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ベリリウム銅【ベリリウムどう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ベリリウム銅
ベリリウムどう
beryllium copper
銅にベリリウム Be を添加すると強力で特に弾性に富み,耐摩耐食性のよい性質を示す。 Be 添加量は通常1~2.5%である。この合金の特徴は顕著な時効硬化性で,800℃付近から焼入れ後 270~350℃を1~3時間時効処理をすると,CuBe の微細な析出により硬化する。よく処理された合金は原材の引張り強さ 588MPaに対し 1320MPa程度まで増強する。実用合金は 1.6~2.0%のほか,ニッケル,コバルト,鉄を少量含む。弾性がよいので各種機器のばね (特に電気機器) ,時計用歯車,電気回路用コネクタなどに用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ベリリウム‐どう【ベリリウム銅】
銅にベリリウムを0.5~3パーセント程度加えた合金。時効硬化により高い強度が得られるほか、ベリリウムが1パーセント以下の合金は電気伝導率が高い。また、火花が出にくいため、油田などの危険な環境での防爆工具の材料として利用される。ベリリウム青銅

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ベリリウムどう【ベリリウム銅 beryllium copper】
銅にベリリウムを約3%まで添加し,これにコバルトなどを少量添加した合金。展伸材として使われるものの標準組成はベリリウム1.9%,コバルト0.3%を含む銅合金であって,板などに加工した後,溶体化処理と時効硬化処理によって銅合金中最高の強さと,優れたばね特性をもたせ,高級なばね材料として最も重要なものの一つとなっている。また,ベリリウムの量をやや少なくして強さよりも導電性のよいことを目的とした合金もある。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ベリリウム銅
べりりうむどう
beryllium copper
銅にベリリウムを加えたものを主体とする合金。昔はベリリウム青銅といったこともあるが、スズは普通加えず、コバルトを加えることが多い。ベリリウムを2重量%近辺入れた合金を800℃付近で溶体化して焼き入れたのち若干の塑性加工を加え、300℃台の前半に加熱すると著しく硬化し、昔からの合金に類をみない130キログラム/平方ミリメートル台の引張り強さをもつということを利用する高力合金と、0.5重量%近辺のベリリウムに抑えても得られる程度の硬化にとどめ、銀などを加えて高力高電導合金とする低ベリリウム合金とに大別され、各種の変種がある。また高力型でも本来の熱処理のほかに、素材製造者が行っておき、使用者は成形加工のみですませるミルハードン材も近年つくられている。鋳造品もあり、海底ケーブル部品、プラスチック成形金型、防爆工具などに使われる。[三島良續]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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