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スタンダードSM-3迎撃ミサイル【すたんだーどSM3げいげきみさいる/すたんだーどえすえむ3げいげきみさいる/すたんだーどえすえむすりーげいげきみさいる】

知恵蔵

スタンダードSM-3迎撃ミサイル
イージス艦から発射される弾道ミサイル迎撃用ミサイル。艦対空ミサイルのスタンダードSM-1を基に開発。以前はNTW(Navy Theater-Wide)defence system(海上配備戦域防衛システム)と呼ばれたが、2001年5月の米ミサイル防衛計画改編で、加速上昇(ブースト)区間と中間(ミッド・コース)区間で、短・中距離ミサイルを迎撃するシステムとされた。高度120km以上の有効迎撃高度で、半径1200kmの広域防衛ができ、日本海に2〜3隻のイージス護衛艦を配備すると、ほぼ日本全土を防衛できる。迎撃は弾道ミサイルの弾頭に直接衝突して破壊するKEK(Kinetic Energy Kill)方式で、LEAP(Lightweight Exo-Atmospheric Projectile:軽量大気圏外迎撃体)と呼ばれる衝突型撃破装置を搭載する。パトリオットPAC-3と共に日本の弾道ミサイル防衛用システムとして採用され、06年6月に9発4億5800万ドルの第1次調達契約が米国防総省との間に締結された。海上自衛隊のイージス護衛艦は08年3月に完成する「あしがら」で6隻になるが、スタンダードSM-3を搭載して弾道ミサイル迎撃能力を持たせるためには「イージスBMD」と呼ばれる改造が必要で、07年に改造を終えた1番艦の「こんごう」以後、毎年1隻の割で改造が実施される。米海軍は最終的に全てのイージス巡洋艦・駆逐艦にBMD能力を持たせる計画だが、当面は18隻に合計132発のSM-3を搭載する。また米海軍は一時中止したスタンダードSM-2にLEAP迎撃体を搭載する中・短距離用迎撃ミサイルの配備計画を再開し、戦術的な(拠点)弾道ミサイル防衛を強化する方向に進んでいる。
(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2008年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

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