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ホタルイカ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ホタルイカ
Watasenia scintillans; sparkling enope squid
軟体動物門頭足綱ホタルイカモドキ科。胴長 7cm,胴幅 2cmの円錐形状で,雄は雌よりやや小さい。腕は胴長の約2分の1で,吸盤は鉤に変形している。触腕は胴長とほぼ等長。体表には大小数百個の発光器があるが,第4腕の先端にある3個が最も大きく直径 1.2mmほどで,次いで眼の腹側に並ぶ5個の直径は 1mmである。発光現象そのものは発光源と発光酵素が結合して常に起きているが,光となって人間の眼に見えるのは,体表の黒色斑が収縮してその下にある発光器が現れた場合である。また,刺激を与えるとより一層強く発光する。日本海と,駿河湾から東北沖の水深 200~1000mの深海にすむ。4~5月頃の産卵期には雌が浅海に回遊し,富山湾ではこれを瓢網 (ふくべあみ) で漁獲するが,このときの発光が美しく,観光の対象となっている。滑川市海域の群遊海面は特別天然記念物に指定されている。食用。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

ホタルイカ
体長6センチ前後で、全身に約千個の発光器があり、外敵などから身を守るために青白い光を放つとみられている。富山湾では春になると産卵のために海中400メートル前後から浮上し、沿岸近くまで押し寄せる。常願寺川の河口左岸から魚津港にかけての15キロ、満潮時の沖合1260メートルまでが、ホタルイカ群遊海面として国の特別天然記念物に指定されている。
(2007-03-07 朝日新聞 朝刊 富山全県 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

栄養・生化学辞典

ホタルイカ
 [Watasenia scintillans].ツツイカ目スルメイカ亜目ホタルイカ属の小型のイカ.7cmほどになる.食用にする.

出典:朝倉書店
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ホタルイカ
ほたるいか / 蛍烏賊
firefly squid
[学]Watasenia scintillans
軟体動物門頭足綱ホタルイカモドキ科のイカ。発光性の種で、オホーツク海から日本海、および熊野灘(なだ)以北の水深100~600メートルぐらいの中層にすむ。3~5月ごろの産卵期には富山湾に大集群がみられ、漁獲される。外套(がいとう)長70ミリメートル、外套幅20ミリメートルぐらいになり、雄は雌よりやや小形である。腕は外套長の半分ぐらいの長さで細い。触腕も細く、吸盤のほかに2本の鉤(かぎ)があるのが特徴である。体表には腹面を中心として発光器が多数あり、外套膜の上だけでも500から600に達する。そのほか目の腹面や第4腕の先端にも特殊な発光器をもつ。前述のように富山湾以外の海域にも分布するが、富山湾の場合は、急深の特殊な地形によって生じる湧昇流(ゆうしょうりゅう)によって産卵集群が波打ち際まで押し上げられるものと思われ、このような現象は小規模ながら魚津(うおづ)や相模(さがみ)湾でもおこる。発光は種どうしの信号、威嚇のみならず、薄明るい背景に溶け込むカムフラージュの機能もあると思われる。富山湾では瓢(ひさご)網(定置網の一種)で漁獲される。天然では底魚や海獣類の重要な餌料(じりょう)となっている。[奥谷喬司]

料理

漁獲地やその周辺では生きたものが出回るが、多くはゆでて出荷される。新鮮なものは刺身によい。現地では、足と軟骨を除いたものを刺身としてしょうがじょうゆで食べるが、これは別名「竜宮そうめん」ともよばれ、富山県滑川(なめりかわ)地方の名物になっている。さっと熱湯でゆでたものは二杯酢、三杯酢にしたり、また、含め煮、佃煮(つくだに)にもよい。料理には、ゆでたら目玉をかならず除いておく。ホタルイカの酢みそ和(あ)えは富山県の郷土料理として知られている。ホタルイカを熱湯で手早くゆでて目玉を除き、冷ましてから酢みそで和える。ゆでたワケギやネギを加えることもある。[河野友美・大滝 緑]
『稲村修著『ほたるいかのはなし』(1994・魚津市教育委員会・魚津水族館) ▽甲南大学総合研究所編・刊『ホタルイカの中深海光環境への適応』(1997) ▽奥谷喬司編著『ホタルイカの素顔』(2000・東海大学出版会)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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事典 日本の地域ブランド・名産品

ホタルイカ[水産]
ほたるいか
北陸甲信越地方、富山県の地域ブランド。
主に富山市・滑川市・魚津市で水揚げされる。富山湾では3月中旬から4月下旬にかけて、産卵のため海岸まで浮上してきたホタルイカを、定置網で漁獲。旬のホタルイカはやわらかく、独特の甘みがある。

出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」
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