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ドレスデン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ドレスデン
Dresden
ドイツ東部,ザクセン州の州都。エルベ川沿いの河谷平野に位置する。1952年までは旧ザクセン州の州都。1952~90年ドレスデン県 (旧東ドイツ) の県都。初めスラブ人の村であったが,13世紀初頭にドイツ人によって植民集落がつくられ,1270年にマイセン辺境伯ハインリヒの居地となった。1403年に都市権を獲得。その後は,ザクセン選帝侯の居地として繁栄した。17世紀後半~18世紀に建設されたバロック様式およびロココ様式の建物が多く,一帯は 2004年世界遺産の文化遺産に登録された。しかし 2005年からエルベ川に橋をかける計画が進み,2009年,橋が景観を著しくそこねたとして登録を抹消された。第2次世界大戦前までは「エルベ河岸のフィレンツェ」と称される美しい都市であったが,大戦末期に徹底的に破壊された。そのため,ホーフ教会,クロイツ教会,ツウィンガー (旧城の付属施設,現在は博物館として使用。→ドレスデン磁器収集館) など,一部の建物は修復されたが,修復不能となったものも多い。世界的に知られた芸術収集品の多くも戦災で失われ,かつての君侯都市の栄光はいくぶん薄れたものの,伝統ある歌劇場,交響楽団などは健在。工業大学など教育機関も拡充され,依然として中央ヨーロッパにおける学問,芸術の一中心地となっている。大戦後は精密機器,光学機器,電気機器,医療機器,食品加工など各種の工業が発達し,市の縁辺に多数の工場が立地。東部ドイツの重要な工業都市の一つに数えられる。人口 51万7052(2010)。

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デジタル大辞泉

ドレスデン(Dresden)
ドイツ東部、エルベ川に沿う工業都市。もとザクセン王国の首都で、現在はザクセン州の州都。ツウィンガー宮殿・ザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー)などがある。精密光学器械・ビール醸造などが盛ん。人口、行政区48万(1999)。

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世界遺産情報

ドレスデン
ドレスデンはエルベ川沿いに広がるザクセン州の州都で、人口約50万です。エルベのフィレンツェと称えられた、ザクセン選帝候国の首都であったということでも分かるように、ドイツ宮廷文化の香り立つバロックの街です。数多くの美術品がヨーロッパ各地から集められ、芸術の都としても栄えました。夜ともなると、ツヴィンガー宮殿、宮廷教会などはライトアップされ、光に包まれたゼンパー・オペラ座なども幻想的な世界が広がります。また、日本を代表する文学者「森鴎外」が滞在したことでも有名です。

出典:KNT近畿日本ツーリスト(株)

世界大百科事典 第2版

ドレスデン【Dresden】
ドイツ東部,ザクセン州の州都。人口47万4000(1995)。エルベ川に沿う。精密・光学機器製造や電機,機械,化学,織物工業などが行われる。16世紀以降芸術と文化の都となり,〈エルベのフィレンツェ〉と呼ばれる。19世紀に工業都市に発展し,1828年工業大学が設置された。第2次大戦末期に米英の大空襲を受けて壊滅し,3万5000とも13万5000ともいわれる死者を出した。戦後は,フラウエン教会の残骸を平和記念碑として残したほかは,ツウィンガー宮殿などの歴史的建造物や町並みが計画的に修復,再建されている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ドレスデン【Dresden】
ドイツの東部にある都市。航空機・光学機器などの工業が発達。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ドレスデン
どれすでん
Dresden
ドイツ中東部、ザクセン州の州都。1949~90年は旧東ドイツに属した。エルベ川に沿う標高106メートルの地にあり、人口47万7800(2000)。州の商工業、交通、教育、文化の中心地である。エルベ川の両岸に発達し、両岸は七つの橋で結ばれている。年平均気温は9℃。冬は温和で、春の訪れも南ドイツのネッカー川の谷と同じくらい早い。工業は19世紀後半におこり、第二次世界大戦後に発展し、カメラ、テレビ、X線撮影装置などの精密光学機械のほか、伝統的なたばこ、食品工業(とくにビール醸造)が立地する。第二次世界大戦で都心部は破壊されたが、戦後、古い町の特色を保存するよう努力が払われ、「アルプス北のフィレンツェ」ともよばれるようになり、ツウィンガー宮殿、教会、王城など、昔のおもかげがそのままに復旧された。ツウィンガー宮殿はドイツ文化遺産の宝庫で、宮殿内が各種の美術館、博物館となっており、ラファエッロの『システィナの聖母』はその代表的な所蔵作品である。工業総合大学、工芸大学、音楽大学、陸軍大学など高等教育機関も多い。市の北側の山地斜面にはブドウが栽培されている。またエルベ川北側には計画的道路をもつドレスデン新市があり、日本庭園もある。[佐々木博]

歴史

マイセン辺境伯領のスラブ人集落の近くにおこり、13世紀に都市になり、15世紀に裁判権、指定市場権を獲得した。当時の人口は約4000であった。1485年の分割でアルベルト系ウェッティナー家領に属し、16世紀後半ザクセン選帝侯国の首都として栄えた。エルベ川左岸の旧市はオランダ風に石の塁壁(るいへき)と稜堡(りょうほ)で囲まれ、美術工芸の中心地となった。三十年戦争後の100年余りはバロック文化の花開く黄金時代で、ツウィンガー宮殿、アウグスト橋、グローサー・ガルテン(大公園)、右岸の新市がつくられ、人口は約5万となり、美術工芸品と陶磁器の収集で名高く「エルベ河畔のフィレンツェ」とよばれた。七年戦争、ナポレオン戦争で被害を受けたが復興し、19世紀には鉄道の交点であることから各種工業が発達した。外国人居住者が多く、河畔のテラスは「ヨーロッパのバルコニー」といわれた。1945年2月の空襲で市の中心部は壊滅した。46年ザクセン州の州都、52年以降は旧東ドイツのドレスデン県の県都、90年のドイツ再統一後、ザクセン州の州都となった。[諸田 實]

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