポルトガル語に分かれた。ガリシア語―ポルトガル語の時代にあっては、この言語はイベリア半島の大半における文学言語、とくに韻文のための言語として大きな権威をもっていた。カスティーリャ王国のアルフォンソ10世賢王による「聖母マリア讃歌(さんか)」もこの言語で書かれている。14世紀後半以降、ガリシア語はスペイン国内の狭いガリシア地方の言語の地位に後退し、少数の人々の日常言語の役割を果たしながら現在に至っている。最近この言語の「再興運動」が積極的に進められている。ポルトガル語のほうは豊かな文学作品を背景としてロマンス諸語のなかの重要な一言語として現在に至っているのであるが、大航海時代にはアフリカ、ブラジルへも「移住」して、それぞれの地に定着した。
 ポルトガル語は、全般的にみれば、他のロマンス諸語と大きく異なるところはない。だが音韻面ではフランス語と等しく、口母音のほかに鼻母音を有するが、それだけでなくフランス語に存在しない二重鼻母音を有する点が一つの特徴である。文法面では他のロマンス諸語にみられない「準不定詞」が大きな特徴として指摘できる。これは不定詞的性格と定詞的性格をあわせもつ、言語学的に興味ある言語現象である。
 ポルトガルとブラジルのそれぞれで話されているポルトガル語の差異は主として音韻面に認められるが、これは19世紀にポルトガルでかなり大きな音韻変化が生じたためである。したがって、16世紀に日本へきたポルトガル人は、現在のブラジルのポルトガル語に近いことばを話していたと思われる。[池上夫]

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精選版 日本国語大辞典

ポルトガル‐ご【ポルトガル語】
〘名〙 インド‐ヨーロッパ語族イタリック語派に属するロマンス諸語の一つ。ポルトガルのほか、ブラジル、アジア・アフリカの旧ポルトガル植民地で話される。スペイン語に近い。日本語にはいった単語としてイギリス、ビロード、カルタ、タバコ、ジュバンなどがある。

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