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ヒエラルヒー

デジタル大辞泉

ヒエラルヒー(〈ドイツ〉Hierarchie)
上下関係によって、階層的に秩序づけられたピラミッド型の組織体系狭義では、カトリック教会教皇頂点とする聖職者位階制広義では、中世封建社会の身分秩序をさすが、現代では指揮・命令系統によって整序された軍隊官僚機構についていう。位階制。身分階層制ヒエラルキーハイアラーキー

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世界大百科事典 第2版

ヒエラルヒー【Hierarchie[ドイツ]】
一定の価値原理にもとづき,または一定の職能体系のなかで,人びとやこれに準じた対象が上下の序列関係に位置づけられ,ピラミッド型に組織された場合,この組織原理および実際に形成された組織体のことをいう。階統制,位階制,身分階層制などと訳されることが多い。たとえば天国の天使たちの間で序列上の地位が3段階に分かれるように,地上の世界で聖職者たちも,カトリックでは司教司祭・助祭と,東方正教では主教・司祭・輔祭というように序列上の地位が分かれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ヒエラルヒー
ひえらるひー
Hierarchieドイツ語
上位・下位関係に整序されたピラミッド型の秩序ないしは組織のことをいう。ヒエラルキー、ハイアラーキーhierarchyともいわれ、階統制、位階制、身分階層制などと訳されている。語源はギリシア語で「神聖な支配」を意味しているといわれている。元来は天上界における天使の序列を意味したが、やがて教会における聖職者の序列をいうようになり、さらには中世社会の身分秩序をさすようになっていった。
 これが社会科学上の概念として用いられる場合には、まず初めは、人格的な隷属関係が成立し、しかもそれが同時に価値の序列として表れ正当化されることによって形成された身分階層が、国王―領主―家臣―領民といった固定的rigidな上下関係を構成するようになった身分階層制をさすものとして使用された。しかし、近・現代社会がそれとはまったく対照的な原理に基づいて組織化されていくにつれて、その特有の組織原理をさすものとしてこのヒエラルヒーの概念は用いられるようになったのである。その組織原理を、M・ウェーバーは適切にも「職務のヒエラルヒー」とよんでいる。
 近代的な巨大組織においては、職務が機能的、技術的な観点から固定的に分割・分配されるとともに、指揮・命令系統は下が上に従属するという形で整序され、その結果、その組織はあたかも1個の機械のように能率的に運営されていく。この職務のピラミッド型の体系をウェーバーは「職務のヒエラルヒー」とよんだのであるが、今日ではそうした体系を一般的にヒエラルヒーとよんでいる。もっともこのヒエラルヒーは、機能的・技術的階層化が価値の序列に転化したり、権限が特権化したり、上位者の独断・専制を許したりする弱点を内在しており、その弱点を克服するために、知識・情報社会化に伴ってビューロクラシー(官僚制)からテクノクラシーへの脱皮が叫ばれたのである。
 現代情報社会においては、このヒエラルヒーは新しい情報テクノロジーに支えられたネットワーキングと対比される。[矢澤修次郎]
『M・ウェーバー著、世良晃志郎訳『支配の社会学』全2巻(1960、1962・創文社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ヒエラルヒー
〘名〙 (Hierarchie) ピラミッド形の階層組織。元来は、中世ヨーロッパのカトリック教会で、教皇を頂点とする聖職者の位階制をいった。のちに中世の封建社会の身分秩序をさすようになったが、現代では、指揮、命令系統によって秩序立てられた官僚機構や軍隊、企業などの体系をいう。ヒエラルキー。
※鳥獣戯話(1960‐62)〈花田清輝〉一「猿のむれのヒエラルヒーは整然と組みたてられており」

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旺文社世界史事典 三訂版

ヒエラルヒー
階層制

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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