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プロテオグリカン

デジタル大辞泉

プロテオグリカン(proteoglycan)
ムコたんぱく質多糖類を含むたんぱく質。細胞の保護や細胞と細胞をつなぎ合わせるセメント役割をする。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

プロテオグリカン
 グルコサミノグリカンを主成分とするタンパク質の複合体で,細胞の表面に認められる.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

プロテオグリカン【proteoglycan】
タンパク質と多糖の結合した物質で,おもに動物の細胞間組織の構成成分である。糖タンパク質と異なるのは,糖タンパク質ではタンパク質の占める割合が高いが,プロテオグリカンでは多糖の比率が高い点である(70%が多糖)。多糖部分はムコ多糖で,ムコ多糖の名まえの前にプロテオ(タンパク質の)を冠して呼ぶ。プロテオコンドロイチン硫酸は動物の軟骨などに多く,細胞間組織の主成分である。プロテオデルマタン硫酸は,哺乳類の真皮,などでコラーゲン繊維とともに存在する。

出典:株式会社平凡社
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化学辞典 第2版

プロテオグリカン
プロテオグリカン
proteoglycan

ムコタンパク質ともいう.多数のグリコサミノグリカン(2糖の繰り返しからなる糖鎖=ムコ多糖)がコアタンパク質に共有結合した分子.主として結合組織細胞外マトリックスに存在し,保水力があるため,関節では潤滑剤の役割も果たす.グリコサミノグリカンとしては負に荷電したコンドロイチン硫酸デルマタン硫酸ヘパラン硫酸などがある.糖鎖の割合が極端に高く,通常の糖タンパク質とは区別する.コンドロイチン硫酸,デルマタン硫酸,ヘパラン硫酸は

Galβ1→3Galβ1→4Xylβ→Ser
を介して,ケラタン硫酸

GlcNAcβ→Asn
を介してポリペプチド(コアタンパク質)に結合する.1本のポリペプチドに何本ものグリコサミノグリカン鎖が結合した細胞外マトリックスプロテオグリカンと,多くても2~3本程度のグリコサミノグリカン鎖が結合して,ポリペプチドの一部が細胞膜を貫通している細胞表面プロテオグリカンの2種類がおもに知られる.細胞外マトリックスプロテオグリカンは,結合組織の細胞外マトリックス中の基質を形成しており,たとえば,軟骨組織のプロテオグリカン複合体であるアグリカン(aggrecan)は,弾性の高いクッションの役割を担っている.アグリカンは,ケラタン硫酸とコンドロイチン硫酸が結合したプロテオグリカン(分子量2.5×106)が,さらにヒアルロン酸鎖にそって,リンクタンパク質を介して,非共有結合的に何本も結合した巨大構造体(分子量2.5×108)である(図).アグリカンは糖と硫酸基を利用して非常にたくさんの水分子を取り込むことができるため,固めのスポンジのようなショックアブソーバーとしてふるまう.細胞表面プロテオグリカンの一つであるシンデカン(syndecan)は,細胞表面上で起こる繊維芽細胞成長因子(FGF)とそのレセプターの結合を二量体として安定化する.この際,シンデカンがもつ硫酸基やカルボキシル基は,FGFやFGFレセプターのもつ塩基性基と接着するのに用いられる.FGFレセプターは細胞内のチロシンキナーゼドメインの活性調整によりシグナル伝達を行うが,この活性発現には二量体形成が必須であるので,シンデカンの存在はきわめて重要である.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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