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スーチョワン(四川)省【スーチョワン】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

スーチョワン(四川)〔省〕
スーチョワン
Sichuan
略称はチョワン (川) またはシュー (蜀) 。中国,西南地方北部の1級行政区。 12特別市,6地区,3自治州に分れ,21市,154県,37区,2自治県,1自治区から成る。行政中心地はチョントー (成都) 特別市。戦国時代にはチョントーを中心に蜀国が建てられていた。三国時代には蜀漢の地。北宋で4つの路がおかれて川峡四路と呼ばれた。東半のスーチョワン盆地と西半の山岳地帯に大別される。スーチョワン盆地は大部分が標高 300~600mの低山と丘陵で,南部をチャン (長) 江が流れ,支流のチヤリン (嘉陵) 江,ミン (岷) 江などが南流する。月平均気温は1月で3~8℃,7月で 25~29℃。年降水量は 1000mm前後であるが,霧がかかりやすく湿潤である。農業が盛んで,食糧作物としてはイネを中心にコムギ,トウモロコシ,サツマイモが主であり,工芸作物としてはワタ,アブラナ,サトウキビなどがある。果樹では柑橘類が多い。生糸,豚毛,茶,桐油,カラムシ,樟脳,漆,白ろう,漢方薬材などの産出も多い。西部はホントワン (横断) 山脈で,多数の山脈が南北に並行しており,一般に標高は 3000mをこえる。北部はチベット高原の一部で,ヤギ,ヒツジ,ヤク,ウシ,ウマの放牧とハダカムギの栽培が行われる。南に向うにつれて地形はけわしくなり,チャン江の上流や支流が深い谷を刻む。気候の垂直変化が顕著で,山頂は万年雪をいただき,山腹は森林におおわれ,谷底では水稲や亜熱帯の果樹,アブラナ,ワタなどが栽培されている。地下資源は多種に上り,鉄,石炭,天然ガス,石油,地下鹹水,石綿,雲母は埋蔵量も多い。大製鉄工場が南部山間のパンチーホワ (攀枝花) 市にあるほか,機械,化学,紡織,食品加工などの工業がある。各種の絹織物,漆器,竹器など特産物も豊富である。隔絶性が強かったが 1952年のパオチョン (宝成) 鉄道の開通に続き,チョワンチエン (川黔) ,チョンクン (成昆) ,シヤンユイ (襄渝) などの鉄道が乗入れるようになった。チャン江水系の河道整備も進み,物資輸送に大きな役割を果している。住民は漢族のほかチベット族,イ族,チャン族,ミヤオ族など。面積 48万 8000km2。人口 8430万 (1998推計) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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