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プロタミン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

プロタミン
protamine
単純蛋白質に属する一群の強塩基性蛋白質。魚の精子核中に多く存在し,デオキシペントース核酸と結合してヌクレオプロタミンとなる。成分アミノ酸のなかではアルギニンの含量が高い。等電点 pH10~12。分子量は 5000~1万。加熱による凝固や変性を起さない。

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デジタル大辞泉

プロタミン(protamine)
塩基性の一群の単純たんぱく質。魚類に多く、精子核中にDNA(デオキシリボ核酸)と結び付いて含まれる。

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

プロタミン
 脊椎動物の精子の核にある塩基性タンパク質で,DNAと複合体を作り,染色体を構成する.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

プロタミン【protamine】
主として魚の精子に含まれている一群の水溶性の単純な塩基性タンパク質の総称。ニシン精子中のクルペインclupeineやサケ精子中のサルミンsalmine,サバ精子中のスコンブリンscombrineなどが代表例である。アミノ酸組成は単純で,その大半がアルギニンであり,残りを5~6種のアミノ酸で占める。例えばサルミンのアミノ酸組成はArg51Pro7Ser6Ala4Val4Ile1である(数字は1分子中の各アミノ酸残基数を示す)。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

プロタミン【protamine】
塩基性タンパク質の一。比較的低分子で、水に溶け、構成アミノ酸としてアルギニンを多く含む。動物の精子核に、 DNA と強く結びついて核タンパク質の形で存在する。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

プロタミン
ぷろたみん
protamine
脊椎(せきつい)動物の精子核に含まれている小さな強塩基性タンパク質の総称。27~65残基の長さで分子量は約4000~1万。等電点は水素イオン濃度指数(pH)10~12で、塩基性アミノ酸、とくにアルギニンが最高で88%と多く、しかも、4~6残基の塊になっていることが多い。貝類にはアルギニンよりもリジンのほうが多いプロタミンもある。1874年スイスの生化学者ミーシャーJohann Friedrich Miescher(1844―95)が膿汁(のうじゅう)中の核様物質からヌクレイン(リン酸を含む酸性の有機化合物で、その後にサケの精子などから発見され、1889年に核から発見された酸性物質ということから、核酸と名づけられた)とともに塩基性物質をみいだしてプロタミンと命名、1893年ドイツの生化学者コッセル(1910年ノーベル医学生理学賞受賞)が種々の魚類から調製した。
 サケのサルミン、マスのイリジン、ニシンのクルペイン、サバのスコンブリン、カツオのカツオニン、スズキのベルチン、コイのシブリニン、チョウザメのスツリンなどがある。またニワトリのガリンもプロタミンの仲間である。多くのプロタミンのアミノ酸配列が日本の研究者によって決定されている。核酸や酸性タンパク質と会合しやすい。核内DNA(デオキシリボ核酸)の二重螺旋(らせん)の溝に沿って、プロタミンがα(アルファ)-ヘリックス(ポリペプチド鎖がとりうる安定な螺旋構造の一つ)をつくって巻き付いており、両者の結合にはアルギニンのグアニジル基の正電荷と核酸のリン酸基の負電荷によるイオン結合が関与している。こうして、DNAどうしが近接しやすくなり、多量の遺伝情報を担うDNAを狭い精子頭部に収納することができるのである。体細胞染色体のヒストン分子種は進化的に安定しているが、プロタミン分子は動物種により顕著に構造を変化させる。食品の保存料としても使われる。[野村晃司]
『高分子学会バイオ・高分子研究会編『バイオ・高分子研究法6 高分子化学と核酸の機能デザイン』(1996・学会出版センター)』

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