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ソシオメトリー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ソシオメトリー
sociometry
社会測定法,計量社会学とも訳される。集団のなかの不適応現象や病態行動の診断と治療を目的として,集団の構造,成員の地位を測定,分析する理論。 J.L.モレノに始る。成員間に牽引反発力学的緊張関係を仮定し,知己テスト,ソシオメトリック・テスト,自発性テスト,状況テスト役割演技法によって測定する。成員の地位を示す指標としては選択地位指数や拒否地位指数,集団の構造を示す指標としては凝集性指数や緊密性指数などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ソシオメトリー(sociometry)
人間関係や集団構造を、成員間の牽引や反発の頻度強度などによって量的に測定しようとする理論や技術。米国の心理学者モレノらによって体系づけられた。→ソシオグラム

出典:小学館
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人材マネジメント用語集

ソシオメトリー
・sociometry
・集団内の心理的な特徴を数学的に研究すること。
・従業員全体ののよさを体系図で図式化することや数値化することなどによって、集団の構造や集団の力学を明らかにすること等に用いる。

出典:(株)アクティブアンドカンパニー

世界大百科事典 第2版

ソシオメトリー【sociometry】
モレノによって考案された,小集団の人間関係を測定する科学であり,その方法と測定された結果とを示す言葉。日本では,教育現場等において,学級集団の人間関係を理解する目的で使用されることが多い。主として質問紙を用い,各メンバーが何らかの具体的な状況において,仲間として選択するものと拒否するものを記入させ,それをもとにして,ソシオマトリックスsociomatrixやソシオグラムsociogramを作成する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ソシオメトリー
そしおめとりー
sociometry

広義には、生物測定biometry、心理測定psychometryなどに対応して、社会行動、人間関係、集団構造に関する測定の理論や技術を総称し、社会測定法とも訳される。しかし狭義には、伝統的に、その唱道者モレノとその学派によって体系づけられた理論や方法をさす場合が多い。

 モレノによれば、人間関係や集団の成態configurationは、絶えず変化する個人間の牽引(けんいん)attractionと反発repulsionの力学的な緊張体系であり、それは個人の「自発性」の発達と「文化的役割」の学習の程度によって、相対的に安定した構造をつくりだすと考えられた。この観点から、最初は、自発性や役割演技(ロール・プレイング)の診断や訓練によって、患者を集団生活に適応させようとする「集団療法」の開発が試みられたが、同時に、前記した緊張体系の測定・分析を通して、集団の構造や動態に関する社会測定理論の体系化が意図されるに至った。

[大塩俊介]

分析法

人間関係や集団構造の分析のための主要な方法として、モレノは、〔1〕知己テストacquaintance test、〔2〕ソシオメトリック・テストsociometric test、〔3〕自発性テストspontaneity test、〔4〕状況テストsituational test、〔5〕役割演技テストrole-playing testの五つの方法を考案した。これらは人間関係や集団構造の深層や動態を探る総合的な技法であるが、このうち〔2〕が一般的な分析法として多用されている。それは、特定の相互作用事態(たとえば余暇における交友関係)について、個人の他のメンバーに対する選択choiceと拒否rejectionの行動をテストによって打診する方法である。したがって、単に好きな人・嫌いな人をあげさせるゲス・フー・テストguess-who-testとは異なり、さまざまな事態についていくつかのテストが同時に施行されることになる。

 次に、データは一定の約束(普通、個人は円で、選択と拒否はそれぞれ実線と破線で示される)に従って空間的に図表化される。これをソシオグラムsociogramという。ソシオグラムは、個人のパーソナリティー特性、集団内地位、指導性などを、また集団の構造的特性、たとえば下位集団の分化や層化の程度、指導性の構造、凝集性、集団モラール、外圧に対する抵抗性などを、視覚的に診断するうえで有効である。

 また、計算の便宜のためにマトリックス表が用いられ、これをソシオマトリックスsociomatrixという。そのデータに基づく測定法としては、成員の地位特性や集団の構造特性に関するさまざまな指標sociometric indexが考案され、それぞれについての運算式による指数計算が試みられている。その基本定式には、個人的特性についてはCi/n-1(成員1人当りから受ける平均選択数)、集団的特性についてはCg/n(n-1)(現実の選択総数の可能なすべての選択数に対する比率)が用いられ、これらを基本として、さまざまな指標についての測定が試みられている。

[大塩俊介]

応用と発展

ソシオメトリーの応用面では、学級集団、職場集団、軍隊組織、地域コミュニティなどに対して、多方面に活用されており、メンバーの編成替えや、コミュニティ計画の資料として用いられることが多い。また技術上の発展については、選択の強度解析法、マトリックス解析法の発展、確率論の導入、検定理論の洗練などが主要な課題として取り上げられている。

[大塩俊介]

『大塩俊介著『社会測定』(『応用心理学講座1』所収・1959・光文社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ソシオメトリー
〘名〙 (sociometry) ある集団の人間関係や集団の様相を、人と人との間の選択(牽引)、拒否(反発)の頻度や強度によって量的に測定する理論。アメリカの心理学者J=モレノの創始。社会測定法。

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