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バード【ばーど】

日本大百科全書(ニッポニカ)

バード(Richard Evelyn Byrd)
ばーど
Richard Evelyn Byrd
(1888―1957)
アメリカの極地探検家、海軍少将。バージニア州ウィンチェスターに生まれる。1912年海軍兵学校を卒業し、足の負傷で一時退役したが第一次世界大戦へのアメリカの参戦で、1917年現役に復帰し、飛行術を習得した。1926年5月9日、副操縦士ベネットFloyd Bennett(1890―1928)とともに飛行機による初の北極上空飛行に成功。ついで1927年6月29日~7月1日、フランスまで42時間で無着陸大西洋横断飛行に成功した。1928年第1回の南極探検を行い、12月ホエールズ湾に基地リトル・アメリカを設けた。これは現在に至るまでアメリカの南極大陸における重要な観測基地となっている。1929年11月28~29日、三発単葉機フロイド・ベネット号で初の南極点上空飛行に成功。これらの功績で海軍少将に昇進。1933~1935年の第2回南極探検では、1934年冬、リトル・アメリカの南198キロメートルの気象観測所でまったくひとりで観測に従事した。1939~1941年の第3回探検からはアメリカ政府の手で行われ、ルーズベルト大統領より「アメリカ南極探検隊」の隊長に任命された。これは、アメリカが南極域で観測その他の活動を行う重要な布石となった。第4回は第二次世界大戦後の1946~1947年に行われ、「南極開発プロジェクト」、通称「ハイジャンプ作戦」とよばれ、この隊長に任命された。これは、艦船13隻、多数の飛行機、トラクター、人員4700名の機動部隊を動員した空前の規模のものであった。第5回探検(1955~1956)は、1957~1958年の国際地球観測年(IGY)の準備的なものであった。IGYのプログラムの一つである「アメリカ南極プログラム」は行動面では「ディープフリーズ作戦」とよばれた。アイゼンハワー大統領より隊長に任命され、この企画、準備にあたったが、この開始前死去し、アーリントン国立墓地に葬られた。[半澤正男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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