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ニューメディア

デジタル大辞泉

ニュー‐メディア(new media)
新聞・雑誌・テレビなど在来のメディアに対し、エレクトロニクス技術の発展と、それに支えられる新しい通信手段によって開発された情報伝達媒体。キャプテン・ビデオディスク・INS(高度情報通信システム)・CATV(有線テレビ)など。昭和50年代半ばから出現。

出典:小学館
監修:松村明
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流通用語辞典

ニューメディア【new media】
電信、電話、新聞、雑誌、ラジオ、テレビなど、既存のメディア、コミュニケーション手段と区分して、コンピュータやマイクロ・エレクトロニクスなどの情報処理技術、衛星通信や光ファイバーケーブルなどの通信技術を組み合わせた、新しい情報伝達通信手段を総称した言葉。具体的には、音声・文字多重放送、双方向性を持った有線放送テレビ、高品位テレビ、画像応答システム、衛星からの直接放送、インターネットなどがある。既存のメディアが不特定多数の人々を対象としたのに対し、ニューメディアは自分で情報の受け手となることを望む特定の人々に向けた、パーソナルなメディアという特徴をもっている。

出典:(株)ジェリコ・コンサルティング
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世界大百科事典 第2版

ニューメディア【newmedia】
活字やアナログ信号による〈オールド・メディア〉に対して,1980年代に一般化しはじめるディジタル信号による〈新しいメディア〉を指す。英語ではnew media,newmediaの両表記を使うが,日本語では〈ニュー・メディア〉から次第に〈ニューメディア〉の表記になった。ディジタル信号による新しい電子メディアの意味でこの語を最初に用いたのは,H.M.エンツェンスベルガーが早い。彼は,〈メディア論のための積木箱〉(《Kursbuch》1970年3月号)のなかで,〈neue Medien〉という言葉に特別の意味を込めた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ニューメディア【new media】
新聞・ラジオ・テレビなどの既存のメディアに対し、通信・情報・電子技術によって生み出された新しいメディアや情報伝達システムの総称。インターネット・携帯電話などがある。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ニューメディア
にゅーめでぃあ
新しいタイプの情報媒体のこと。高度情報社会の実現を目ざして1980年(昭和55)ごろから提唱された新しい情報の伝達手段をいう。ニューメディアは和製英語であるが、1983年の日本の産業構造審議会情報産業部会の中間答申では「情報の収集・作成、情報の処理・加工、情報の利用のうち一つあるいは複数の部門に革新的な変化をもたらしたメディアをいう」と定義している。メディアは媒体や中間を意味する英語の複数形であるが、ここでは、空間的、時間的に離れた人または情報源が、情報を交換したり、必要な情報を入手したりするための媒介や手段の意味で用いられている。
 1980年代初めに電電公社の副総裁北原安定(きたはらやすさだ)(1914―1994)が、その実現のための手段として、従来のアナログ情報にかわってコンピュータの進歩に伴うデジタル技術を用い、通信・放送などを統合して利用できるネットワークとしてISDN(統合サービスデジタル網)を作り、強力に推進して一大ブームを起こした。
 情報社会のデジタル化への先駆けを果たしたISDNではあるが、電電公社の民営化(1985)に加え、従来の電話線の空き周波数を利用する高速ADSL(非対称デジタル加入者回線)や、FTTH(光ファイバー加入者線)利用のブロードバンド、インターネットが登場したことで、1990年代後半からは、ISDNを主体としたニューメディアは、その呼称自体もあまり使われなくなっている。
 当初、実現を目ざした具体的な媒体には、人工衛星からの直接放送、音声・文字多重放送、対話型の放送媒体(キャプテン)、ビデオディスク、LAN(構内通信網)、VAN(付加価値通信網)、ケーブルテレビ、カーナビゲーション、ファクシミリ利用の電子郵便があり、とくにケーブル系メディアではモデル地区を設け実験も行われた。電子郵便、キャプテン、衛星デジタルラジオ放送は廃止となり、モデル地区による実験も中止された。これらには失敗に終わったものもあるものの、デジタル技術により具現化されたものも多い。[岩田倫典]

