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シリウス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

シリウス
Sirius
おおいぬ座α星 (α-CMa) の固有名。全天で最も明るい恒星。実視等級-1.47,スペクトル型は A1の主系列星実視連星で,伴星 Bは 8.54等の白色矮星。また距離は太陽系から約 8.7光年で,最近星の一つでもある。大星の和名がある。 (→シリウスの伴星 )  

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デジタル大辞泉

シリウス(〈ラテン〉Sirius)
大犬座α(アルファ)星光度マイナス1.5等、全天で最も明るい。距離8.6光年。実視連星で、伴星は最初に発見された白色矮星(わいせい)。古代エジプトでナイル川氾濫(はんらん)を前触れした星として有名。中国名、天狼星(てんろうせい)。

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世界大百科事典 第2版

シリウス【Sirius】
おおいぬ座のα星。その名はギリシア語のセイリオス(〈焼きこがすような〉の)に由来する。中国名は天(てんろう)。冬の空に清冽(せいれつ)な光を投げかけるさまをらんらんと光る目をもつオオカミにたとえた。英語ではDog Starとも呼ばれる。全天第1の輝星である。古代エジプトではソティスといい,女神イシスと同一視され,ことさら崇拝された。この星が日の出直前に東から昇る,いわゆるヘリアカル・ライジングheliacal risingのころが母なるナイルの氾濫(はんらん)期の始まりに一致していたからである。

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大辞林 第三版

シリウス【Sirius】
大犬座のアルファ星。全天第一の輝星。光度マイナス1.5等。距離8.6光年。2月から3月の宵に南の空に現れる。白色矮星の伴星をもつ。鋭く輝くところから、西洋では犬の目にたとえられ、中国でも天狼星と称せられる。青星あおぼし

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日本大百科全書(ニッポニカ)

シリウス
しりうす
Sirius
おおいぬ座のα(アルファ)星の固有名。この星とベテルギウス、プロキオンで「冬の大三角」をつくる。全天でもっとも明るい恒星。シリウスという名前の由来はよくわかっていないが、光り輝くもの、焼き焦がすもの(セイリオス)というギリシア語に由来すると思われる。古代エジプトでは、夏至のころ、この星(ソティス)が太陽とともに東天から昇ってくる日を年初とした(太陽暦の始まり)。また毎年このころにナイル川の水量が増し始めることを知ったという。「イシスの星」(イシスは古代エジプトおよび古代ギリシア・ローマで崇拝された女神)、「ナイルの星」として崇(あが)められた。古代中東地域では「太陽の犬星」とよばれた。英語では「ドッグスターDog Star」。古代ギリシアやローマ時代さらに中世ヨーロッパでは、夏の酷暑や熱病などをもたらす不吉な星とされたこともあった。アラビア名は「輝く星」(アル・シラAl-Shi'raあるいはアル・シァラ・アル・ヤマニアAl-She'ara Al-Yamania)、中国名は「天狼星(てんろうせい)」。
 2000年の天球上の位置は、赤経6時45分09秒、赤緯マイナス16度43.0分。毎年1月1日ごろ真夜中に南中する。実視等級マイナス1.46等、色指数(BV)はプラス0.0等(天体の色を表す指標の一つで、青色B等級から実視V等級を引いたもの)、(UB)はマイナス0.05等(同じく紫外U等級から青色B等級を引いたもの)で白または青白く輝く。スペクトル型A1の主系列星で、視差は379.2ミリ秒角、地球からの距離8.60光年の近距離星。固有運動は大きく、位置角204.1度の方向に1339.4ミリ秒角/年で動く。蛇行している。干渉計で星の角直径が5.60~5.89ミリ秒角と測定された。質量は太陽の2.1倍、半径は太陽の1.7倍、表面温度は9900K(ケルビン)。自転速度vv sin i=16キロメートル/秒(iは地球から見た星の自転軸傾斜角)。スペクトルから金属元素の量が太陽の3倍あることが観測されている。星の大気から高速で外に向かって吹き出す星風により年間太陽質量の10-12倍のガスが放出されている。
 シリウスには実視等級8.44等の暗い伴星シリウスBがあり、主星シリウスAと伴星シリウスBは互いの周りを、公転周期50.05年、伴星の主星に対する相対軌道長半径7.50秒角、離心率0.592、軌道傾斜角(地球から見た公転軸の傾き)136.6度で回っている。この連星系の重心の視線速度はマイナス7.6キロメートル/秒。シリウスBは最初に発見された白色矮星(わいせい)として知られている。1834年F・W・ベッセルがシリウスの固有運動が蛇行することから伴星の存在を予言し、1862年に望遠鏡製作者A・G・クラークがこの暗い伴星を確認した。1914年にW・S・アダムズは、主星より10等も暗い伴星が主星と似たスペクトル型DAであることを発見した。伴星の質量は太陽の1.03倍、表面温度は2万4800K、半径は太陽の0.0084倍で主星の200分の1、地球よりもやや小さい。平均密度は1立方センチメートル当り2.4トンもの高密度になる。このような天体を白色矮星という。シリウスBは炭素のコアをもつ白色矮星と考えられる。質量のわりに半径が非常に小さいので、星表面における重力は驚くほど大きく、太陽表面重力の1万5000倍、地球表面重力の40万倍以上にもなる。アインシュタインの一般相対性理論によると、強い重力場から出る光の波長は長いほうへずれる(赤方偏移)ことが予想される。1925年アダムズは、シリウスBのスペクトルが予想どおり赤方偏移することを検証し、これによって超高密度の天体が宇宙に存在していることが初めて明らかになったばかりでなく、一般相対性理論の正しさも証明された。
 古代の文献にはシリウスの色に関して、白色・青白色と記述した文献のほかに、赤いと記述したものがある。K・プトレマイオスの『アルマゲスト』をはじめバビロニア、ギリシア、中世ヨーロッパの文献などにみられる。司馬遷(しばせん)の『史記』にも「狼角(ろうかく)変色」と色の変化をうかがわせる記述がある。この、シリウスが紀元前8世紀ごろから紀元2世紀ごろまでは赤く見えていたといわれる「赤いシリウス」の謎(なぞ)をめぐって、現在でもさまざまな解釈がなされている。
 シリウスは、太陽近傍で一定の方向に運動する星の群れであるシリウス・スーパークラスターのメンバーである。[山崎篤磨]
『桜井邦朋著『星々の宇宙――その現代的入門』(1987・共立出版) ▽パトリック・ムーア著、岡崎彰・吉岡一男訳『星・物語――100億光年のかなたから』(1992・丸善) ▽竹内均監修『銀河系の彼方へ――宇宙のなぞを追う最新天文学』(1992・教育社) ▽藤井旭著『冬の星座と星ものがたり――冬の星座と神話を楽しもう』(1993・誠文堂新光社) ▽岡崎彰著『奇妙な42の星たち――宇宙の秘密教えます』(1994・誠文堂新光社) ▽藤井旭著『秋・冬星座図鑑――もっと知りたい秋・冬の星座』(2002・偕成社) ▽斉藤国治著『星の古記録』(岩波新書) ▽渡部潤一著『星空を歩く――巨大望遠鏡が見た宇宙』(講談社現代新書)』

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精選版 日本国語大辞典

シリウス
(Sirius) おおいぬ座のα(アルファ)星。最も明るい恒星。光度はマイナス一・五等。伴星に白色矮星(わいせい)を持つ。質量、半径はそれぞれ太陽の二・一四倍、一・七六倍。距離八・七光年。ナイルの星。天狼。おおぼし。あおぼし。

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