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デーン人【デーンじん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

デーン人
デーンじん
Dane
北ゲルマン人の一支族。初めスウェーデン南西部スコーネに居住していたが,今日のデンマークの諸地方に進出 (デンマークの語は「デーン人の国」の意) 。ゲルマンの民族移動後も故郷にとどまり,スコーネのスキョル朝は古英語詩『ベーオウルフ』にもスキョルディンガスとして知られている。フランク王国のカルル1世 (大帝) がザクセンを征服してデーン人と直接接触し,ユトラント (ユラン) のデーン王ゴッドフレッドは積極的にこれに対応,シュレースウィヒ南方に長大な土塁を築く一方,艦隊を率いてフリースランド海岸を襲撃した (810) 。 830年代からは東西フランク王国およびイングランドに侵入,ハンブルク,パリ,ロンドンなどの重要都市を攻撃,占領,略奪した。彼らはノルウェー系バイキングに比し組織的で全ヨーロッパを恐怖に陥れた。イングランド全島を征服する試みはウェセックスのアルフレッド大王にはばまれたが,9世紀後半,中部イングランドにはデーン人の自治のもとに彼らの法が行われるデーンロー地域が形成された。北フランスにおいても彼らの首領ロロは西フランク国王から彼らの実力で支配した土地を正式に封土として受け,これがノルマンディーとなった (911) 。 10世紀末より再びデーン人はイングランドに繰返し侵入しては略奪し,貢納 (デーンゲルト) を要求した。 1013年イングランド王となった征服者スウェイン1世は翌年没したが,その子カヌート (大王) とその子孫はイングランドにデーン朝を開いた (1018~42) 。

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デジタル大辞泉

デーン‐じん【デーン人】
Danes》8世紀から11世紀にかけて、主にデンマーク地方からイングランドに侵入したノルマン人の一派。1016年にはデーン王クヌートがイングランド全域を征服してデーン朝を建てたが、1042年にアングロサクソン人によって倒された。

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世界大百科事典 第2版

デーンじん【デーン人 Danes】
本来はデンマーク人の呼称であるが,広くは8~11世紀に北欧各地からグレート・ブリテン島に侵入したバイキングの総称。彼らのイングランドへの略奪活動は8世紀末に始まり,各地の教会,修道院,都市に甚大な被害を与えた。9世紀前半ウェセックス王エグバートは一時これを撃破したが,彼らの侵入はやまず,9世紀後半には定着をも開始して,イングランドの大半は彼らに占拠された。アルフレッド大王は878年エディントンの戦でこれに大打撃を与えたので,その攻撃の矛先は鈍った。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

デーンじん【デーン人】
八世紀から一一世紀にかけてデンマーク地方からイングランドに侵入したノルマン人。1016年デーン王クヌートがイングランドを征服しデーン朝を開いた。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

デーン人
でーんじん
Danes
8世紀ごろからイングランド東部、北フランス海岸に来襲したノルマン人の一派。5世紀ごろからユトランド半島に住し9世紀ごろからデンマーク王国を形成。イングランドに789年ごろから侵入。835年にテムズ河口を襲い、さらに865年イースト・アングリアに侵入してヨークを襲い、東部イングランドに定住。デーン人の法が行われるデーンロー地方が生まれた。ヨークにハーフダン王、イースト・アングリアにグスルム王が出たが、当時のウェセックス王アルフレッドは、サクソン人の期待を担って善戦し、886年グスルム王と協定してデーン人の境域を定め、サクソン人の生命財産を防衛した。10世紀末のエセルレッド2世時代さらに大規模に侵入し、991年からはイングランドにデーン人の侵入に備えて地租「デーンゲルド」が徴収される風習をおこす。
 1016年デンマーク王子クヌードが、エドマンド王を破り、エドマンドの死後イングランド王となって、デーン朝を開いた。異民族征服者として厳格な統治をしたが、彼の死後数年で王朝は断絶した。[富沢霊岸]

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精選版 日本国語大辞典

デーン‐じん【デーン人】
〘名〙 (Danes 「デンマーク人」の意) 八~一一世紀にイングランドに侵入したノルマン人の一派に対するイギリス人の呼称。一〇一六年デンマーク王子クヌート(クヌート一世)がイングランドを征服してデーン王朝をたてた。

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