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シーラカンス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

シーラカンス
Latimeria chalumnae; coelacanth
シーラカンス目シーラカンス科の海水魚。中生代に栄えたシーラカンス目魚類の遺存種で,「生きている化石」といわれる。全長 1.8mをこえる。1938年12月22日,南アフリカ共和国イーストロンドン付近カルムナ川沖 3.5~10kmの場所で発見された。本種の種小名はこの川の名に,属名は発見者であるマージョリー・コートニー=ラティマー M.C-.Latimerに由来する。体はがっちりしており,腹鰭は腹位。胸鰭,腹鰭は葉状有鱗で,主軸となる骨列の両側には側骨列がある。現生種では最も原始的な硬骨魚類と考えられている。腸はサメ類のような螺旋弁をもつ。胎生。南西インド洋のモザンビーク海峡にあるコモロ諸島マダガスカル島周辺などに分布する。

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デジタル大辞泉

シーラカンス(coelacanth)
《古代ギリシャ語で「中空の脊柱」という意味》シーラカンス目の魚類の総称。デボン紀に出現し白亜紀に絶滅したと考えられていたが、1938年に南アフリカで捕獲され、ラティメリアと命名された。体長1~2メートル。体表は硬い鱗で覆われ、硬い背骨の代わりに軟骨でできた中空の脊柱があり、うきぶくろは脂肪で満たされ、手足のように発達した鰭(ひれ)をもつなど、現生魚類と異なる点が多く、脊椎動物の進化の過程を解明するうえで貴重な資料。繁殖集団の生息地として東アフリカのコモロ諸島周辺やタンザニア北部沿岸、およびインドネシアスラウェシ島沖などが知られている。
[補説]ミトコンドリアDNA分析の結果から、アフリカとインドネシアのシーラカンスは3000~4000万年前に、コモロ諸島とタンザニア北部の集団は少なくとも20万年前に、遺伝的に分岐したと考えられている。

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世界大百科事典 第2版

シーラカンス【coelacanths】
硬骨魚綱総鰭(そうき)亜綱Crossopterygiiシーラカンス目に属する魚の総称。この類はおよそ4億年前の古生代デボン紀に出現し,各地の淡水域で生活していたもので中生代には海にも生息するようになった。多数の化石種が残されているが,7000万年ほど前の中生代白亜紀の終りまでに絶滅したと考えられていた。しかし,1938年に至り現存種のあることがわかった。これは翌年スミスJ.L.B.Smithによって記載公表されたが,属名のラチメリアLatimeria(イラスト)は発見者のラティマーM.C.Latimerの名にちなみ,また種名は漁獲された場所が南アフリカ東岸のシャルムナ川の河口沖であったのにちなんでL.chalumnaeと命名された。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

シーラカンス【coelacanth】
シーラカンス目の海魚。全長約1.5メートル。色は全身が青褐色を帯びる。シーラカンス類は古生代に出現し、白亜紀に絶滅したと考えられていたが、1938年、南アフリカ東海岸で発見。原始的な形質を有するので、生きた化石といわれる。コモロ諸島周辺に多い。

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精選版 日本国語大辞典

シーラカンス
〘名〙 (coelacanth) 硬骨魚類総鰭亜綱シーラカンス目に属する魚類の一系統の総称。古生代デボン紀から中生代白亜紀までの海に栄えた魚で、かつては化石としてだけ知られていたが、一九三八年にマダガスカル島近海で初めて生きているものが一尾捕獲され、その後現在までに数百尾が漁獲されている。体長一・九メートル、体重九〇キログラムに達する。体色は暗青色で白斑がある。体は長く、側扁する。体の各部に原始的な構造が見られ、「生きた化石」として動物学上貴重な魚とされている。脊柱が管状で、「シーラカンス」の名もこの特徴による。ひれには柄部があり、特に胸びれと腹びれが大きい。鱗はコスミン鱗と称する特異な構造で三層からなっている。西インド洋熱帯域にあるコモロ諸島周辺にだけ分布している。水深一五〇~四〇〇メートルの岩礁域に生活し、魚類などを食べている。生息数は大変少なく、絶滅の危険がある。

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