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ドラマ【どらま】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ドラマ(劇)
どらま
drama
ギリシア語の「行動する」を意味する動詞ドラーンdrnに由来し、普通「劇」と訳されるが、理念と上演様式に分けて考えねばならない。理念としては、何者かとの対立を契機としてあらわになる人間の主体的存在を中心的かつ効果的に表現する一連のできごとをさし、「このダンスにはドラマがある」といったとき、こうした理念の内在することを意味する。一方、上演様式としてのドラマは、この理念の実人生的洞察に満ちた表現そのものを目的とする上演作品をさす。なお、この理念にのっとり、対話の形式で文字に固定したもの、すなわち「戯曲」がドラマの名でよばれることもある。また、18世紀フランスの啓蒙(けいもう)思想家ディドロが唱えた「市民劇」drameをドラマとよぶ場合がある。これは、王侯貴族の活躍する劇は悲劇、庶民の活躍するものは喜劇といった従来の区別を排して、悲喜こもごもする市民階級の生活と感情を写実的に描こうとしたもので、「近代劇」の先駆となった。[高師昭南]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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