Rakuten infoseek

辞書

フィブリン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

フィブリン
fibrin
線維素。血液凝固の際,血漿中のフィブリノーゲントロンビンの作用で分解され,重合してできる不溶性蛋白質凝血の中では網状につながって赤血球白血球を包んでいる。採血直後の血液を棒でかき回し,からまって出てきたものを水洗すれば,塊状のフィブリンが得られる。血漿から取出した海綿状フィブリンを手術痕の充填物として使うことがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

フィブリン(fibrin)
血液を凝固させる作用をもつたんぱく質出血に際し、血漿(けっしょう)中のフィブリノゲントロンビンが作用してできる不溶性の線維状のもの。出血口を網状に覆い、血球を絡めて凝固する。線維素

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

フィブリン
 血液に含まれるタンパク質で,血液凝固において中心的な役割を果たす.血液凝固の際,フィブリノーゲンが部分加水分解されてフィブリンとなり,網目状の組織を作って破れた血管の蓋の役割をする.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

フィブリン【fibrin】
硬タンパク質の一種で,血液凝固の際に弾力性のある繊維状重合体となり,血球にからみつき血餅を生じさせる。繊維素とも呼ばれ,そのアミノ酸配列は決定されている。フィブリノーゲンにタンパク質分解酵素トロンビンが作用してフィブリノペプチドAおよびBが遊離され,フィブリンが生じる。血漿(けつしよう)中ではさらに他の血液凝固因子の作用によりフィブリン分子間に架橋が形成され,繊維状重合体が安定化される。血漿からつくった海綿状のフィブリンは,手術による切除部位の充てん用に利用される。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

フィブリン【fibrin】
血液が凝固するとき、フィブリノーゲンにトロンビンが作用してできる硬タンパク質。血液中の有形成分が包み込まれ、血餅けつぺいとなって傷口をふさぐ。繊維素。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

フィブリン
ふぃぶりん
fibrin
繊維素(線維素)ともいう。血液凝固において、血漿(けっしょう)中の血液凝固第因子であるフィブリノゲン(Aα(アルファ)・Bβ(ベータ)・γ(ガンマ))2にトロンビンが作用してフィブリノペプチドAおよびBのそれぞれアルギニンArg16-グリシンGly17(Aα)とArg14-Gly15(Bβ)を切り離した残りが難溶性のフィブリンモノマー(αβγ)2である。これがさらに凝固因子aであるトランスグルタミナーゼの作用によってγ-γ間、次にα-α間にイソペプチド架橋ができ、不溶性のフィブリンポリマーとなり、網状になって血球を絡め、凝血塊となる。α鎖ではフィブロネクチンやα2-プラスミンインヒビターもaによって架橋される。血球を除いた海綿状フィブリンは外科手術の際、止血用や切除部分の充填(じゅうてん)用に使われる。フィブリンは、血清中のセリンプロテアーゼの一つであるプラスミンによって徐々に分解される。[野村晃司]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

フィブリン
〘名〙 (fibrin Fibrin) 血液凝固に重要な役を果たす蛋白質。血漿中に存在するフィブリノーゲンがトロンビンの作用によって固体になったもの。無色あるいは淡黄色の水に不溶の固体でこれが傷口を覆って出血が止まる。繊維素。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

フィブリン
フィブリン
fibrin

フィブリノーゲン-フィブリン変換過程は血液凝固反応の重要な過程であり,酵素トロンビンによって反応は進行する.フィブリノーゲンはα,β,γ鎖各2本ずつの計6本のポリペプチド鎖で構成されているが,トロンビンの加水分解触媒作用によって,αおよびβ鎖のN末端付近に存在する-Arg-Gly-結合を切断し,4本のペプチドをフィブリノーゲン分子より遊離する.残りの部分をフィブリンというが,重合しやすくフィブリン重合体を生成する.血液凝固過程ではさらにフィブリン安定化因子が作用し,尿素あるいはモノクロロ酢酸に対し,不溶性のフィブリン塊を形成する.人工的につくられたフィブリン塊あるいは膜は医療材料として使用されるほか,写真,皮革工業に利用される.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

フィブリン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

フィブリンの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.