放送のニューメディア


文字多重放送
テレビ信号に文字や図形を多重にして伝送する画像情報サービス。視聴者がニュースや天気予報を自由な時間に選んで見ることができる。[岩田倫典]
高精細化テレビジョン
現行のNTSC方式のテレビの走査線を約2倍にし、画面をワイド化したハイビジョンと、現行のテレビ放送のまま画質を向上させるIDTV(Improved TV)、現行のテレビ放送と共存できるEDTV(Extended Definition TV、クリアビジョン)がある。ハイビジョンは広い周波数帯域が要るが、画質は現行の約5倍改善される。IDTV、EDTVは、受像機側のメモリーを利用して毎秒60枚の映像をつくるもので、前者で約1.7倍、後者で約2.3倍の高画質が得られる。[岩田倫典]
衛星放送
ハイビジョン放送を可能にしたBS放送、通信衛星によるCS放送、100を超えるチャンネルを提供できるデジタル放送のほか、超短波データ多重放送が開局されている。[岩田倫典]

有線によるニューメディア


光ファイバーケーブル
すでに、光ファイバーによる日本の通信幹線網は構築され、太平洋横断の毎秒5ギガビットの海底ケーブルTCP-5CNや東南アジアを結ぶAPEC-Nが建設され、さらにヨーロッパ、アフリカを結ぶ光通信ネットが整備されている。また、世界のほとんどの国を結ぶインターネットは日本でも1992年(平成4)に商業サービスが始まり、加入者は急増している。[岩田倫典]
データ伝送
通信回線によって、データをある地点から他の地点へ伝えること。日本電信電話会社(NTT)のハイスーパーデジタルなどは高速・大容量デジタル専用線サービスを、Fネットは高速デジタル伝送路を利用したファクシミリ専用ネットワークを提供している。そのほかに、人工衛星を利用するデータ伝送も行われている。[岩田倫典]
VAN(付加価値通信網)
従来の通信回線を用い、パケット交換サービスを提供することにより、利用者が必要なデータを入手したり、それらのコンピュータ処理を可能にしたもの。[岩田倫典]
LAN(ローカルエリアネットワーク)
同じ建物や構内など限られた地域に架設したコンピュータ・ネットワーク。これによりオフィスや工場内での情報の加工、蓄積、処理、相互交換を容易にする。なお、企業内のバックボーンLANは使いやすい非同期型(ATM)の光LANに移行している。[岩田倫典]
都市型CATV
テレビ放送をケーブルを用いて行うもの。ビルなどによる電波障害を受けず、自由に好む局と番組を選び、視聴できる。[岩田倫典]
テレビ会議
電気通信を用いて遠く離れた会議を結び、映像と音声により臨場感のある雰囲気で会議が行えるシステム。[岩田倫典]
画像応答システム(VRS)
利用者からの要求に応じて、画像センターにある静止画や動画を含めた情報を提供するシステム。[岩田倫典]

無線によるニューメディア


移動体通信
無線ゾーンの半径を小さくして、同一周波数を繰り返し利用できるセルラー無線や、電波の有効利用のために多数の利用者が複数の無線チャンネルを共用できるMCAシステムが導入されている。これらを利用するカーナビゲーションは衛星によるGPS(地球測位システム)により自車の位置を知ることができる。また無線LANは情報端末の移動利用を可能にしている。[岩田倫典]

インターネット時代のメディアへ

1980年代に始まった「ニューメディア・ブーム」の十余年は、放送・通信の世界を中心にわれわれの生活にさまざまな変化をもたらした。多摩ニュータウン(東京)と東生駒(ひがしいこま)(奈良)でのケーブル系メディアの実験、またキャプテンなどは思ったほど普及せず、かならずしも十分な成果が得られなかった部分はあるものの、全体としては電気通信事業の自由化を促し、社会生活に多くの利便性と可能性を提供したといえる。やがて1990年代も後半になると、マルチメディアを生み、ブロードバンドによるインターネットの普及と発展は著しく、先に述べた種々のメディアの見直しとさらなる展開が必要とされ続けている。[岩田倫典]
『金村公一著『21世紀に展開するデジタルメディア』(1999・中央経済社) ▽西正著『新たなメディアの誕生』(1999・日刊工業新聞社) ▽羽島光俊監修『コミュニティメディアCATVの可能性』(2000・ぎょうせい) ▽神崎正樹著『NTT 民営化の功罪――巨人の「独占回帰」を問う』(2006・日刊工業新聞社) ▽川本裕司著『ニューメディア「誤算」の構造』(2007・リベルタ出版) ▽イノウ編著『世界一わかりやすい通信業界の「しくみ」と「ながれ」』(2010・自由国民社)』

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精選版 日本国語大辞典

ニュー‐メディア
〘名〙 (new media) 在来の新聞や放送などのマスメディアに対して、飛躍的に発展したエレクトロニクス技術と、それに支えられた新しい通信手段によって開発をみた諸媒体の総称。〔コンピュータとどう付き合うか(1982)〕

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