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ヒッピー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ヒッピー
hippies
既存の社会秩序,体制からドロップアウトする脱社会的な思想や行動に走り,あるいはそういうものを志向する者。 1960年代後半,アメリカ若者たちの間に生れ,世界中のいわゆる先進国家に浸透していった。彼らは特異な生活様式をもち,「自然に返れ」という主張や,コミューン志向型の主張によって,近代合理主義総体への批判者でもある。語源はジャズ用語で調子を合せるという意味のヒップ hip,熱中した,魅せられたという意味のヒップド hipped,あるいは幸福なという意味のハッピー happyがくずれた言葉というように,さまざまな解釈がとられている。

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デジタル大辞泉

ヒッピー(hippie)
1960年代の米国で、既成の社会体制や価値観を否定し、脱社会的行動をとった若者たち。また、その運動。60年代後半にはその風俗とともに世界中に広まった。「ヒッピースタイル」

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世界大百科事典 第2版

ヒッピー【hippie】
1960年代のアメリカで既存道徳観や生活様式に反抗し,ひげ長髪をたくわえ,ジーンズや風変りな衣装を身につけ,ドラッグやサイケデリックなロック音楽,東洋的な瞑想を好み,定職につくことを拒否して放浪した人々を指す。このヒッピー風俗は,カウンターカルチャー(対抗文化)とともに,大なり小なり世界中に広まった。日本でも60年代の〈みゆき族〉や〈フーテン〉以来,その影響を見いだすことができる。語源的には1950年代に流行した〈ヒップスターhipster〉に由来し,当初は〈現代感覚に敏感な者〉〈本当のフィーリングをもった者〉といった意味であった。

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大辞林 第三版

ヒッピー【hippie】
自然への回帰を主張し、伝統・制度など既成の価値観にしばられた社会生活を否定する若者。1960年代後半にアメリカで生まれ、世界中に流行した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヒッピー
ひっぴー
hippiehippy
1960年代、アメリカ合衆国では、青年層を中心にして既成の社会体制と価値観からの離脱を目ざす対抗文化countercultureの運動が生じた。この運動とそれを担った人々をヒッピーという。アメリカと同様に高度な産業化を実現したイギリス、フランス、日本などにも波及した。ことばの由来に定説はないが、音楽とくにジャズやブルースに熱狂して忘我状態に陥ることを黒人の俗語でhip, hepといい、ここから派生した。
 産業社会の豊かさは、主要な支持層である中産階級に、合理的で物質主義的な生活様式と生き方をもたらした。ヒッピーは彼らをスクウェア(堅物)とよび、主流文化からのドロップアウトを図った。なによりも自由と愛という人間的な価値を尊重するヒッピーは、自分自身のために生きるため、原始的共同生活を営んだ。男たちは、ひげを伸ばし、長髪を好み、ジーンズをはいた。女たちも、長い髪にミニスカートをはき、ペンダントをかけたり、サンダルを履いた。ボヘミアン的ライフスタイルと平和主義を象徴するものとして、彼らは好んでハトや花のシンボルを使用した。他方ではまた、テクノクラシーの基盤をなしている客観的知識=科学と理性に疑いを表明した。彼らは理性の尊重よりも感性の解放を求め、音楽、ドラッグ(LSD、マリファナ)、東洋の神秘主義思想(禅や道教)などによる意識の拡大化と変革を志向した。詩人のA・ギンズバーグは、これらの優れた実践者、導師として彼らの尊敬を集めた。
 ヒッピー運動は、イデオロギーに基づく社会変革よりも、個人の意識変革を目ざす文化運動であった。1960年代後半には、人種問題、ベトナム反戦などの社会運動と呼応して盛り上がりをみせたが、70年代に入ると急速に終息した。しかし、彼らの思想や風俗は、その後、主流文化に浸透するとともに、エコロジー運動、反核運動、ニューサイエンスなどに受け継がれている。[亀山佳明]
『T・ローザック著、稲見芳勝他訳『対抗文化の思想』(1971・ダイヤモンド社)』

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精選版 日本国語大辞典

ヒッピー
〘名〙 (hippie) 既成の社会体制や価値観を否定し、脱社会的行動をとった若者たち。変わった服装や、放浪など奇抜な行動が特徴。一九六〇年代にアメリカで生まれ、世界中に広まった。
※欣求浄土(1968)〈藤枝静男〉「急にサンフランシスコのヒッピー族の紹介がはじまった」

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