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タイ語【タイご】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

タイ語
タイご
Thai language
タイの国語。タイ語の名称は,広義にはインドシナ半島に広く分布するタイ系の諸言語をさすので,狭義のほうはシャム語ともいう。ローマ字表記では,広義のほうを Tai,狭義のほうを Thaiと書き分けることもある。狭義のタイ語は首都バンコクを中心に話されている中部方言が標準語とされ,ほかに北東方言,北部方言,南部方言がある。文字は 13世紀につくられたスコータイ文字に基づくルアンプラバーン文字を使用。文献も 13世紀から。単音節語を主とするが,多音節語も多い。孤立語に分類されるが,古くは接辞の使用が盛んだったとみられるし,現在でも独立することのない助辞が用いられている。語順は,主語-動詞-目的語被修飾語-修飾語が普通。語彙にはサンスクリット語パーリ語,さらにはカンボジア語からの借用語が多い。人称代名詞を中心として敬語体系が発達している。5種 (解釈により6種) の声調がある。話し手は約 3000万人。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

タイ‐ご【タイ語】
シナ‐チベット諸語の一。広義には中国南部やインドシナ半島などで話されるタイ族の言語をさし、狭義にはタイ王国の国語をさす。単音節語的で声調をもつなど、中国語に近い特徴をもつ。

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世界大百科事典 第2版

タイご【タイ語 Thai】
タイの公用語。旧称シャム語Siamese。標準タイ語はバンコク方言を基盤としており全国で通用するが,日常的に使用されているのは国の中央部においてであり,面積・人口とも約3分の1(1400万人)の地域である。それ以外では同系タイ諸語異系カンボジア(クメール)語,マレー語,中国語やその他の少数民族の言語が話されている。ただし国は国語統一政策を着々と進めている。 音韻上は単音節を根幹とし,〈母音だけ〉〈母音+子音〉〈子音+母音〉および〈子音+母音+子音〉の型があり,これに声調が加わる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

タイご【タイ語】
シナ-チベット諸語カム-タイ語族に属す言語。広義に中国、ベトナム、ミャンマーなどに分布するタイ諸語をさす場合は Tai とし、タイ王国の旧シャム語をさす場合は Thai と書く習慣がある。中国語のような声調をもつ。シャム語。

出典:三省堂
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世界の主要言語がわかる事典

タイご【タイ語】
タイの公用語。バンコク方言を基盤とするが全国で通用し、話者数は4000万人。シナチベット語族シナタイ語派に属し、カムタイ語群(タイ諸語)を構成する一言語とされるが、タイ諸語を別の語族(アウストロネシア語族)に位置づける説もある。文字は、クメール文字をもとに13世紀に成立したタイ文字が使われる。言語的には、声調をもつ、単音節語が主である、単語は活用しない、「主語-述語-目的語」の語順をとる、語彙(ごい)にはサンスクリットパーリ語中国語などからの借用が多い、などの特徴がある。◇旧称、シャム語。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

タイ語
たいご
タイ国の国語・公用語をさし、使用人口は約4000万人である。ただし、標準タイ語を日常生活語に用いる範囲は面積・人口とも全土の3分の1ほどで、それ以外ではタイ語の大小の方言や系統の異なるさまざまな少数民族語が用いられている。タイ語を広義にとると、タイ国のみならずラオス、ベトナム、中国南西部、ミャンマー(ビルマ)およびインドのアッサム地方に分布するタイ系諸言語を包括する。系統的にはシナ・チベット語族に入れるのが通説であるが、オーストロネシア語族に関係づける異説もある。
 タイ語の構造は、発音上は本来単音節の声調語であって、「母音だけのもの」「母音+子音」「子音+母音」および「子音+母音+子音」の型からなり、これに5種の声調(高低アクセント)が加わる。子音の数は21(音節末では9)、母音は9(ほかに二重母音3)ある。なお、借用語の影響による多音節語も少なくない。
 タイ語は固有の文字をもつが、13世紀末に南インド系の古カンボジア文字を模してつくられたものである。44(うち二字は廃字)の子音字と32の母音字と4個の声調符号があり、子音字を中心に適宜上下左右に母音字を組み合わせて音節をつくる。文字は左から右へ語の切れ目なしに横書きする。正書法と発音の間には多少のずれがある。数字はアラビア数字のほか固有のタイ数字が用いられる。
 文法上は孤立語的構造を有し、名詞、代名詞は語形変化することなく、動詞、形容詞も活用しない。助動詞や助詞を使うこともあるが、基本的には語順が文法を決める。「主語+述語+目的語」および「被修飾語+修飾語」の順をとる。疑問文でも語順は変わらない。否定詞は否定される語の前につける。名詞を数えたり、さしたり、修飾する場合は類別詞(助数詞)が必要である。その語順は「馬・三・匹」「馬・匹・此」および「馬・匹・白」となる。指示詞はコレ、ソレ、アレ、ドレの体系をもつ。
 単語は約3分の2は借用語で、インドのサンスクリット、パーリの両語、カンボジア語、マレー語、中国語などで占められる。とりわけインド語の重要性は、日本語における漢語の役割と同じである。単語は分析的傾向があり、「涙」は〈目の水〉、「果物」は〈木の実〉のようにいう。親族名称は独特で、「祖父母」は〈父の父〉〈父の母〉〈母の父〉〈母の母〉の四語があり、一方「きょうだい」は〈兄・姉〉と〈弟・妹〉の二語で表す。敬譲表現が豊富で、人称代名詞は身分の上下、男女の使い分けがある。畳語(語の繰り返し)が多いのもこの言語の特色の一つである。[松山 納]

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