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テッサリア

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

テッサリア
Thessalia
現代ギリシア語読みではセサリア Thessalía。ギリシア,バルカン半島中部,エーゲ海に面する地域。ピニオス川の流域を占め,おもに南西のトリカラ,北東のラリサ両平野から成り,周囲をピンドスオリンボス,オサ,ピリオン,オスリスなどの山地に囲まれる。ミケーネ時代の終りに西のエピルス南部からテッサリア人が侵入して先住民を支配。前4世紀以後マケドニアの勢力下にあり,前 148年ローマ領,その後ビザンチン帝国の一部となったが,7~13世紀スラブ,アラブブルガール,ノルマンなどの諸民族の侵入,支配を受け,1393年オスマン帝国領。 1881年大部分がギリシアに割譲され,バルカン戦争 (1912~13) 後,残るテンビ谷以北もギリシア領となった。中心都市はラリサ。乾燥した気候とピニオス川の水に恵まれ,コムギ,ワタイネ,タバコなどの栽培が盛ん。

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世界大百科事典 第2版

テッサリア【Thessalía】
ギリシア中北部の地方名。山脈によって北のマケドニア,西のエペイロス,南西のアイトリアと隔てられ,広い平野をもち,ギリシア有数の肥沃な地方。馬の産地としても古代から有名である。主要都市はラリッサ。ディミニ,セスクロなどの新石器時代の遺跡はギリシアの中でも際だつが,歴史時代のギリシア世界ではむしろ後進の地で,長くアレウアダイ家などの寡頭支配が続き,前5世紀になって一種の連邦制を形成した。前4世紀にフェライイアソンアレクサンドロス,次いでマケドニアのフィリッポス2世に支配され,前197年ローマに服属し,14世紀にはオスマン・トルコに支配され,19世紀末ギリシアに帰属した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

テッサリア
てっさりあ
Thessala
ギリシア中東部、エピルスとエーゲ海とに挟まれた地方。英語名テッサリーThessaly。カルディッツァ、ラリサ、マグネシア、トリカラの4県からなる。面積1万4037平方キロメートル、人口75万4893(2001)。中心都市ラリサ。ピニオス川流域の肥沃(ひよく)な平原を中心とし、西をピンドス山脈、北東をオリンポス山、南東をヘリコン山など2000~3000メートルの高山に囲まれる。ギリシア第二の穀倉地帯で、麦類、豆類、米のほか、果物、タバコなどを豊かに産する。古代から馬の飼育でも知られる。1393年にオスマン帝国支配下に入ったが、1881年、同地方の大部分がギリシアに割譲された。[真下とも子]

歴史

青銅器時代後期にはミケーネ文化の影響下にあったが、紀元前12世紀、北方からの侵入者のうちテッサリア人がこの地を占めた。前6世紀にタゴスtagosという長官職を頂点とした緩やかな連合国家を形成し強力となる。前5世紀末フェライPheraeのリコプロンが僭主(せんしゅ)政を樹立、他のテッサリア諸市と対立して団結を弱めたが、その子イアソンJasonは自らタゴスとなり、中央ギリシアに覇を唱えた(前385ころ~前370)。マケドニアの興隆とともにその支配下に入る。前196年ローマによって解放されたが、前148年属州マケドニアに併合。紀元後3世紀後半から、ゴート人、ブルガリア人の侵入を受け、6世紀末以後スラブ人が定住した。[古川堅治]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社世界史事典 三訂版

テッサリア
Thessaria
ギリシア北東部,エーゲ海に面する地方
アイオリス人が多く居住。ポリス形成はおくれ,前4世紀の中ごろ,マケドニアのフィリッポス2世に征服された。馬の飼育地域としても有名。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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