Rakuten infoseek

辞書

ヘモシアニン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヘモシアニン
hemocyanin
色素蛋白質の一種。無脊椎動物エビザリガニカタツムリアワビホタテガイなどの血液中の血色素。1価の銅イオンとグロビン様蛋白質との結合物で結晶化されやすい。分子量は巨大で数百万ある。酸素との結合力はヘモグロビンより弱いが,結合の際無色から青色に変り,銅2原子に対し酸素1分子の割合で結合する。一般に一酸化炭素と結合しないので,これらの動物はその中毒を起さない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ヘモシアニン(hemocyanin)
軟体動物や甲殻類の血液中に含まれる、銅を含む色素たんぱく質。酸素と結合すると無色から青色になり、酸素を運ぶ働きをする。血青素(けっせいそ)。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

ヘモシアニン
 色素タンパク質で,エビ,カニ,イカ,タコなどの銅を含む血色素.酸素を運搬する.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ヘモシアニン【h(a)emocyanin】
生体内で酸素を運搬する色素タンパク質の一種。血青素ともいう。イカ,タコ,ザリガニなどの軟体動物と節足動物血漿けつしよう)中に存在する。多数のサブユニットから成り,それらが自己集合して短い円筒を形成する。生物種により分子量は異なるが,大きいものは7×106にも達する。各サブユニットは2個の銅原子をもち,その銅原子間に1分子の酸素が可逆的に結合する。それ自身は無色であるが,酸素が結合すると青色に変わる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ヘモシアニン【hemocyanin】
甲殻類や軟体動物の体液(血リンパ)中に存在し、酸素運搬にあたっている銅を含む複合タンパク質。血青素。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ヘモシアニン
へもしあにん
hemocyanin
呼吸色素タンパク質の一種で、イカ、タコ、エビ、ザリガニなどの軟体動物や節足動物の血漿(けっしょう)中に存在し、酸素運搬機能をもつ。血青素(けっせいそ)ともいう。高等動物のヘモグロビンに相当するが、ポルフィリン環をもっていない。無色であるが、酸素と結合すると青色に変わる。銅二原子に酸素1分子を可逆的に結合するが、酸素との結合はヘモグロビンより弱い。また、ヘモシアニンは一酸化炭素とは結合しない。分子量や銅の含量などは動物の種類によって異なり、銅の含量は節足動物甲殻類の約0.17%から軟体動物の約0.26%にわたり、分子量も同じく約40万から約900万にも及ぶ。[若木高善]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ヘモシアニン
〘名〙 (hemocyanin) 甲殻類(エビ、カニなど)、軟体動物(カタツムリ、タコなど)の血漿中に見られる色素蛋白質。ヘモグロビンと同様に酸素運搬の役を果たす。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

ヘモシアニン
ヘモシアニン
hemocyanin

酸素分子の運搬能を有する銅タンパク質.軟体動物,節足動物の血リンパ(hemolymph)に溶解して存在する.存在量は血リンパの数%~10%,また血リンパタンパク質の90~95% を占める.ヘモシアニン1分子当たりの銅イオン数は種によって異なるが,銅含量は節足動物で約0.18%,軟体動物で約0.25% でほぼ一定している.分子量はカタツムリHelix pomatiaのヘモシアニンで8.91×106,カニCancer magistevで9.5×105,種によって差があるがいずれも巨大分子である.2個の銅原子に対して1分子の酸素を結合する.銅イオンはヘモシアニンをシアン化カリウム水溶液に対して透析すると離脱し,酸素結合能が失われるが,これに Cu を添加すれば活性は復元する.[別用語参照]ヘモグロビン

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ヘモシアニン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ヘモシアニンの関連情報

他サービスで検索

「ヘモシアニン」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.