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ホワイトヘッド【ほわいとへっど】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ホワイトヘッド(Alfred North Whitehead)
ほわいとへっど
Alfred North Whitehead
(1861―1947)
イギリス、アメリカで活躍した数学者、哲学者。イングランドのケント州に生まれ、1880年ケンブリッジ大学に入学して数学を学ぶ。1910年に同大学数学主任講師を辞するまでの30年間は、数学者として研鑽(けんさん)し大成に近づいた時代である。1911~1914年ロンドンのユニバーシティ・カレッジの応用数学および力学の講師、1914~1924年ロンドンのインペリアル・カレッジの応用数学の教授。1924~1938年アメリカのハーバード大学の哲学教授、のち名誉教授。数学者としての最高の業績は、B・ラッセルとの共著『数学原理(プリンキピア・マテマティカ)』Principia Mathematica全3巻(1910~1913)で、これは論理主義の立場から数学の基礎づけを目ざした精励努力の壮大な成果である。哲学に転じたのは1918年ごろとみられる。『自然知識原理論』(1919)、『自然という概念』(1920)、『科学と近代世界』(1926)などを発表したのち、主著『過程と実在』Process and Reality(1929)のなかで、自然科学上の諸事実、諸理論を包括できるような、大掛りで精細な一種の形而上(けいじじょう)学的宇宙論の体系を提示した。「形而上学」とは、われわれの経験のすべてを解釈することができるような一般的観念(「形而上学的カテゴリー」)の整合的で論理的で必然的な体系のことであって、彼は、47個の形而上学的カテゴリー(たとえば「現実的存在物」actual entity、「現実的機会」actual occasion、「永遠的対象」eternal objectなど)をあげ、こうしたカテゴリーが織り合わされて一つの叙述的体系となる次第を詳しく論じ、ここから、自然、人間、社会、宗教などあらゆる分野を叙述した。晩年の思索には、主著のうちに姿をみせていた宗教哲学的傾向の強まりがうかがわれる。[秋間 実]
『『ホワイトヘッド著作集』全15巻(1980~1989・松籟社) ▽市井三郎著『ホワイトヘッドの哲学』(1980・第三文明社・レグルス文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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