Rakuten infoseek

辞書

Infoseek辞書サービス終了のお知らせ

ソロモン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ソロモン
Solomōn
イスラエル統一王国3代目の王 (在位前 961~922) 。名前のソロモンはヘブライ語 Šelōmōで「平和な人」の意。旧約聖書 (列王紀上1~11章,歴代志上1~9章) に言及される。ソロモンはバテシバを母としダビデの末子に生れたが,預言者ナタン,祭司ザドク,ベナヤ,バテシバらは彼の擁立を企て,その結果兄アドニヤに代って王位を継承。政敵を次々と除き,一族郎党で政権を固め,内外の王や貴族の娘をめとり,合計 700人の妻と 300人の妾がいたという。内政的には部族結合の解体,新しい行政区分の整備,軍制の改革と軍備拡張,徴兵・徴税制度の強化など次々と新政策を打出した。対外的には征服事業に乗出し,特にシリアで成功を収めた。商業を重視してエジプトアラビア,紅海および地中海沿岸諸国との交易を行い,王国の経済的・文化的繁栄をもたらした。その豊かな財力が7年を費やす壮大なエルサレム神殿建築の事業を可能にし,首都エルサレムを古代イスラエル宗教の中心とした。さらにフェニキアテュロスとの結びつきは密接で,テュロス王ヒラムと海外貿易に乗出したばかりか,その娘とも結婚した。またシバの女王とも交流を盛んにし,紅海沿岸地方の金や香料を入手した。このように国際交流をはかる一方,国内では 12部族の独立性を弱め,中央集権的絶対王政を目指した。他方旧約聖書における知恵文学の多く (箴言,詩篇,伝道の書) が彼の作とされている。しかし王国の繁栄と権力の強化のために,重税と徴用によって国民を疲弊させ,またその積極的外交策の一環として政略的国際結婚を盛んにしたことにより,異教が導入されたため,彼の死後,王国は分裂した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ソロモン(Solomon)
イスラエル王国第3代の王。在位、前961ころ~前922ころ。ダビデ王の子。通商を振興して経済を発展させ、エルサレム神殿宮殿を建設、いわゆる「ソロモンの栄華」を現出したが、国民は重税に苦しみ、死後、国土は分裂した。知者・詩人として知られ、しばしば「ソロモンの知恵」「ソロモンの箴言(しんげん)」として言及される。生没年未詳。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉プラス

ソロモン
アントニオ・ストラディバリ製作によるバイオリン。1729年製。名称は、アメリカ人実業家で、ヴァンガード・レコード創業者のシーモア・ソロモン(1922-2002)が所有していたことにちなむ。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ソロモン
ロボットアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する宇宙要塞。ジオン公国が小惑星を軍事用に改造したもの。通称コンペイトウ」。

出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ソロモン【Solomon】
?‐前928ころ
イスラエル・ユダ複合王国2代目の王。在位,前967年ころ‐前928年ころ。ダビデの子。母はヘテ人ウリヤの妻であったバテシバ。幼名エデデヤ。預言者ナタンとその仲間に擁立され,異母兄アドニヤを退けて父の王位を継承,アドニヤ,軍の長ヨアブ,祭司アビヤタルなどを粛清して王権を確立した。ダビデが築いた大帝国を,北はユーフラテス川から南はガザまで支配した。帝国内にはメソポタミアをエジプトとアラビアに結ぶ国際通商路が縦貫していたため,莫大な関税収益をあげるとともに,エジプトとクエ(キリキア)とシリアを結ぶ仲介貿易や,フェニキア人の協力を得た紅海貿易にも従事した。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

ソロモン
そろもん
Solomon

生没年不詳。イスラエル(ヘブライ)王国第3代の王(在位前960ころ~前922ころ)。名は「平和に満ちた」の意。エルサレムに生まれ、父王ダビデの命によってその後継者となった。「知恵」に優れた王として知られ、『旧約聖書』のうち、雅歌、箴言(しんげん)など知恵文学は伝統的に彼に帰されてきた。また赤ん坊の所有を争った2人の女を裁いた有名な伝説は彼の知恵を強調している。即位後、反対派を抑圧する一方、対外平和に努め、王国の絶頂期を築いて、後世「ソロモンの栄華」とうたわれたが、それがイエス・キリストの時代の人々の記憶のなかにも残っていたことは「マタイ福音書(ふくいんしょ)6章」によっても知られる。宗教的には、フェニキアからの資材と技術によって精緻(せいち)を凝らしたヤーウェ神殿をエルサレムに建設し、「契約の箱(櫃(ひつ))」を安置して人心を一つにまとめる聖域を確立した。政治的には従来の部族制を無視して12の行政区域を設け、長官を派遣して徴税や賦役の事務にあたらせた。軍事面ではエジプトから馬と戦車を導入し、常備軍を設置したが、これは実戦のためよりも国力の誇示のためであった。また経済的には世界の交易の要地を占めて通行税を徴収したほか、エジプト、フェニキア、アラビアなどとの通商を盛んにし、造船所や製銅所をも建設して富を集めた。シバの女王の心を奪ったという伝説で知られるほど華美な宮廷、ハレムの生活とともに、美術、文学、音楽も発展したが、反面、徴兵、徴税、強制労働などによる民の疲弊は、死後王国が南北に分裂する原因ともなった。

[漆原隆一 2018年4月18日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ソロモン
(Solomon) 古代ヘブライ王国第三代の王。ダビデの子。在位は紀元前一〇世紀頃。ヘブライ王国最盛期に君臨し、大規模な城塞建築工事をおこすなど、その治世は「ソロモンの栄華」とうたわれ、また内政の強化に努めた。「旧約聖書」中には、知恵深い王として登場する。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社世界史事典 三訂版

ソロモン
Solomon
生没年不詳
古代ヘブライ王国最盛期の国王(在位前961?〜932)
ダヴィデの子。通商で巨富を得て「ソロモンの栄華」を誇り,麗な宮殿などを造営。人民は苦役と重税に苦しみ,死後,王国は南北に分裂。伝説では名君とされた。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ソロモン」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ソロモンの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.