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デカップリング

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

デカップリング
decoupling
生産,消費あるいは貿易にひずみを与えない方法で農民の生活を支持するという考え方を示す用語。その目的は,自国の農業政策が他国に及ぼす影響を最小にすることにある。具体的には,農民の生活費を生産,消費あるいは貿易に影響を与えない方法で支給することが考えられる。ガット・ウルグアイ・ラウンドの農業交渉においてアメリカは,補助金はすべて 10年間で撤廃という提案を行なったが,その例外の一つとしてデカップリングをあげている。しかし ECは生産,消費あるいは貿易に全く影響を与えないデカップリングはありえないとし,これはアメリカが自らの補助金システムの維持を狙うものとして反対した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

デカップリング
生産刺激的な農業政策と市場歪曲的・貿易歪曲的な手段による農業所得政策とのつながりを、切り離すこと。米国と欧州共同体(EC、1993年よりEU)は、1973年の食料危機をきっかけに、積極的な規模拡大・投資や価格政策によって増産を図った。そのため、80年代には過剰生産と財政負担が大きな問題となり、農業保護削減政策構想としてのデカップリングの必要性が強調されるようになった。米国では、過剰生産を生み出す不足払い(市場価格が目標価格より低い時、差額を支給)と生産対策の結び付きをなくし、該当作物の作付けの有無にかかわらず定められた直接所得補償を行い、それを漸減するという手段がとられた。また欧州では、条件不利地域や農業の環境保全機能への支払いシステムがデカップリング政策として採用された。いずれも、消費者に負担を課す価格支持から、財政による所得補償へと重点が移っている。EUのクロスコンプライアンスはデカップリング政策として位置付けられている。
(池上甲一 近畿大学農学部教授 / 2008年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

デカップリング(decoupling)
《「デカプリング」とも》切り離し。離すこと。分離。非連動。「アメリカ経済の減速に左右されないデカップリングの市場動向が期待される」

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

でかっぷりんぐ【デカップリング】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

デカップリング【decoupling】
切り離し。分離。
農業保護のため、生産刺激的機能と所得補償機能を切り離し、価格支持をやめ、農家に対して直接的な所得補償を行う政策。

出典:三省堂
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