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ダイヤモンド

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ダイヤモンド
diamond
元素鉱物の一種。成分は炭素 Cで,石墨と同質異形。比重 3.6,硬度 10で鉱物中,最も硬い。立方晶系(等軸晶系)で,劈開{111}に完全。六面体,正八面体,十二面体,二十四面体などの結晶形をとる。透明で,無色,淡青,淡黄,淡褐,淡紅の種類があり,金剛光沢をもつ。光学的にみて,屈折率,複屈折率,分散率がともに非常に高く,古来宝石として珍重されている。潜晶質集合塊あるいは微小不純結晶集合塊はボルツ,カルボナードなどと呼ばれる。硬度を利用して,切削,鑿井(さくせい)などの刃部,研磨材として使われ,また軸受など工業方面にも用途が広い。空気中では 900℃ぐらいで燃焼する。きわめて高圧の条件下で生成されたものと考えられ,天然ではマントル上部(100kmぐらいの深さ)の産物とされるキンバレイ岩などの超塩基性岩体中に含まれ,しばしばそれらの岩体の風化した砂鉱床に産する。アフリカ南部,シベリアが主産地。北アメリカ,ブラジル,インド,ボルネオ,オーストラリアにも産する。宝石として珍重されるようになったのは主として 17世紀以降。4月の誕生石。世界最大の宝石ダイヤモンドはイギリス王室の王笏(おうしゃく)につけられた「アフリカの偉大な星」で,530.2カラット。その原石の大きさは 3106カラットであった。

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ダイヤモンド
Diamond, Peter A.
[生]1940.4.29. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカ合衆国の経済学者。フルネーム Peter Arthur Diamond。1960年エール大学で学士号,1963年マサチューセッツ工科大学 MITで博士号を取得。1963年にカリフォルニア大学バークリー校准教授に就任,その後 MITに戻り,1966~70年准教授,1970~88年同教授,1989~91年ジョン・アンド・ジェニー・S.マクドナルド記念教授,1992~97年ポール・A.サミュエルソン記念教授,1997年からインスティテュート教授を歴任。また 1991年からは全米経済研究所 NBER研究員など,さまざまな研究職や編集職についた。1994年ネンマーズ経済学賞,2005年ジャン=ジャック・ラフォン賞,2008年ロバート・M.ボール賞を受賞。企業が欠員を補充したり求職者が職を探すなどの労働市場の理論を確立したことで,アメリカのデール・T.モーテンセン,キプロス出身のクリストファー・A.ピサリデスと共同で 2010年のノーベル経済学賞を受賞した。1970年代後半から 1980年代初頭にかけて,3人はダイヤモンド・モーテンセン・ピサリデス・モデル(DMPモデル)と呼ばれる理論的枠組みを導入し,これが労働市場分析で広く用いられるようになった。

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デジタル大辞泉

ダイヤモンド(diamond)
《「ダイアモンド」とも》
炭素同素体の一。数ミリから数センチの結晶または破片の形で産出し、ふつう正八面体。純粋なものは無色透明硬度は最高。宝石のほか、工業用として研磨材・切削工具などに利用。人工的に合成もされる。金剛石。ダイヤ。
野球で、本塁と三つの塁に囲まれた部分。内野

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デジタル大辞泉プラス

ダイヤモンド
フランス、エス・テー・デュポン社の万年筆の商品名。「プレミアム コレクション」のひとつ。本体は純正漆仕上げ、リング部分にダイヤモンドを使用。

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世界大百科事典 第2版

ダイヤモンド【diamond】
純粋の炭素からなる鉱物で,天然の物質のなかで最も硬く,透明で光沢があり,一般に宝石として知られているが,工業的利用も重要である。名は〈征服されないもの〉〈無敵のもの〉という意味のギリシア語アダマスadamasに由来する。16世紀の中ごろに転訛して現在の語となった。和名は金剛石。天然産のものは世界で年間12tほど生産され,そのうちの20%は宝石用,残りの80%と人工ダイヤモンドのすべては工業用である。

