Rakuten infoseek

辞書

トッカータ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

トッカータ
toccata
音楽用語。語源はイタリア語の toccare (「触れる」の意) 。 (1) 17~18世紀前半に広く行われた鍵盤楽器のための楽曲形式。元来即興的な要素が強く,楽曲形式中最も自由な構造をもつ。 (2) やはり 17世紀頃用いられた語で,金管楽器のためのファンファーレ風の性格をもつ小楽曲に対して使われた (C.モンテベルディの『オルフェオ』の導入曲など) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

トッカータ(〈イタリア〉toccata)
自由な形式の、鍵盤(けんばん)楽器のための技巧的な楽曲。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

トッカータ【toccata[イタリア]】
バロック時代にさかえた鍵盤楽器のための形式で,即興演奏を思わせる自由奔放さと,至難な演奏技法の駆使が特徴である。16世紀のイタリアに始まった。最初期の曲は分厚い和音の連続と速いパッセージの交代だけからなっていたが,ベネチアのメルロClaudio Merulo(1533‐1604)以来,模倣的ないしはフーガ的な部分も挿入されるにいたって,自由で即興的な部分とフーガ風の部分の交代がトッカータの目だった特徴になった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

トッカータ【toccata】
一七~一八世紀にかけて全盛となった、自由な形式の鍵盤楽曲。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

トッカータ
とっかーた
toccataイタリア語
演奏者の名人芸を誇示するような、即興風の華麗な作品。打つ、触れるを意味するtoccareを語源とするように、16世紀にはリュートや鍵盤(けんばん)楽器の調子を確かめる即興的な前奏曲と同義であった。また15世紀終わりごろから19世紀まで、祝祭用のファンファーレ、あるいはその金管パートの名称としても用いられた。鍵盤楽器のための独立した作品は、17世紀前半、同時代の声楽マドリガーレの様式と高度な演奏技巧を結び付けたフレスコバルディで頂点に達する。またJ・S・バッハに代表される北ドイツ・オルガン楽派では、前奏曲と同じ即興的で奔放な様式と厳格なフーガとの組合せが好まれた。トッカータはその後、姿を消したかにみえたが、19世紀終わりごろから、フランスのウィドールCharles-Marie Widor(1844―1937)やビエルヌLouis Vierne(1870―1937)のオルガン交響曲、ドビュッシーやラベルのピアノ曲において、本来の即興的性格が強調された、細かい音符で休みなく動き回る、技巧的作品として復活した。[関根敏子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

トッカータ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

トッカータの関連情報

他サービスで検索

「トッカータ」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.