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プラグマティズム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

プラグマティズム
pragmatism
1870年代の初めアメリカの C.パースらを中心とする研究者グループによって展開された哲学思想とその運動。ギリシア語プラグマから発し,プラグマティズムとは,行動を人生の中心にすえ,思考,観念信念は行動を指導すると同時に,逆に行動を通じて改造されるものであるとする。そして行動の最も洗練された典型的な形態を科学の実験に求め,その論理学的諸問題の解決に応用しようとするもの。代表的哲学者は,パースをはじめ W.ジェームズ,J.デューイ。彼らの理論は,明治の頃日本に紹介されたが,特に第2次世界大戦後デューイの教育理論は,教育思想に大きな影響を与えた。

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知恵蔵

プラグマティズム
19世紀末に米国で生まれ、現代のアメリカ哲学にも影響を与えている思想。語源は「行為」や「実行」を意味するギリシャ語の「プラグマ」にある。この考え方は、反省や思考を重視する近代哲学に対して、その反省や思考が行為と結びつかねばならないことを強調する。プラグマティズムの創始者であるパースは、観念の意味は行為を抜きにしては考えられないとした。プラグマティズムの名を世に広めたウィリアム・ジェームズは、真理の基礎を生の「有用性」に置き、宗教や科学の意義をそこに求めた。デューイは、パースやジェームズの思想の影響のもと、科学的知識や道徳に関する知識は人間が問題を解決するための道具であるとし、「道具主義」を確立した。現代米国の有力な哲学者であるローティは、こうしたプラグマティズムの伝統とポストモダン的な唯一の真理への批判とを結びつける試みを行っている。
(石川伸晃 京都精華大学講師 / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

プラグマティズム(pragmatism)
《行動を意味するギリシャ語prāgmaから》思考の意味や真偽を行動や生起した事象の成果により決定する考え方。19世紀後半の米国に生まれ、発展した反形而上学的傾向の哲学思想。パースジェームズデューイらがその代表者。実用主義。→インストルメンタリズム

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

プラグマティズム【pragmatism】
アメリカの最も代表的な哲学。日本では〈実用主義〉と訳されることがあるが,この訳語はこれまでプラグマティズムに関して多分に誤解を招いてきており,最近ではこの訳語を使う人は少ない。プラグマティズムは哲学へのアメリカの最も大きな貢献であり,実存主義マルクス主義,分析哲学などと並んで現代哲学の主流の一つである。プラグマティズムを代表する思想家にはC.S.パースW.ジェームズJ.デューイG.H.ミードF.C.S.シラーC.I.ルイスC.W.モリスらがいる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

プラグマティズム【pragmatism】
ギリシャ語の pragma(行動)から
一九世紀後半以降、アメリカを中心に展開された反形而上学的な哲学思想。デカルト以来の意識中心の立場を批判して、行動を重視し、思考・観念の真理性は環境に対する行動の結果の有効性から実験的検証を通じて帰納的に導かれるとする立場。パース・ジェームズ・デューイらによって創始され、現在では分析哲学との結びつきを強めてクワイン・ローティらのネオプラグマティズムに引き継がれている。実用主義。
実際的な考え方。実用主義。

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精選版 日本国語大辞典

プラグマティズム
[1] 〘名〙 (pragmatism) 一九世紀末から二〇世紀にかけてのアメリカの代表的哲学思想。知識や価値の問題を行動の場面にひきこみ、有用性または有効性ということを基準として考えてゆく。C=S=パース、W=ジェームズ、J=デューイが代表者。実用主義。プラグマティシズム。
※現実暴露の悲哀(1908)〈長谷川天渓〉六「其の哲学界に顕れたる最近の形式はプラグマチズム(実際主義或は人間本位主義と訳すべきか)にして」
[2] (原題Pragmatism, a New Name for Some Old Ways of Thinking) 哲学書。ジェームズ著。一九〇七年刊。従来のヨーロッパ的思考を打破したアメリカ的プラグマティズムの方法、真理観、宇宙観についての著者の講演や講義を収録したもの。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

プラグマティズム
pragmatism
観念や思想を行為(プラグマ)との関連においてとらえる立場
かつては実用主義と訳されたが誤解を招きやすいので使用されない。従来の哲学の観念的な真理追究を排し,実験的方法を重視。経験論の流れをくむ。19世紀末以来,アメリカでパース・ジェームズ・デューイらによって説かれ,資本主義社会の現実に即応した市民哲学として,20世紀思想の一主流となった。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
 
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