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ダイヤモンド
1913年5月10日,石山賢吉(1882‐1964)が投資家や証券会社,金融機関などを対象に創刊した企業情報の月刊誌。16年11月から旬刊,56年3月3日号から週刊となり,誌名も《週刊ダイヤモンド》となった。現在はダイヤモンド社(1933設立)から刊行。石山は一貫して日本産業の振興という立場をとり,企業を中心とするミクロの経済情報をモットーとした。その伝統のもとにビジネスマンを対象に,企業分析と情報,経営,マーケティングに力を注ぎ,ビジネス誌としての性格を強調している。

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大辞林 第三版

ダイヤモンド【diamond】
炭素からなる鉱物。立方晶系に属し、普通は八面体をなす鉱物。純粋なものは無色透明、ときに黄・赤・青・緑色など。美しい光沢をもち、屈折率が大きく、宝石として珍重される。どの炭素原子も、それを中心とする正四面体の頂点に位置する四個の炭素原子と共有結合しており、全体として一個の巨大分子を形成する。きわめて安定で、硬度も天然に存在する物質中で最大。南アフリカ共和国のキンバリーが主産地。人工的には黒鉛から高温・高圧(約摂氏2000度、10万気圧)の下で合成される。研磨材・ガラスカッター・各種切削工具などに用いる。金剛石。ダイヤ。
野球で、内野のこと。
ビリヤードで、競技台の外枠にはめ込まれている印。

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

ダイヤモンド
〘名〙 (diamond)⸨ダイアモンド⸩
① 炭素からなる元素鉱物。炭素の巨大分子で等軸晶系の結晶。純粋なものは無色透明で、美しい光沢を持ち、硬度が極めて高い。キンバリー岩、漂砂鉱床などの中に産出する。人工的にはニッケル・コバルト・鉄などを触媒として、炭素に超高温、超高圧を加えてつくる。安定で酸・アルカリに侵されない。天然の良質なものは宝石として、品位の低いものはカッター、試錐機などに用いられる。人工ダイヤモンドはすべて工業用ダイヤモンドに用いられる。金剛石。ダイヤ。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「金剛石(ダイヤモント)の如きは、鶏卵大の一磈にて二千万弗に売れしこともあり」
② 野球場の中の本塁と一、二、三塁に囲まれた正方形。
※学生時代(1918)〈久米正雄〉選任「三度振りをした最後の球を受取ると、急いでダイヤモンドから退いた」
③ トランプの菱形の赤いマーク。→ダイヤ②。
④ 欧文活字のサイズの一つ。日常鋳造される活字では最小のもので、約四・五ポンドに相当する。
※伸子(1924‐26)〈宮本百合子〉六「子供連がダイヤモンドをしてゐるそばを通り抜け」

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化学辞典 第2版

ダイヤモンド
ダイヤモンド
diamond

金剛石ともいう.炭素の同素体の一つ.多少湾曲した面をもつ八面体の結晶として産出する.黒鉛からの合成は困難視されていたが,1954年,アメリカGE社で,Mn,Fe,Coなどの金属を触媒として高温,高圧(2000 ℃,10万atm)下での合成に成功した.工業用ダイヤモンドは炭素含有気体の熱分解によって得られる.1個の炭素原子の周囲を,4個の炭素原子が正四面体型に取り囲んで共有結合で結合している立方晶系ダイヤモンド構造の巨大分子.無色.ときには着色したものもある.ダイヤモンド光沢をもち,屈折率も高い.2.4173.研磨すると入射光が内面で全反射を起こし輝きが増すので,宝石として用いられる.硬さは現在知られている物質中では最高(モース硬度10,新モース硬度15).密度3.513 g cm-3.紫外線により強い蛍光を発するものもある.きわめて安定で,空気中では酸素トーチで加熱しても800 ℃ 以上でなければ燃焼しない.普通は電気の絶縁体(比抵抗 1013 Ω cm)であるが,p型半導体の特性を示すものもある.宝石として使用される以外に,研磨剤,ガラス切り,ボーリング用錐(きり),カッターなどの切削工具,特殊精密機械用ベアリング,針金製造用ダイスなどに用いられる.人工ダイヤモンドすべてと,天然ダイヤモンドの大半は工業用に使用される.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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