Rakuten infoseek

辞書

プランテーション

デジタル大辞泉

プランテーション(plantation)
近世植民制度から始まった前近代的農業大企業およびその大農園熱帯・亜熱帯地域の植民地で、黒人奴隷先住民の安い労働力を使って世界市場に向けた単一の特産的農産物を大量に生産した。栽植企業。栽植農園。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

プランテーション【plantation】
17,18世紀以降に,先進資本主義国列強によって世界的に植民地化が進む過程で,熱帯・亜熱帯アジア,アフリカ,ラテン・アメリカなどの地域を中心に形成された大土地所有に基づく単一作物企業農園であり,栽植農園と訳されることもある。その成立契機は,資本主義国貿易商はそれぞれの植民地の特産物嗜好品果実などを買い入れて本国へ輸入し,大きな利益をあげていたが,開発輸入によりさらに利益を増大させるために,大規模な直営農場を植民地で経営しはじめたことにあった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

プランテーション【plantation】
熱帯・亜熱帯地域で、先住民や移民の安い労働力を使って商品作物(綿花・タバコ・ゴム・コーヒー・紅茶など)を栽培する大規模農園。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

プランテーション
ぷらんてーしょん
plantation
資本主義の成立期である本源的蓄積期に近代植民制度の一環として始まり、帝国主義段階に入って、とりわけ19世紀の後半以降急速に発展した大土地所有に基づく大規模農園のこと。栽植農園、栽植制度などと訳されている。東南アジアやラテンアメリカ、アフリカなど、熱帯や亜熱帯の植民地・半植民地に広く存在し、茶、コーヒー、ココア、サトウキビ、パイナップル、ゴム、綿花など、本国では栽培できないか、できても有利に栽培できない作物を栽培した。
 このプランテーションでは単一作物の栽培が行われたが(これをモノカルチュアという)、それは植民地や半植民地の人々が現地で消費するために栽培されたのではなく、本国など、いわゆる「先進国」に輸出するための商品として栽培されたのである。このようにプランテーションでは利潤を目的に商品としての作物が栽培されたのであるが、そこで働く人々の労働条件は非常に劣悪であり、とうてい近代的な資本=賃労働関係が成立していたとはいえない。これは、プランテーションの一典型ともいえるかつてのアメリカ合衆国南部の場合を想起すれば容易に納得のいくところであろう。
 さて、このようにプランテーションでは単一作物が商品として栽培されたわけであるが、このことが植民地や半植民地の経済に与えた影響は重大である。なぜなら、もともと現地の必要性によって始められたのではないプランテーションの普及により、現地の自然経済的な経済構造が重大な打撃を受けたからである。そしてモノカルチュア的ないびつな経済構造が定着していくことにより、植民地や半植民地であった地域がバランスのとれた経済発展を遂げることを困難にしたからである。この点は今日までそれらの地域の発展を制約する要因となっている負の遺産であるといわなければならない。[沢田幸治]
『R・スタベンハーゲン著、山崎春成他訳『開発と農民社会』(1981・岩波書店) ▽A・フランク著、吾郷健二訳『従属的蓄積と低開発』(1980・岩波書店) ▽鶴見良行著『アジアはなぜ貧しいか』(1982・朝日新聞社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

プランテーション
〘名〙 (plantation) ヨーロッパ先進資本主義諸国が植民地で行なった単一商品作物の大規模な農業経営。一七世紀頃から新大陸、西インドでコーヒー・砂糖・綿花・タバコなどを、先住民とアフリカから連れてきた黒人奴隷を使用して栽培し、一九世紀以降は熱帯アジア、アフリカにおける茶、ゴム、バナナなどの栽培がこれに加わった。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社世界史事典 三訂版

プランテーション
plantation
植民地または半植民地で,現地人や黒人奴隷を使役して商品作物を生産した資本主義的大規模経営の生産組織
南北戦争前のアメリカ南部の大農園は有名。その他,ラテンアメリカ・アフリカ・インドマレーなどで大規模に経営され,独立後も旧宗主国の資本が多大な影響力をおよぼすこととなった。風土に応じ,たばこ・砂糖・コーヒー・ココア・紅茶・ゴムなどの商品作物を栽培し,モノカルチャーにおちいりやすいことから,新興国ではその国際価格が国家財政を動かしているのが実情である。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

プランテーション」の用語解説はコトバンクが提供しています。

プランテーションの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.